【詩】花束
花束抱えて
アスファルトを歩く
さよならの愛に含まれるのは
寂しさの中の儚い光
君と僕が永久に離れることは
君と僕のたましいが
隣りあわせになることをいう
もっとずっと近くなって
君がふわふわと
僕のまわりを飛んでいく
見えなくなることは
終わりじゃない
今までとは異なる僕らの
はじまりの合図
髪を撫でる風にも君を想う
ありがとうは色づく
さよならの愛は
昇華することを知らない
透明の糸は
いつでも繋がっている
花束を手わたす
入相、はにかむ君
会えなくなることは
失うことじゃない
潮鳴りは君の息をする音
君は変わらず僕のそばにいる
画像:お借りしました
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