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政治家への道⑲ 絶対にしてはならない選挙違反はこれ

政治を志すものとして絶対に回避しなければならないのは、多くの方の支援を受けて当選した後に選挙違反で当選無効となることです。支援者の期待を裏切ることになり、人間関係を極度に悪化させます。特に最初の選挙で違反を犯して当選無効となると、再起するのは相当に難しくなります。今回は選挙違反を回避する方法をお伝えします。

金品による買収は一発アウト

選挙違反の中で一発アウト、すなわち当選無効になるのは買収です。昔は支援者に票の取りまとめをお願いするために、事務所で振る舞うおにぎりの具に1万円札が入っていたなんて話があったそうですが、今はそんなことをする陣営はありません。

私が初挑戦した20数年前は選挙事務所に「票の取りまとめをするから30万出せ」という信じがたいことを言いに来る人がいましたので、即座にお断りして帰ってもらいました。こうした輩に引っかかる候補者は、そもそも選挙に出る資格はありません。

国政選挙で気を付けなければならないのは地方議員との関係です。政党支部や後援会などを持っている場合に選挙運動以外の名目でお金を渡すことがグレーゾーンとされていた時代もありました(選挙違反についてはグレーだったものがクロに解釈変更されることはままあります)が、河合克行氏の選挙違反事例を見ても明らかなように今は通用しません。「これまで大丈夫だった」とか「慣例としてやってきたから」といった言葉を決して鵜呑みにしてはいけません。

運動員買収は要注意

選挙違反の中で10年ほど前から問題になってきたのは、選挙運動をしてくれる支援者に人件費を支払う運動員買収です。金権選挙でなくてもルールを知らないと運動員買収は起こりえます。

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