目指せ!新規就農32|成功と失敗の分かれ道
新規就農を目指して、私は、果たして成功するのか否か。
もちろん、失敗するとわかっていてチャレンジするほどの愚か者ではない、と思ってはいます。
きっと成功すると信じて、いや、成功したいという願望に他ならないのかもしれないけれど、少なくとも避けられる失敗は避けたい。
この道を目指してから、いつもつきまとっている不安でもあります。
そんな時に聞いたのが、高津佐さんのこのvoicy。
この放送回の中で、高津佐さんは、新規就農の成功と失敗と分かれ道として次の3つを挙げています。
①将来設計に、お金のことが考えられているか
農業を目指す理由として、「安全・安心な美味しい農作物を届けたい」というような、思想的な理由を挙げる人がいます。
実は、私もその一人。
でも、いくら理想が高くても、農業を続けられるだけの稼ぎができていなければ、その理想はツユと消えてしまいます。
どのくらい稼げれば、農業が続けられるのか?家族の将来設計も含めて考えて、どのくらいのお金が必要なのかを現実的に考えれているかどうかが、一つの分かれ道になります。
私の場合、確かにハスカップだけでは、生活するにはきびしい売り上げしかありません。
しかしながら、ハスカップ以外の作物の栽培や、農業以外の商売も計画の中にあり、そこでの売り上げをどう生み出すかをじっくり考えていきたいと思います。
②お手本にしている農家は儲かっているのか
研修先の農家というのは、新規就農者にとって、お手本の農家さんとなります。
農業技術だけでなく、農業経営もふくめて研修するはずですから、研修先の経営状態というのは、まず目指すべき目標となるはずです。
そんなお手本農家ともいうべき、研修先の農家さんは、農業だけで経済的に自立できているのか。そこを見極められるかどうか?必要であれば、研修先を変えることも、成功への道を切り開くためには必要なことになります。
私が来年度研修させていただく山口農園は、大地震やコロナ禍でなんども苦しい目に遭いつつも、そのたびに再起し、挑戦を続け、実績を出してきた農家さん。
そういったチャレンジングな経営を学びたいと思っています。
③努力の量と質は足りているのか
農業の世界は、自分がやった分だけ、結果を出した分だけが売り上げになる厳しい世界でもあります。
努力の量とは、きちんと行動できているかどうか。
努力の質とは、その行動する方向性が正しいかどうか。
教えてもらったことを素直に(素直とは、教わったことを実行するまでにかかる時間)、実行し、そして成功するまで、自信がもてるまで行動し続けることが大切です。
教員時代に培ってきた努力と根性と行動力。
これには、少なからず自信があります。
あとは、その方向性を間違えないでいられるかどうか。
そこは、今後の研修次第かと思っています。
というわけで、今回の記事では、新規就農が成功する、失敗するか、その分かれ道について書いてみました。
農業経営コンサルタントの高津佐さんによれば、
その分かれ道とは、
①将来設計に、お金のことが考えられているか
②お手本にしている農家は儲かっているのか
③努力の量と質は足りているのか
の3つです。
新規就農を目指す同志のみなさんにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
では、また明日。
了
「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で32記事目となりました。
これまでに、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う
4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?
7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」
10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ
13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴
17.厚真町で実践したいわたしの農業
18.同じ木でも場所によって味が違う!
19.健康に良い、魅惑の果実ハスカップ
20.ハスカップ狩りに行こう!
21.畑でレストランin山口農園
22.カレンデュラ農家になりたくて…移住
23.アーティストな農家の生き方
24.なぜ、研修するのか?何を、研修するのか?
25.ハスカップ農家として何をしたいのか?
26.腹を決める
27.目指すべき農業を見つける
28.農協→卸売市場という流れで売る
29.産地直売方式で売る
30.マーケティングと営業の違い
31.どうやって買ってもらえばいいのか?
32.農協ってなに?
33.農協とどう付き合っていくべきか?
34.自分で作った作物が一番美味しい
35.その美味しさにどう共感してもらえばいいか
36.ブロックチェーン技術でトレーサビリティを効率化
37.NFTを使って、自分の商品の流通の流れを見える化する
38.農畜産物の適正価格を実現するための課題とは?
39.結局行き着く先は、直販か?
40.こんなにいい条件で就農できるんですか!?(歓喜)
41.農家はどんな情報発信をしていけばいいのか?
42.その作物に物語があるならば、応援したくなっちゃう
43.農作物はすばらしい料理人に出会って、より高い価値を引き出される
44.写真の撮り方で農作物の価値を上げる
45.なぜ農業をしたいのか?原点を問い直す
46.プロ農家の視点で学ぶ
47.プロ農家のもとで学ぶ
48.農業×アウトドアは相性がいい!
49.手持ちのカードを増やそう!
というテーマで書いており、マガジンにまとまっています。
また、他にも、教育×○○をテーマにいろいろ書いています。
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