受賞作

【本日8/18発売!】ヒューゴー賞受賞の超弩級SF宮廷陰謀劇『帝国という名の記憶』鳴庭真人氏解説公開
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【本日8/18発売!】ヒューゴー賞受賞の超弩級SF宮廷陰謀劇『帝国という名の記憶』鳴庭真人氏解説公開

いよいよ本日(8/18)発売! SF界最大の賞・ヒューゴー賞の長篇部門を長篇デビュー作にして受賞した超弩級SF宮廷陰謀劇、アーカディ・マーティーン『帝国という名の記憶』です。ここでは本書に収録しました英米SF紹介者・鳴庭真人さん(@naruniwa)の解説を再録します。豪華絢爛! 陰謀術数! 吹きすさぶテロルの嵐! 本書のあふれるその魅力の一端を味わっていただけたら幸いです。 解説 英米SF紹介者 鳴庭真人  時は遠未来。強大な銀河帝国・テイクスカラアンから突然新しい大使を

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こんなにすごい!〈機龍警察〉シリーズ受賞歴・ランキング一覧

こんなにすごい!〈機龍警察〉シリーズ受賞歴・ランキング一覧

8月18日に最新作『機龍警察 白骨街道』(月村了衛 著/予価1980円(税込)/ハヤカワ・ミステリワールド/四六判上製)が出る前に、この途轍もなく面白い大河警察小説シリーズの華麗なる受賞歴とランキングの戦績をおさらいしていきましょう。 栄光のはじまりは、シリーズ第2弾『機龍警察 自爆条項』からでした。 第33回日本SF大賞受賞《このミステリーがすごい!2012年版》 国内編第9位 シリーズ第3弾『機龍警察 暗黒市場』 第34回吉川英治文学新人賞受賞《このミステリーがす

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言葉の螺鈿細工による奇跡の匣

言葉の螺鈿細工による奇跡の匣

書評:竹本健治『涙香迷宮』(講談社) 「面白い」などというありふれた言葉の対象とはならない、脅威の一書。 小説は「面白くなければならない」というのは、俗説である。 実際、人が何を面白いと思うかは千差万別であり、面白さとは実質的に内容規定など出来ず、せいぜい「知的に快感を惹起する特性」というくらいのことしか言えない。したがって、昨今流行の「通俗的娯楽性」だけが面白さではない。人によってはピカソも面白いし、別の人にとってはホーキングが面白い。 そうした意味でなら本書も「面白

だから、人生って面白い

だから、人生って面白い

 想像力の余地。  その気持ちがあるだけで、どれほど世界が美しくなるか。16歳の私が見つけた、アン・シャーリーの言葉に幾つも散りばめられた自分の世界を輝かせるヒント。  私が赤毛のアンに出逢ったのは、という、いかにもらしく語り始めるためには、16歳を通り越して9歳まで遡らなくちゃいけない。何故って、私が初めて赤毛のアンに出逢った時、アンは文ではなく絵で語りかけてきたのだから。あのキャンディ・キャンディで有名ないがらしゆみこ先生が描いた赤毛のアンの漫画が小学校の図書室に置い

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"記者時代に取材したインドの子供たちの姿を小説に"——エドガー賞受賞作『ブート・バザールの少年探偵』著者あとがき

"記者時代に取材したインドの子供たちの姿を小説に"——エドガー賞受賞作『ブート・バザールの少年探偵』著者あとがき

ハヤカワ・ミステリ文庫より、ディーパ・アーナパーラ/坂本あおい訳の『ブート・バザールの少年探偵』(原題:Djinn Patrol on the Purple Line)が刊行されました。 本作は、世界最高峰のミステリ文学賞であるエドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)の、2021年度の最優秀長篇賞を受賞しています! 「1日に180人の子どもが行方不明になる」インドを舞台に、子どもたちの連続失踪事件の謎に迫る本作は、どのようにして生まれたのか。著者のあとがきです。 ●あらすじ

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落合陽一さんに講評を頂きました(全文公開)

落合陽一さんに講評を頂きました(全文公開)

 「星新一賞」のオンライン表彰式のアーカイブ配信が始まりました。  僕自身のコーナー(?)は8:09から始まります。  最初に、スリーボンド社の宮内様から、ビデオメッセージでコメントして頂きました。  一般部門の優秀賞は、全て協賛企業の名前がついているのですが、受賞作品に触れてくださっていたのは「スリーボンド賞」だけでした!  本当にありがとうございます!  僕のあいさつは……思ったほど、ひどくなかったかな……。  言いたいことは、全て、最後の一言に込めました(笑)。

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<「弐 新政」より>

<「弐 新政」より>

※内容の一部を抜粋して公開しています。 「楠木を呼べ」  到着を告げると、すぐさま帝のお召しが掛かった。福厳寺に設けられた仮御所に正成が参ずると、そこには側近の世尊寺行房だけが近侍しており、ほかの公卿や諸将の姿さえない。掛けられた御簾の向こう、わずかな灯火の照り返しが、帝の姿を縁取っていた。 「楠木多聞兵衛、御前に罷りこしました」 「よくぞ参った、楠木」  平伏しつつあった正成だが、御簾の向こうから聞こえてきたその声に、わずかに震えた。呼び掛けは、帝の肉声であったからだ。す

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<「壱 挙兵」より>

<「壱 挙兵」より>

※内容の一部を抜粋して公開しています。 「名越高家殿は討ち死に。麾下の兵七千六百のうち三千近くを失ったとの由」 「そうか。ご苦労」  あっさりと答え、高氏は伝令を労う。  陣幕のうちには高氏ひとり、篝火ひとつ。ともに戦略を練るはずの側近たちの姿はすでにない。外には盛大に火が焚かれ、それを囲み酒をあおる兵たちの影法師が、幕のなかでちらちらと躍っている。 「差し当たり、急ぐ用もない。お主も呑んでこい」 「はっ……失礼つかまつります」  伝令へわずかにくれた視線を卓上にもどし、高

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<「序 法燈」より>

<「序 法燈」より>

※内容の一部を抜粋して公開しています。 「鎌倉方は山に火を掛け、裏手より寺内を侵しております!」  行宮の奥にいて、尊治は自身の置かれた状況を思い返した。  鎌倉幕府を転覆させ、治世の主体を朝廷に取り返す。そんな近臣たちの企みは、いつしか幕府に不満を持つ各地の勢力と結びつき、尊治の知らぬ間に全国的な討幕運動へと発展していた。しかし、計画の露見により、朝廷方は付け焼き刃の武力蜂起を余儀なくされた。  朝廷方の旗標に担ぎ上げられた尊治は、四条隆資や万里小路藤房らに従って密かに御

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