受賞作は読まない、ひねくれ者|読書エッセイ#1
昔からそうなんだけど、
「受賞作」とか「いま話題の本」とかに、そそられない。
「ふ~ん」って斜から見てしまう。
自分、ひねくれているのかなぁ、とか思って。
なぜなのか考えてみた。
答えが出た。
わたしにとって「本選び=宝探し」なんだと。
本屋や図書館に行くと、ものすごくワクワクする。
棚の前に立つだけで、ずらっと並ぶ本を見るだけで、
胸が高鳴る。
自分の知らない世界、知識が「これでもか!」と
どーんっと私に向かってくる感じ。たまらない。
その中から、気になったものを片っぱしから手に取り、
タイトルや表紙を眺め、パラパラとめくる。
これ、いい。
なんか、ちがう。
うーん。
これに決めた!
決め手は、そのときの気分やフィーリング。
きっと、「自分で選ぶ」という行為が「宝探し」のようで楽しいんだと思う。
「受賞作」や「いま話題」とつくと、おもしろさが保証される。
それって、
「これは宝物です。どうぞ受け取ってください!」
と、差し出されているようなもの。
…いやいや。
私は自分で宝を発掘したいんだー!
それに、そのおもしろさが
「今の自分」に合うとも限らない。
たしかにおもしろいけど、
今そういう気分じゃなかったな、って。
もちろん、自分で選んだ本も思っていたのと違ったな、
ってこともある。
それはそれで、驚きとなって、また楽しい。
(図書館の本ならすぐに返すこともできるし。)
逆に、
自分が読んですごいおもしろかった本が賞を取ると、
「でしょ!これは賞を取って当然だ!」
なんて思うから、たちが悪い(笑)
まるで、自分が宝の第一発見者になった気分。
わたしは宝探しのために、
今日も図書館や本屋へ足を運ぶ。
そして、よかった本をちょいちょい投稿しています。
例えば、こんな。
ぜひぜひ、読んでみてください☆
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?