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夜明け前の記憶

22
愛すべき瞬間を
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#エッセイ

愛に似たあれこれ

愛に似たあれこれ

また拾い集めたくなってしまった、愛と呼びたくなるあれこれを。

休憩が被った時。
''外暑いかな〜''と分かりやすくわたしにきっかけを与えてくるところ。

''お散歩しますか?''

一緒にバックヤードを出たのに、彼は他の人に声をかけたりしていて
少し待ってみたけれど、どうしたら良いかわからなかったので1人で外に出てベンチで本を読んだ。

ふとスマホを見ると
''どこ行った?笑''
とメッセージが

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大丈夫になれる人

大丈夫になれる人

大好きな職場の方たちとの飲み会は、ついつい飲みすぎてしまう。

気がつけば5人中3人が終電を逃しているという始末。

そしてなぜか、同じ方面に向かうはずの2人とはぐれ、わたしは反対方向の2人についてホームまで向かっていた(本当になんで??)

店長と、好きな人。
2人は同じ電車で帰るはずだったのだけど、きっとわたしがまた面倒な事を言っていたのだろう、、
店長は、わたしたちが目を離した隙に、1人電車

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彼がくれる幸せな夢を愛して

彼がくれる幸せな夢を愛して

汚い感情が動いたのがわかった。

''今日○○くんと○○さんと飲みにいくんだよね''

''えー!○○さんと?!いいなあ''

その相手は、わたしが今の会社に入りたいと思ったきっかけにもなった憧れの人。

彼は、その方と仲が良いと前々から言っていたし、2人が一緒に働いてきた時間の方が遥かに長いから、わたしには想像ができない部分がたくさんあるのも分かっている。

でも、その話を聞いた時、わずかに心が

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また、忘れられない夜

また、忘れられない夜

ああ、この人だ。

何度目かの''運命''を感じた夜だった。

今月、頑張れば店舗売上TOP3も狙えるところまで来ている。
でも、最も売れる土曜日が公休だったこともあり、少し雲行きが怪しくなってきた。

周りは10年以上販売をしているベテランばかりなので、張り合うなんて烏滸がましいにもほどがある。

でも、やっぱり自分を認めてもらうには、目に見える結果が欲しい。

正直、勝手に追い込まれている。

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夢から覚めただけ

夢から覚めただけ

2人での食事を翌々日に控えた日。

好きな人にLINEを1日既読無視された。

これまでも、何かしらやりとりをしていても、出勤が被る日は既読無視をされることがあった。(そんな時は、出勤中にLINEの話題について触れてくれる)

ただ、2人で飲みに行く機会が増えて、距離が近くなるにつれて、出勤が被る日でも連絡が絶えることがなくなった。

既読無視
→出勤(LINEの内容の話もちらほら)
→2人で飲む

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恋は止まってはくれないから

恋は止まってはくれないから

''今の気候が一番いいよね''

''そうですね、ピクニックしたくなる〜新宿御苑行ったことないんですよ''

''良いみたいだね〜!''

''わたしたち平日休みだから強みを発揮できそうですよね''

''小さいクーラーにお酒入れて行こうか!''

''行きましょう!''

''休みが重なったらのタスクが山積みだね(笑)''

新宿御苑で果たしてお酒を飲んでいいものなのかわからないけれど、ありがと

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日々、愛

日々、愛

''この前楽しかったよね〜''

仕事中、バックヤードで2人になった時、彼がふとつぶやいた。

''あ、わたし(と飲んだ日のこと)ですか?''

''そうそう''

しれっとそんなことを言うのだから、策士だ。

''今度は、仕事終わりにカラオケ行って終電までに帰るのがいいよね''

彼がわたしと過ごした時間を楽しんでくれたことがたまらなく嬉しい。

残業確定の彼、わたしは先に上がって良いと言われた

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夢でも良かった

夢でも良かった

目が覚めたら、好きな人が横にいる。

夢なのか、現実なのか。

意識がはっきりとしないまま、彼のあたたかさに誘われて、もう一度目を閉じた。

もはや浮気じゃん…!みたいな内容が含まれます
苦手な方はそっと見なかったことにして
温かいお茶を飲む時間に充ててください…!

好きな人と飲みに行った日。

絶対に聞こうと思っていた質問があった。

''今までで忘れられない人っていますか?''

彼は
''

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揺れる日々

揺れる日々

ピーピー

レジにて、カードが使用できなかった時の音が鳴る。

''あれ、、操作は合ってたはず、、''
少し焦ってもう一度やってみようと思った時には、先輩が隣にいた。

''これ合ってますよね?''
操作に問題がないことを先輩に確認して、もう一度やってみるも結局タッチ決済はできず。

お客様には違う方法で決済してもらった。

やっぱり、先輩だ。

誰よりも早くわたしの異変に気がついて助けてくれるの

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好きなひとと、誕生日

好きなひとと、誕生日

''指輪なくしました…!!''

''え?!''

締め作業のひとつである、ゴミ集めをしていた時。
左の人差し指につけていた指輪がないことに気がついた。

丁度、退勤時間だった先輩がバックヤードに入ってきたところだった。

''やばいじゃん!''

一緒になって、ゴミを漁る。
ビニールゴミは全部袋から取り出して探した。

''うわ〜ないじゃん〜、、残念すぎる、、''

なぜか、指輪をなくしたわたし

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運命を信じてみたくなった夜

運命を信じてみたくなった夜

''1缶飲んでいくか〜''

締め作業を終えた先輩が、わたしが1番欲しかった言葉をくれた。

19:30
退勤時間を過ぎても、お客様が引かない。同じ時間に上がるはずだった先輩が早退していたので、わたしが残ることに。

でも今ではそれも、すべてこの夜のためだったと思える。

20:00
閉店
先輩は、今月残業時間がかなり多いらしく、''急いで帰らなきゃ…!''とバタバタとレジを締めていた。
わたしも

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陽だまりに包まれて

陽だまりに包まれて

''明るいな〜(笑)''

気になる先輩が、わたしを見て笑う。

先輩に対して、かなり心を開いているし
感性が近い部分が多く、
何を伝えても会話が成り立つ自信があるので
思ったことをなんでも口に出せる。

''小松菜奈ちゃんに似てるって言われちゃいました!え、もうこれ菅田将暉と結婚できますよね''

''見てくださいこれ!○○って書いてある(笑)''

しょうもないこと、唐突なことばかりだけれど、

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がんばらなくていい恋をしよう

がんばらなくていい恋をしよう

2年間好きで仕方がなかった人、そして数億年ぶりにできた恋人。(お別れしたので、以下''元恋人''とする)

彼らとの出会いは必然だったのだな、と思う。

元恋人は、優しい人だった。

わたしが仕事の日は、夕飯を作ってくれるし
わたしの部屋なのに掃除やDIYをしてくれるし
食事代は必ず出してくれた。

元恋人は、目に見えて優しい人だった。

この優しさは有限だな、と感じていたわたしは
''そんなに頑

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愛おしい休日

愛おしい休日

休みの日。

久しぶりに予定がなかったので、ずっとやろうと思っていた観葉植物の植え替えをしよう!

近所のホームセンターに行って、鉢やら土やら色々と買った。

今回の主役はこのお二方。

さすがにどちらも窮屈そうだったのでね、、

モンステラ、鉢から取り出したらこんなに根っこが成長していて
''え〜狭かったよね、、ごめん、、''
という気持ちになった。

彼らとはお話しができないから、SOSに気付

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