キン肉マン完璧超人始祖編に見る「王者の徳」
日曜は実家に帰省してたので、月曜の夜にキン肉マン完璧超人始祖編1stステージ最終回を録画視聴しました。
本当に、かつて大好きだったあのキン肉マンが帰ってきたという高揚感を、今回のアニメ版でまた改めて感じました。
特に、アニメオリジナルの煽りVは毎回テンション上がりました。まあ、いつ作っていつ運営に渡したんだろうとも思うんですが。
スグルのはもちろんとして、悪魔超人軍の煽りVが良いんですよー。
さて、今回の1stステージにおけるベストバウト候補、キン肉マンvsピークア・ブー戦は、スグルの「王者の徳」を見られる点が好きなんですよ。
ぶっちゃけた話、スグルは主人公ですし、火事場のクソ力もあるし、キン肉族最強奥義マッスルスパークもある。単に勝つだけだったら何とでもなっちゃうんですよ、相手が完璧超人だとしても。
でも、「正義超人がリングの上で求めるのは、本気で戦った相手とわかり合い友情を結ぶこと」という理念とネプチューンマンという実績を示し、敗れたピークに自ずから自害の掟を放棄させる、そんなピークへの無量大数軍第二陣を率いるネメシスによる粛正のマッスルスパークを身を挺して庇う瞬間、「当たり前のことじゃろ」と何の気負いもない平常心の表情だったスグルの姿を見ていると、「王者の徳」ってこういうものなのかなって思いました。
あえて他作品の同CVのキャラを引き合いに出しますが、ノイエ銀英伝のラインハルトが、為政者としてはスグルとまさに対照的なんですよ。
ラインハルトのように旧体制を解体して新たな統治機構を打ち立て自分の権力基盤を固めていく手腕は、おそらくスグル大王にはないでしょう。フェニックスならやれるかもしれないですが。
というか、フェニックスって属性は残虐超人だったんだ。確かに悪魔超人軍入りしてたって話も聞かないし、完璧超人でもないからそうなりますが。
でも逆に、ラインハルトにはスグルが今回ピークに示し導き、そして初登場時はどいつもこいつも鼻持ちならない連中だったテリーやロビンマスクたちをその友情のみによって真なる正義超人の体現者アイドル超人軍に変えていくこともできなかったでしょう。
超人レスラーとしてはともかく、為政者としてはデビューしたばかりの新人も良いところのスグル大王ですが、この「徳」がある限り、この人は王道を歩めるでしょう。
まあ、大王の公務ブッチして牛丼食いに行ったりゲームソフト買い出しに行ったりで宮殿はしょっちゅう脱走してそうですが。
そんなスグルの友たるアイドル超人軍と七人の悪魔超人の生き残り三人の連合軍が完璧無量大数軍に挑む2ndステージは、来年の1月から始まります!
伝説の続きは、まだまだ終わりません!
追記その1:てんぐの選ぶ1stステージもうひとつのベストバウト
てんぐが選ぶ七人の悪魔超人vs無量大数軍の対戦で、「これは理屈抜きで血が熱くなる!」と思ったのが、アトランティスvsマーリンマン戦でした。
ロビンマスクとの試合に対して誰よりも思い入れがあるのに、自分に押された卑怯者の烙印故に卑屈に屈折してしまった悪魔でも、たった一人の応援団からの声援さえあれば、それだけで完璧超人とダブルKOに持ち込めるパワーが宿る。
キン肉マンの世界観を象徴するような展開でしたが、同時に、そのたった一人の応援団に対して「悪魔なんぞ応援してるとロクな大人にならねえぞ」と声を掛ける。
アトランティスのそんな不器用さが、最高にチャーミングでした。
追記その2:動画のニャガさんを見てひと言
1stステージ最終回でお出ましの、オーベルシュタイン総参謀長や殤不患と同じ声帯とは思えない愉快な声を聞かせてくれたニャガさん、その名も……ああ、グリムリパーでしたっけ、この段階では。
実際にカラーになって動いてる様を見てると、妙な既視感を感じたんですが、こちらのVtuber、ジョー力一さんに似てるんですな。
えー、こちらの方の配信も面白いので、是非ともご覧ください。
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