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【詩】月のうさぎ

軸のない夜
ふやけた心臓
街があって月のうさぎは踊る

底なしの二人ごっこ
一と一にしかなれない僕ら
そっと目を背けた
宵の静けさに埋もれる声


心も体もここにあること
なにもかも忘れる
言葉の届かないことすら
気づけなくなる

き出しの命
伝えること 疎うままで
エンターキーを連打して











こんなに真っさらで
へだてるものはなくとも
離れていくもの


僕らは間違って、月のうさぎは帰る




画像:お借りしました



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