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読書感想

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小説、専門書、マンガなどなど、てんぐが読んだ本の感想をまとめた記事です。
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記事一覧

てんぐの読書感想:フォース・ウィング 第四騎竜団の戦姫〜ドラゴンランスの系譜に連な…

 ここ数ヶ月、早川書房が熱烈に推していたフォース・ウィング、てんぐも読了いたしました。 …

ragna6ck
12日前
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てんぐの読書感想:戦闘妖精・雪風シリーズ~これは三体ファンにもオススメです

 早川書房の夏のKindleセールのラインナップの中に戦闘妖精・雪風シリーズも入ってました。 …

ragna6ck
2か月前
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てんぐの読書感想:三体III 死神永生〜思えば遠くに来たもんだ

 先週発売された文庫版三体3部上下巻、この土日に読了いたしました。  この「死神永生」、…

ragna6ck
3か月前
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読書感想:戦国海商伝〜今まで読んできた16世紀東シナ海域世界の知識が全部結合してま…

 かねてから「嘉靖大倭寇を題材にした時代小説ってどんなものになるかなあ」と考えていました…

ragna6ck
3か月前
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読書感想:海神の子文庫版~人が生きる糧としての“物語”を与える者

 今日はほぼ一日じゅう、文庫版海神の子を読んでました。  今年に入ってから、SHOGUNを見た…

ragna6ck
3か月前
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読書感想:ベルサイユのばら〜池田理代子バースへの扉を開いちゃったかもしれない

 先日から読み始めたベルサイユのばらですが、本編と外伝全2冊、どちらも一週間で読了しちゃ…

ragna6ck
4か月前
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ベルばらや三銃士の時代のようなファンタジー世界ってできないものかなあ

 先日、ベルサイユのばらの電子書籍版が期間限定で無料配信されていたのでちょっと読んでみたら、「原作こんなだったの!?」と衝撃を受けました。  連載当初の時期が時期だったからというのもあるんでしょうが、オスカルはダイナミックプロ作品の主人公めいてやんちゃだし、登場当初は「オスカルの乳母の孫」という以上のオーラが全くないアンドレには「アンちゃん」というあだ名をつけたくなりました。  そしてなにより、ベルサイユ宮殿でチヤホヤされたマリー・アントワネット様が秒速で浮かれてる様は頭を抱

今年のGWを振り返る

 今年のGWももうすぐ終わると思うと実に憂鬱になりますが、それでも、映画に行ったり配信ドラ…

ragna6ck
4か月前
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てんぐの読書感想:三体2部 黒暗森林(上下)〜人類で最もチンケでタフなギャンブラー…

 Netflix版三体を見終わり、テンセント版も二周目に入ってる今日この頃ですが、文庫版の2部も…

ragna6ck
4か月前
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てんぐの読書感想:月は無慈悲な夜の女王〜ハインライン、“革命”についてかく語りき

「宇宙の戦士」を先日読んでハインライン作品に興味を持ったので、今度はそれと対を為す傑作と…

ragna6ck
5か月前
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読書感想:宇宙の戦士〜意見は合わないけど名作との対話は楽しかった

 復讐のレクイエムの新しいトレーラーが先日配信されましたが、空挺部隊として空中投下された…

ragna6ck
5か月前
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若き日の我が心のメンターの訃報に触れて

 TRPGというものを知り始めた頃に買っていた本はグループSNEの初代ソードワールドの小説やリ…

ragna6ck
6か月前
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読書感想:素浪人刑事〜日本の創作もまだまだ捨てたもんじゃないぜ

日本の創作も捨てたもんじゃないぜ  早川書房のnoteアカウントで世界設定パートを読んで「な…

ragna6ck
6か月前
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読書感想:両京十五日〜これぞまさしくガチ中華の冒険活劇!

 先月に1巻、そして今月の21日に2巻が出た「両京十五日」。  これがとんでもなく面白かったです。まだ3月ですが、今年ベストワン最有力候補と言っても良いでしょう。  当たり前のように出てくる歴史的な故事や警句の引用や、本編の時期に至る明初の歴史と政治体制、南京と北京を繋ぐ大運河の地理、白蓮教団も含めた多種多様な民衆社会の暮らしぶり、料理やスラング(皇太子殿下だってバリバリに使ってます)、科学知識の存在、そして習俗とその認識のされ方。  こういった諸要素の描き方を読んでいて「