続々・今でもなお。 21.10.24
十月に入り、そろそろ秋の新しいドラマが始まった。
基本的には「いつもの感じ」ではあるが、毎週ドラマを観られることに感謝しつつ、各ドラマ初回をチェック。
その中で、一つ気になるドラマ――正確に言うとキャラクターがあった。
0テレ『二月の勝者』。いわゆる「お受験」物。あるいは予備校版『女王の教室』。
それはいいのだが、予備校講師の溜まり場として、なぜか定食も出してくれるボーリング場が登場する。
そこの支配人兼マスターが
バリバリのオネエ(言葉をしゃべる)
である。
いかついヒゲ男性が、「しんちゃんです~ヨロシクゥ~」と甲高い声でしなを作る仕草を見て、どこのゲイバーが出てきたのかと思った。
ちなみに、このマスター(ママ?)は、この人でもある。ええ、隠れファンであります。
この「しんちゃん」は独身ではなく、離婚歴がある女性と結婚したという既婚。妻に先立たれたあと、連れ子の女子高生と一緒に住んでいるという設定。この枠で以前放送された『俺のスカート、どこいった』と同設定。
もちろん、「既婚=異性愛者」とは限らないが、なぜこの設定なのだろうか……。
いや、ドラマにゲイ(っぽい人)が出ることに、意味がないといけないと言っているわけではないが、やはり謎は多い。
・なぜ大っぴらにオネエ言葉を使っているのか
・ゲイではないとして、なぜオネエ言葉を使っているのか
・ゲイだとして、なぜ女性と結婚したのか。亡き妻はどう思っていたのか。
今のところ、義理の娘との関係は良好のようだが、娘としてはそこらへんどう思っているのだろうか。
理由なくドラマにゲイが出てくるのはむしろ歓迎ではある。しかし、そのキャラクター設定をなおざりにされたまま、ただの賑やかしとして「オネエ」が出てくるのは、ただ単に「ブーム」として消費されている気がしてならない。
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