武侠小説

practice 7 龍珠

 『ドラゴンボール』『ドラゴンボールZ』シリーズは言わずと知れた名作で、今も続いているご長寿漫画だ。多数の派生作品が存在するが、現在は作者監修という形で、全編鳥山明先生が書いているわけではないらしい。  同じジャンプに以前連載していた『銀魂』の中で、「女はベジータ好き、男はピッコロ好き」というタイトルがあった。なぞらえるなら「お母さんは悟飯好き」だ。  推しキャラとして世の母親の胸を射抜くのは悟飯だと思う。  主人公の孫悟空は、途中、息子の悟飯に主人公の座を譲る。悟飯(

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中国にイメージ勘違い

小学校5-6年頃には 担任に出入り禁止されるほど 休憩毎に図書室で乱読していた。 帰宅しても借りた本を読む。 中国関係も、定番の横山光輝は3-4年で済ませて、日本語訳の西遊記、水滸伝、金瓶梅、紅楼夢、女児英雄伝、大地(パールバック)片っ端から・・・ 逸物従来六寸長だの金玉の縁だの こんなのすり込まれちゃ、偏った見方になるでしょう。 現代中国女性の強さについてゆけんで、ようつべ観ては笑っている。

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ガンマン 対 空とぶギロチン 暗黒決斗

 荒野。  どこまでも吹き荒れる風の中、二人の男が向かい合う。  一方は熊のような髭を蓄えたガンマン然とした男。目元に深く刻まれた皺は猛々しい荒野を生き抜いてきた歴史を思わせる。その腰に収められるは、強者の象徴であるケント社リボルバー。通称龍殺し。  もう一方は黒のロングコートに高いテンガロンハット。荒野にあるまじき蒼白の肌をしたアジア人の男。皺ひとつなく、女性的な顔立ちをしている。その手には、長いチェーンに繋がれた龍の意匠をしつらえた鍋蓋のようなものが握られている。  それ

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『仙侠五花剣』

 神怪小説の源流のひとつに、『剣侠伝』などの唐代伝奇があります。  市井の人が、実は特異な能力を持った侠客で、人を助けたり、暗殺したり、ということが多いのですが、この侠客が剣の道を究め、道を極めた仙人「剣仙」になって、再び人界に下って弟子を見つけ、剣技を伝えるという、現代のラノベでもありそうな設定の神怪小説が、清代後期に書かれた全三十回の章回小説『仙侠五花剣』です。  レトロ、モダン上海で書かれたこの『仙侠五花剣』は新聞に連載され、好評を博して舞台化もされました。 「花

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「秘曲 笑傲江湖」(第6回ヘイヨーさんのオタク講座)

ひさびさに「ヘイヨーさんのオタク講座」いきます。しかも、今回かなりマニアックな内容です。本来だったら、もういくつかベタなネタでいくつもりだったんですけど… 「どう~しても語りたくなった!」ので、読者完全無視!順番無視で「笑傲江湖」いきます!「笑傲江湖」! 昨日の記事で、軽く触れたんですけど… 独孤九剣が登場するのが、この「笑傲江湖」っていう小説です。 読み方は「しょうごうこうこ」 「世間を笑い飛ばせ」みたいな意味ですよ。その名の通り、ムッチャ笑える小説です!でも、基

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Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 ~輝ける套路~

 雷鳴。  大地を打つような、激しい豪雨が降りしきっていた。  轟音を響かせ、閃く雷電は闇の帳をほんの一瞬、青白く照らし出す。  鬱蒼と茂る森の中。非常に簡素に整備された村への道の中に、なにか蠢くものがあった。  あまりにも弱々しく、その影は緩慢な速度でずるずると道を進んでいた。  否。それは、地を這いつくばって進んでいた。  死に体の蟲の如き、あまりにも無残な姿である。しかしながら、泥をかぶりながらも必死に先へ行こうとする様は、なにかとてつもない執念を感じさせた。  血の轍

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【ぶんぶくちゃいな】作家金庸氏逝去:「武侠」の意味を振り返る

10月30日、武侠作家の金庸氏が亡くなり、中国のSNSはあっという間に、「金庸作品の思い出」で埋め尽くされた。 武侠小説とは、満州族が朝廷を握っていた清朝を背景に「武」(武術、主に剣術)と「侠」(仁義)を頼りに、いわゆる素浪人として生きる漢人たちを主人公に描かれる。日本の場合、浪人でも主君に尽くす体制の中にあるが、武侠小説の主人公には主君はいない。彼らが生きるのは武術の師弟及び兄弟関係を中心にした社会で、そこでの人間の仁義や愛憎、国(朝廷ではない)への忠誠を巡る人間模様や生

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[社会]香港の武侠作家金庸氏逝去、中華圏全体に哀悼の声

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木下藤吉郎の大冒険

息も白い朝、那古野城の若い主は寒さで目覚め、外への戸を開けた。 庭は一面真っ白な雪景色、主は庭に出ようとするが履物がない。 横で何やら話し声がする。 「何奴!?」 声の方向には主の履物の上に、長身な男と少年と思しき座っている2人がいた。 長身な男の身なりは、ボロの紺の着物、反りのある六尺棒と風呂敷を背負い、腰には細い縄を何重にも巻き、瓢箪を4つ下げ、脇差しとは思えぬ長さの刀を1本挿していた。 手には細い枝を持ち、雪に何かを書いている。 少年は背負った刀の位置を直