瀬尾まいこ「卵の緒」 あったかい本が読みたかったシリーズ2 母親に譲ってもらったボロボロの本で読みました。君子の愛する強さ凄いな。そして、育生の真面目さと君子のカラッとした性格が読んでいて印象的だった。母親としても1人の女性としても強さを感じる。年々感じるけど、母親って偉大だ。
”すごーくおいしいものを食べた時に、人間は2つのことが頭に思い浮かぶようにできているの。一つは、ああ、なんておいしいの。生きててよかった。もう一つは、ああ、なんておいしいの。あの人にも食べさせたい。で、ここで食べさせたいと思うあの人こそ、今自分が一番好きな人なの。”―『卵の緒』
6月11日午前1時過ぎに目覚めてもう眠れそうになく、昨日から読みかけの瀬尾まいこさんの作品を読み切りました。中編が2篇。血の繋がりがどうあろうと互いの絆を深めていけるのだ。作者らしいメッセージが込められた感動の作品集。