空を見上げさせるのは誰?
涙がこぼれないよう視線をあげたときに
目に入る夕暮れの空も
あなたをまっすぐに見つめられなくて
被りをふったときに気づいた足もとの命も
たまたま、目に入ったものかもしれない
たまたま、視界が変わったのかもしれない
それでももう一度その景色を見つめるか
その景色に飛び込むかは
自分自身でしかない
そんなたまたまを、必然と呼ぶか、偶然と呼ぶか
輝かしい未来は
わくわくする現実は
人を盲目にさせる
苦しんでいる時こそ、考えているときこそ
見えているものがないからこそ
人は虚空を見つめ、そこにある有を知る
そうやって、一つずつ、
痛みの風景を積み重ねていくのかな
今からでも、積み重ねていけるといいな
たくさんの空と、たくさんの闇を
目に焼き付けながら
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