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記事一覧

【詩】杪夏

窓辺に日は射す ほったらかしの文字は どうしようもない僕に比例する 君は僕にやさしさを教えた とけている僕らに ことばはいらなかった 忘れた心音が響きわたる 気まぐ…

さと
3日前
19

【詩】月のうさぎ

軸のない夜 ふやけた心臓 街があって月のうさぎは踊る 底なしの二人ごっこ 一と一にしかなれない僕ら そっと目を背けた 宵の静けさに埋もれる声 心も体もここにあること …

さと
5日前
32

日記 7.13

ぱっ、と言葉が浮かんでくるとき 大体 私は私としゃべっている ひとりで自分と対話している 自然と内から湧いてくるものが 自分の本当だと思うから、 私はそれを大切にし…

さと
8日前
21

【詩】花束

花束抱えて アスファルトを歩く さよならの愛に含まれるのは 寂しさの中の儚い光 君と僕が永久に離れることは 君と僕のたましいが 隣りあわせになることをいう もっとず…

さと
9日前
39

【詩】only U

コペルニクス的転回の 訪れを予感させる 音のなる方には 待ちくたびれた夜 走る うつくしい玻璃を ふりそそぐ世界の中から 掬いあげる 僕の五感をもてあそぶもの only U…

さと
12日前
29

【詩】バスタブ

スピーカーから流れる バスルーム・リフレクション 音と音にはさまれて 私はくもった鏡に落書きする 水に浸したロンリネス じゃぶじゃぶ洗って ぷかぷか湯船に浮かべる …

さと
13日前
25

【詩】なんでもない

日に灼けたページに はさんだままの思い出 ヘッドフォンからこぼれた 心の惑いと韻と光 ひとりきりの夜 止まない五月雨 しゃがみこむ僕 堰きとめるのは 君のくれた言葉 …

さと
2週間前
31

5、6月の発掘(本・漫画・映画・音楽)

先月の分もまとめて投稿します! それでは、どうぞ ➰ 【 本 】 1 汝、星のごとく / 凪良ゆう 2 キネマの神様 / 原田マハ 3 少年と犬 / 馳星周 4 八日目の蝉 / 角田光代…

さと
2週間前
16

【詩】Just be with me.

なだらかに凪ぐ そして分かる 君は自分を蝋燭だと、 はじまりもおわりも 選べないとこぼす 透きとおった肌 おとといの呟き 空の上の光になりたい 雨のベールはきれいだ …

さと
3週間前
31

【詩】夏影

仄々明け 海岸へと続くゆるやかな坂 にぎりしめた記憶 ウミネコの繊細な羽  清も濁もいつくしむことができたなら あふれやまぬ焦燥感を すこしは手放せただろうか 何…

さと
3週間前
34

【詩】古の迹

少年は森へ往く 葉がひらり飛来する おとぎにつられて 畏怖のつめたさに触れた まどろみをくぐる 枯れた木のそばで眠る 消えていったものたちが 僕らに語るもの だれひと…

さと
1か月前
28

日記 6.18

あふれた ぶわっ どろどろ どろどろ  ざざざーっ さあーっ 。 はあ ため息をついた 眼の中につかの間の泉がひろがる ふいに という言葉を 人生はこよなく愛するら…

さと
1か月前
21

【詩】勿忘草

野に咲く勿忘草に 君をさがしている 湖に映りこんだ月光は きらきら瞬く記憶へと帰る 僕が僕でいられたこと 風になびく教室のカーテン 君の放った言葉 さかのぼる景色を抱…

さと
1か月前
36

【MBTI】公式セッションを受けました

前々から受けてみたいなと思っていたのですが、先日ついに公式セッションを受けることができました。内容についてはお話しできないので感想がメインになりますが、よろしけ…

さと
1か月前
19

【エッセイ】今日のラジオの話

ドラマ「アンチヒーロー」の主題歌「hanataba」を歌うmiletさんがラジオに出ていました。なんだかとても印象に残る言葉を残される方だなと思ったので、ちょっとだけおすそ…

さと
1か月前
10

【詩】3階のベランダから

これまでのことを借り物と思えば  すっかり手放してしまえる そうノートに書きとめた つぶれた心が床に落ちる  ぼとり 重たい影をのこして 窓を開けて風をまねいた  …

さと
1か月前
27
【詩】杪夏

【詩】杪夏

窓辺に日は射す
ほったらかしの文字は
どうしようもない僕に比例する
君は僕にやさしさを教えた

とけている僕らに
ことばはいらなかった
忘れた心音が響きわたる

気まぐれに雨は降る
燕はもうじき去るだろう
追い風にのって
またくる春をその羽に待って

大人になっても
分からないことだらけだ

でも、全てそのままでいいから
君のいる記憶だけは
消えないでほしいと願う

杪夏
君のワンピースがゆれてい

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【詩】月のうさぎ

【詩】月のうさぎ

軸のない夜
ふやけた心臓
街があって月のうさぎは踊る

底なしの二人ごっこ
一と一にしかなれない僕ら
そっと目を背けた
宵の静けさに埋もれる声

心も体もここにあること
なにもかも忘れる
言葉の届かないことすら
気づけなくなる

剥き出しの命
伝えること 疎うままで
エンターキーを連打して

こんなに真っさらで
距てるものはなくとも
離れていくもの

僕らは間違って、月のうさぎは帰る

画像:お借

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日記 7.13

日記 7.13

ぱっ、と言葉が浮かんでくるとき
大体 私は私としゃべっている
ひとりで自分と対話している

自然と内から湧いてくるものが
自分の本当だと思うから、
私はそれを大切にしている

詩を書いて、
読んでみると分かる
私ってこういう人間なんだな
こんな理想を掲げていて
こんな苦悩を抱えているんだな 。

いつもは空気に溶かして終わってしまうものが
はっきり目に見えるようになる

いろんなこと考えてしまうの

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【詩】花束

【詩】花束

花束抱えて
アスファルトを歩く
さよならの愛に含まれるのは
寂しさの中の儚い光

君と僕が永久に離れることは
君と僕のたましいが
隣りあわせになることをいう

もっとずっと近くなって
君がふわふわと
僕のまわりを飛んでいく

見えなくなることは
終わりじゃない

今までとは異なる僕らの
はじまりの合図
髪を撫でる風にも君を想う
ありがとうは色づく

さよならの愛は
昇華することを知らない
透明の糸

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【詩】only U

【詩】only U

コペルニクス的転回の
訪れを予感させる
音のなる方には
待ちくたびれた夜

走る

うつくしい玻璃を
ふりそそぐ世界の中から
掬いあげる
僕の五感をもてあそぶもの

only U

冒険心をつかんだ
そのまま飛びこむ
ままならないスニーカーは
川のほとりに置いたままで

走る

今わかることだけで
息をしていたい

I only wanna be with U.

このストーリーはフィクションです

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【詩】バスタブ

【詩】バスタブ

スピーカーから流れる
バスルーム・リフレクション
音と音にはさまれて
私はくもった鏡に落書きする

水に浸したロンリネス
じゃぶじゃぶ洗って
ぷかぷか湯船に浮かべる

裸になれば分かること
見ないフリして
ひとりぼっちになる私を
誰かタオルでぐるぐる巻きにして

泣かなくなる日なんて
いらないけれど
気づかれたくない心の弱さは
バスタブにこぼしたまま

そんなこと忘れたみたいに
星たちの声がとどろ

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【詩】なんでもない

【詩】なんでもない

日に灼けたページに
はさんだままの思い出
ヘッドフォンからこぼれた
心の惑いと韻と光

ひとりきりの夜
止まない五月雨
しゃがみこむ僕
堰きとめるのは
君のくれた言葉

なんども書いて
なんども消して
ループをループするうちに気づく

とぎれることのない日々の中で
生きていたいのは君のせい
もがいているのも君のせい

白いリネンのシャツに
そっと咲う横顔
ひなたに風が吹く
透いた空がきれいだ

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5、6月の発掘(本・漫画・映画・音楽)

5、6月の発掘(本・漫画・映画・音楽)

先月の分もまとめて投稿します!

それでは、どうぞ ➰

【 本 】

1 汝、星のごとく / 凪良ゆう
2 キネマの神様 / 原田マハ
3 少年と犬 / 馳星周
4 八日目の蝉 / 角田光代

汝、星のごとく↓

本屋さんにずっと置いてあって、気になっていたので手に取ってみました。一気に200ページ読んでしまうくらい、引き込まれる内容でした。ダメなところも弱いところもある人間だからこそ、織りなす

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【詩】Just be with me.

【詩】Just be with me.

なだらかに凪ぐ
そして分かる
君は自分を蝋燭だと、
はじまりもおわりも
選べないとこぼす

透きとおった肌
おとといの呟き
空の上の光になりたい

雨のベールはきれいだ
君のこぼした涙も
含まれているのだろうか
ビニールの傘で受けとめる

所在なげに舞う
ぶっきらぼうな天使
空はすぐそこだよ
しゅんとした僕に囁く

息のつづかない可惜夜
僕はまだ、
ここで君と今を知りたい
ただ僕のそばにいて

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【詩】夏影

【詩】夏影

仄々明け

海岸へと続くゆるやかな坂

にぎりしめた記憶

ウミネコの繊細な羽 

清も濁もいつくしむことができたなら
あふれやまぬ焦燥感を
すこしは手放せただろうか

何もない日なんてないこと

心の隅になつかしい音色

夏影に君は咲く

終わらない宿題は今でも散らかったまま

まわりを見てばかりの扇風機は
いつからだろうか
跡形もなく消えていた

晴れた日の午后

レモネードに氷がとける

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【詩】古の迹

【詩】古の迹

少年は森へ往く
葉がひらり飛来する
おとぎにつられて
畏怖のつめたさに触れた

まどろみをくぐる
枯れた木のそばで眠る
消えていったものたちが
僕らに語るもの

だれひとりとして
気づくことのない深層に咲く花
洞の奥に光る涙
生きるものたちの旋律
ほほえみは幻

記されることのない古から
廻りつづける道

旅人であることを忘れ
抗い争い戦い傷つき
無情を怖がる

落とし物が ぽつり ぽつり 
幽か

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日記 6.18

日記 6.18

あふれた
ぶわっ どろどろ どろどろ 
ざざざーっ さあーっ 。

はあ ため息をついた
眼の中につかの間の泉がひろがる

ふいに という言葉を
人生はこよなく愛するらしい

ふいに よぎる
ふいに であう
ふいに わかる

そして私は今日も
ふいに 生きている

幸せだ

たまたまだが まただ

また見つけたのだ言葉を
敬愛する谷川俊太郎さんの言葉だ

以前「聲」という詩を書いた
今日なんとなく

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【詩】勿忘草

【詩】勿忘草

野に咲く勿忘草に
君をさがしている
湖に映りこんだ月光は
きらきら瞬く記憶へと帰る

僕が僕でいられたこと
風になびく教室のカーテン
君の放った言葉
さかのぼる景色を抱きしめる

春のかたみを拾い集めた
初蝶が舞っている
ひらひら ひらひら
星に紛れてあの日の君が呼んでいる

此処にいるよ

あふれた僕が滔滔とながれていく
もっと君を見せて
思い出せなくなった声を
もう一度聞かせて
いつまでも僕を

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【MBTI】公式セッションを受けました

【MBTI】公式セッションを受けました

前々から受けてみたいなと思っていたのですが、先日ついに公式セッションを受けることができました。内容についてはお話しできないので感想がメインになりますが、よろしければお付き合いください。

それではどうぞ ➰

1 受講を決めた理由

○ MBTIについて詳しく知りたかったから

MBTIについて詳しく知っているかと言われると素直に頷けないと思っていて、IとE、SとN、TとF、JとP、それぞれちゃん

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【エッセイ】今日のラジオの話

【エッセイ】今日のラジオの話

ドラマ「アンチヒーロー」の主題歌「hanataba」を歌うmiletさんがラジオに出ていました。なんだかとても印象に残る言葉を残される方だなと思ったので、ちょっとだけおすそ分けさせてください。

「大嫌い 嘘じゃない」から始まる冒頭についての説明↓

「曖昧であることをはっきりさせたかった」
「大好きの中にも大嫌いがある」
「大嫌いの中にも愛おしくてたまらない部分があったりする」

選ぶ言葉のひと

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【詩】3階のベランダから

【詩】3階のベランダから

これまでのことを借り物と思えば 
すっかり手放してしまえる
そうノートに書きとめた

つぶれた心が床に落ちる 
ぼとり 重たい影をのこして

窓を開けて風をまねいた 
今日はどんな一日だったの?
頬をなでる涼しさは
小さな孤独をふくらませる

笑われることにはもう慣れた
そんな生き方しかできないことを
責めたてる自分はもういない

刻一刻と迫る明日に
気まぐれと衝動をこじつけて 
遠ざけた嫌悪をま

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