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与えられるものこそ 与えられたもの
ありがとうって胸を張ろう
待ってるからさ もう帰ろう
去り際のときに 何が持っていけるの
ひとつひとつ 荷物手放そう
憎み合いの先に 何が生まれるの
わたしがさきに 忘れよう
- kaze fujii
空を見上げさせるのは誰?
涙がこぼれないよう視線をあげたときに
目に入る夕暮れの空も
あなたをまっすぐに見つめられなくて
被りをふったときに気づいた足もとの命も
たまたま、目に入ったものかもしれない
たまたま、視界が変わったのかもしれない
それでももう一度その景色を見つめるか
その景色に飛び込むかは
自分自身でしかない
そんなたまたまを、必然と呼ぶか、偶然と呼ぶか
輝かしい未来は
わくわくする現実は
人を盲目に
その空の青さを僕は知らない
生まれつき色の識別が弱い
だから僕は、あなたが綺麗と感じるその色を知らない
僕が思うこの色は
あなたが見ている色とは違う
でも、そこにあることは知っているんだ
あなたが綺麗と呟く
空が、木々が、そこにあることを
あなたという存在が
いるよ、て言ってくれているだけで
その存在を感じるだけで、僕は充分なんだ
あなたの口からでるその言葉が
その感覚が、僕にとっての色なんだよ
だから、安心して目
両手いっぱいの花束を放り投げて
誰かひとりを守るために
誰かひとり
もしくはそれ以上を傷つけてしまうとき
そしてそのどちらも大切なとき
わたしは誰を守れるのだろう
「傷つける覚悟」とあなたはいった
「責任」とあなたはいった
優しい嘘ってなんだろう
必要な犠牲ってなんだろう
多くを求めるな、と誰かはいうし
そんなのエゴだ、と誰かはいう
だからわたしは、
わたしのために、あなたを守るよ
わたしのために、誰かを傷つけるよ