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「秘曲 笑傲江湖」(第6回ヘイヨーさんのオタク講座)

ひさびさに「ヘイヨーさんのオタク講座」いきます。しかも、今回かなりマニアックな内容です。本来だったら、もういくつかベタなネタでいくつもりだったんですけど…

「どう~しても語りたくなった!」ので、読者完全無視!順番無視で「笑傲江湖」いきます!「笑傲江湖」!


昨日の記事で、軽く触れたんですけど…

独孤九剣が登場するのが、この「笑傲江湖」っていう小説です。

読み方は「しょうごうこうこ」

「世間を笑い飛ばせ」みたいな意味ですよ。その名の通り、ムッチャ笑える小説です!でも、基本的なストーリーはハードな展開の連続!つまり、笑いと涙が「これでもか!これでもか!」と詰まった物語になっているのです!


日本版のタイトルは「秘曲 笑傲江湖」

これ、登場人物がとんでもなく多いし、ムチャクチャいろんな要素が絡み合ってるので、あらすじを説明するのが難しいんですけど…

今回は、その中から「これだけは覚えといて!」っていう超重要ワードとエピソードだけピックアップして紹介していこうと思います。


令狐冲(れいこちゅう)

絶対に覚えておかないといけないのが「令狐冲(れいこちゅう)」

この令狐冲ってのが、この物語の主人公です。性格はいたって好青年!困ってる人を見かけたら助けずにはいられない。なので、かなり女性にもモテます!

ただし、行く先々でトラブルを起こしてしまい、味方も多いんだけど敵も多いです!

日本のマンガで言えば、「からくりサーカス」の加藤鳴海あたりをイメージしてもらえば、かなり近いんじゃないでしょうか?


3人のヒロイン

「笑傲江湖」には数多くの女性キャラが登場するんですけど…

お話を理解するのに「これだけは覚えておかないといけない!」ってキャラが3人登場します。

全員、女性キャラで。なにかしら令狐冲に恋愛感情を抱くことになります。そう!「笑傲江湖」は恋愛物語でもあるのです!


岳霊珊(がくれいさん)

1人目は、岳霊珊。「がくれいさん」と読みます。「岳」が名字で「霊珊」が名前です。

令狐冲からすると、妹弟子にあたるんですけど。2人の師匠が、岳霊珊の父親になります(この辺が、お話がややこしくなっていく一因)

最初は令狐冲と仲がいいんですよ。まるで、恋人みたいにつき合ってます。「将来は、岳霊珊を嫁にめとって師匠のあとを継ぐか?」くらいの勢いです。でも、段々雲行きが怪しくなっていくんですね~


儀琳(ぎりん)

儀琳さんは尼さんです。なので、頭は丸坊主。でも、超絶美人!

令狐冲に淡い恋心を抱くんですけど、尼さんなので基本的に結婚できません。でも、儀琳さんのお母さんも尼さんだったのに結婚して子供を産んでるんです。この辺のエピソードもムチャクチャおもしろいんですけど、語ってるとキリがないので割愛させていただきます。

儀琳さんのお父さんが、とんでもない化け物キャラです!超強い!「不戒和尚」っていうんですけど。名前の通り全然戒律を守りません。でも、超おもしろキャラ!「笑傲江湖」はこういうキャラ多いんですよ。実に個性豊か!


任盈盈(じんえいえい)

おばあさん。なのに若い娘(「なにそれ?」と思うかもしれませんが、小説を読んだ人ならわかります!)

この人のお父さん任我行(じんがこう)も、とんでもなく強い!これまた化け物キャラです!ある意味で世界一強い!「日月神教(じつげつしんきょう)」っていう魔教の元教主。

つまり、任盈盈は魔教の教主の娘なんですね。魔女みたいなものですよ。でも、超かわいい!

お父さんの任我行は、東方不敗(とうほうふはい)ってキャラに負けて、教主の座を追われてしまいます。そのくらい東方不敗は強い!地下の狭い牢獄に閉じ込められて、復活の日を夢見て生きてる(この辺もメインのストーリーの1つになってきます)


東方不敗

せっかく出てきたので、東方不敗についても語っておきましょう。

ハッキリ言って、世界最強キャラです!歴史上でも1・2位を争うくらいに強い!令狐冲を含めた超強いキャラが3人がかりで立ち向かっても歯が立ちません!

しかも、扱う武器は「針」なんです。縫い針1本で猛者どもを軽く蹴散らしちゃいます。でも、実はその強さにはある秘密があって…

この秘密がとんでもないことになってます!笑っちゃいますwこの辺りが作者の金庸先生の発想力の違いですよ!控えめに言って「天才」です!マジメなストーリーなのに笑っちゃうw「どっからその発想出てくるのよ!?」って驚かされます!


登場人物が雪だるまになる

あんまりネタバレしても、これから読む人の興をそぐことになるでしょうから、詳しい話は避けますけど…

1つだけおもしろエピソードを披露しておきましょう。

ある時、令狐冲と任盈盈と任我行の3人が道を歩いてたんです。覚えてます?令狐冲が主人公の好青年。任盈盈がヒロインの1人。任我行は、そのお父さんで化け物レベルで強い人です。

で、ひょんなことから立ち聞きすることになったんですよ。昼ドラでおなじみの「偶然、大切な話を聞いちゃった!」っていうアレですよ!アレ!

でも、そこは天才作家の金庸先生!ただ普通に立ち聞きしないんです。なんと!雪だるまの中に入って立ち聞きするんです!3つの雪だるまがかわいく3体並んで、その前である2人が需要なお話をして、それを偶然聞いちゃうんです。

しかも、立ち聞きが終わって雪だるまから出た任我行、凍傷で死にかけるんです!世界でもトップレベルに強い化け物が、立ち聞きしてる間にあわやあの世行き!

「お父さん!大丈夫!?死んじゃわないで!!」みたいにやってるんですよ!ガチであの世に行きかけるんですw

これ、ほんとに天才のなせるわざですよ!マジメなストーリーなのに、所々にギャグシーンを仕掛けてくるっていう。なかなか真似できませんよね~?


ま、そんな風に「笑傲江湖」ムッチャ笑えるし、ハラハラするし、感動するし、ヘイヨーさんの超オススメ小説なので、機会があれば読んでみてください♪(全7巻とちょっと長いんですけど…)

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