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天官賜福第1巻197,198㌻

半月人は力がこの上なく強く、かつ気性が荒くて猛々しく好戦的だ。しかも地理的に珍しい場所に位置していて、中原と西域を往来する道の重要な関所の一つを握っていた。国境ではしょっちゅう衝突が起きて摩擦が絶えず、大小の戦が多く複雑な場所だった。 また、彼らの国師は邪術に精通していて、半月国の兵士も国師に信服しており、何があろうとも従っていた。 しかし200年前、中原のある王朝がついに出兵して攻め入り、半月国を平定したのだ。半月国は滅んでしまったが、国師と兵士たちの怨念は消えずに残り、祟

    • 秋の古本まつりで購入した本

      百万遍の秋の古本まつりで購入した本は以上の通りである。 ①通俗古今奇観(岩波文庫) ②捜神記(東洋文庫) ③幽明録 遊仙窟他(東洋文庫) ④愚管抄(日本古典文学体系) ⑤国訳漢文体系 淮南子 ⑥三宝絵 注好選(新日本古典文学体系) ⑦唐物語(古典文庫) ⑧唐鏡(古典文庫) ⑨列女伝(中国古典新書) ⑩蒙求上下(明治書院) ⑪今古奇観上下(中国古典文学体系) 特に「唐鏡」は唐物語や今昔物語集の参照として欲しかった本の一つだから、古本まつりで安く手に入れられたのはとてもうれしい。

      • 天官賜福第1巻186㌻

        「空殻だ」と謝憐は言った。 ある種の妖魔鬼怪は、完璧には人間に化けられないため、別の方法を考え出した。それが空殻だ。 妖魔は本物そっくりの材料をいくつか使い、精巧な偽物の人間の皮を作る。その皮は生きた人間を参考にして作られるのだが、時には本当に人間の皮が使われることもあるため、掌紋、指紋、頭髪も当選ながら完璧に仕上がる。しかもその空殻を妖魔鬼怪が自ら纏わない限り、鬼の気が付着することもなく、魔除けの呪符も意味がない。それが、扉に呪符があるにもかかわらず道士が中に入り込めた理由

        • 誅仙 第一章(プロローグ)

          青雲山脈が中原の真ん中に高く聳え立っている。 その背後には“洪川”という大河が流れ、山のふもとには“河陽城”という城市が中原の重要な位置を占めている。 長く連なり、起伏に富む青雲山脈には七つの最高峰がある。 その山々は雲に隠れるほど高くそびえ、いつもはたなびく白雲が山の中腹にまで及び、山の全容を知ることはできない。 青雲山脈はうっそうとした山林におおわれ、大瀑布、奇岩、様々な珍しい生き物が多く存在し、その景観の壮大さは、天下に名だたるものがある。 だが青雲山の中で最も有名なも

        天官賜福第1巻197,198㌻

          春秋梅菊さんの「中国古典侍女列伝完全版」を購入いました。

          東方書店で、春秋梅菊さんの「中国古典侍女列伝 完全版」を購入しました。96ページで1,000円だからずいぶん高い同人誌だなと思ってたのですが、実際手にしてみると、オフセット印刷で2段組の文章なので、読みやすい量であることを合わせれば、同人誌として買って損はないと思います。 挿絵の女性も可愛く書けている点もよいし、文章も堅苦しくないので楽しんで読めると思う。 ただ東方書店から購入しないといけないので、代引手数料と送料を合わせると定価の8割以上かかるので、地方の人が買うとかなり割

          春秋梅菊さんの「中国古典侍女列伝完全版」を購入いました。

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          射チョウ英雄伝の外伝映画が日本でも見られるようになりました。

          はい、射チョウ英雄伝の例の外伝映画(九陰白骨爪)が4月6日からクロックワークスさんのおかげでレンタル可能になりました。 そういうわけでそろそろ金庸の武侠小説を電子書籍化してまた入手可能にして欲しいわけです。 原作の小説は10年以上前に徳間書店から書籍化+文庫化されてから全く重版のお話が出ていません。 これでは他の中国ドラマと同じく日本では原作小説も知らずにドラマを見なければならなくなり、金庸の小説の面白さがわからずじまいになりかねません。 金庸の小説は他の武侠小説よりも知名度が高いことですし、せめてドラマ化が多い作品くらいは電子書籍化して手に入れられやすいようにして欲しいわけです。 あと電子書籍化する時はもう一度翻訳し直した方がいいと思う。徳間書店の翻訳はあまりに訳が俗っぽくて、金庸の教養の高さが十分表現できていませんw。

          射チョウ英雄伝の外伝映画が日本でも見られるようになりました。

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          【今日のジョーク(長文版)】

          アニメやゲームが大好きな中国人のもとに、ラノベを書くのが好きな日本人の友人が相談にやってきた。「最近中華ファンタジー小説を書きたいと思うのですが、何か参考になるものはないでしょうか?」その中国人は結構中国ドラマの古装片にも通じていたので、いくらか面白そうなドラマを数個ほど紹介した。するとその日本人は真顔で聞いてきた。「そのドラマは中国“時代劇”ではないのですか?」その中国人はちょっとあきれ、それらの古装片のあらすじを説明してやった。確かにこれらの古装片に出てくる国の名前には何

          【今日のジョーク(長文版)】