遥野 音瑚

犬派の猫、春生まれ

遥野 音瑚

犬派の猫、春生まれ

最近の記事

死にたい朝まだ目覚ましかけて明日まで生きている

♩生きのばし The ピーズ ⚪︎月×日 日常には、カラオケから帰ってきてから歌いたい曲が見つかる現象みたいなことが たくさん潜んでいると思う。 ⚪︎月×日 月がふっくらしてきて嬉しい。 ⚪︎月×日 イラつくこととかないの?という言葉に イラつくこともある。 ⚪︎月×日 虹を見たあとに良いことが起きたことはないけど、虹を見てすごく嬉しくなったので虹を見たことが良いことだなあと思った。 ⚪︎月×日 隣に自分より力の強い存在がいることの安心感は、恋人が欲しいなと思うこと

    • おいハンサムを観に行った日

      • 当たり前にちゃんと食べること

        もはやお決まりの35度を超えた正午すぎ、 少し久しぶりの友達と待ち合わせる この友達と会うとき、写真や文字に残したくなるような空気感があって また会ってくれることが嬉しい 日傘に守られながら行列に並んで ついに辿り着いた店内はクーラーが壊れてしまっていた 暑くてごめんなさいねえと私たちより汗だくのお店の人が忙しなく動いていた。 チキンライスが主役のオムライス 玉ねぎが甘いけどシャキシャキしている酢豚 茹でられてクタクタになった餃子を食べた。 何かの競技をしているのかと思

        • きいろいゾウは月の色

          気がづいたら三日月の写真ばかり撮っていた 薄い月が好き、色も薄くて淡い方が好き 満ちていく月が三日月で 欠けていく月は二六夜月と呼ぶらしい 「欠けていってるから、月。大丈夫ですよ。」 きいろいゾウのムコさんの言葉を思い出す もう夏休みが始まる 出自の分からない焦燥感をつれて

        死にたい朝まだ目覚ましかけて明日まで生きている

          進撃の巨人と小さな手

          はやく地獄を終わらせたくて一気に見続けて それでもまだ終わらないままだったから 以下雑感をつらつらと やり返すことは正義でも解決策でもなくて、 それでもそこで生きていくには、それしか方法を知らなくて選ぶこともできなくて その森を抜け出すには何かの犠牲がないといけないみたい 全部まっさらにしたかった気持ちは痛いほどわかってしまって 生まれてきたからには何かを求めてて、生き残ってしまった意味をみつけようと、みんながみんな必死に探している だから、生まれてこなきゃ良かった

          進撃の巨人と小さな手

          いったい私は周りにどういう人間だとおもわれたいのだろうか

          自分のことを好いてくれる人が、いつ反対の気持ちになるかを考え、自分の好きな人が誰かの悪口を言うたびに、いつか自分の悪口も口にすることを考え、怖くなる。 被害妄想だと言われればそうかもしれないけれど、本気でそう考えてしまうから厄介である。 どんな自分でいていいか分からなくて迷子になり、周りから見えているであろう私に染まろうとする。 ここまではnoteにあるたくさん溜め込んだ下書きの一つで 夜明けのすべてを映画館で観たとき、びっくりしたのが映画の冒頭部、 藤沢さんのこの

          いったい私は周りにどういう人間だとおもわれたいのだろうか

          星の鳥、時速200キロ

          続けることよりも終わらせることが怖い 忘れてしまうことや、忘れられることが怖かった。  だからせめて続けたい  続ける意味さえ解らない  一緒に見た空を忘れても  一緒にいた事は忘れない  終わらせる勇気があるなら  続きを選ぶ恐怖にも勝てる  消えない悲しみがあるなら  生き続ける意味だってあるだろう  大丈夫だ  あの痛みは忘れたって消えやしない 心にすっと刺さってから、 この歌詞に支えられたことがたくさんある。 今回のホームシック衛星リバイバルツアーに参加

          星の鳥、時速200キロ

          大嫌いなオレンジが灰色に混ざっている

          『卵の緒』 瀬尾まいこ  空の色、これからどうなるのかが分かると感じる確信、 あたため直したごはん 自分が感じた大きなことを“お気楽な言葉”で片付けられてしまうこと 髪を切ることや一緒にアイスを食べること 日常の中におこる、小さいけれどだいじな部分を占めているできごとの描き方がすごく好きだった。 誰かに渡すために買って渡せなかったもの、渡さなかったものがどれだけ机の下で腐ってしまったか分からない だからか 七子がケーキを食べてくれた時、申し訳ない気持ちと少し救われたよ

          大嫌いなオレンジが灰色に混ざっている

          朝の占いのせい

          4桁のアルファベットに支配されている 他の人のことって分からないし、自分のことでさえも分からない だからこそ当てはまる場所があると安心する 私の4文字はinfjと最後にt だった。 ネット上のあるあるは全て当てはまっているように感じてしまうし、この頃はこの文字列にも愛着が湧いてきたような 言葉では表せないようなそれを、形にして言い表されるととても面白い 占いのような娯楽みたい 知りたいと思うからこそ、わからないからこそ 形から入るのもありなのかも けど、作られた形が

          朝の占いのせい

          カネコアヤノと電球色

          一度風邪をひいてから治しかたが分からない もともとの自分を忘れたまま生活が続いていて 寝ることと食べることしかできない。 それで充分なのかもだけど 9月がはじまってすぐの日曜日、 カネコアヤノのライブに行った。 学校のライブ 集まる人の見ている方向はそれぞれで、たくさんの人と声と美味しい匂いが飛び交っていて 気持ちも迷子になりながら それらしき行列を見つけ、秘密の通路みたいに階段を進み、体育館に出る。  武道館でも夏の屋外でもライブハウスでもそうだったように 学校の体育館

          カネコアヤノと電球色