てんぐの読書感想:月は無慈悲な夜の女王〜ハインライン、“革命”についてかく語りき
「宇宙の戦士」を先日読んでハインライン作品に興味を持ったので、今度はそれと対を為す傑作と言われる「月は無慈悲な夜の女王」を読んでみました。
右派またはタカ派の「宇宙の戦士」に対して左派的な作品と言われる「月は無慈悲な夜の女王」ですが、実際に読んでみると、その世界観における地球の位置づけを“我々”側とするか“敵”とするかの違いしかなくて、根本的には「自分が生存する権利は自分自身が代価を支払って手に入れろ」という主張自体には差異がないことに気付きました。
そして、この主張を