グループ内での争いに悩んでいる人へ【集団形成のプロセスを知っていますか?】
グループが形成されるプロセスを知っていますか?
成人がグループを作る時には、以下のような流れをたどります。
①形成期
メンバー同士が互いに評価。自己紹介後で探り探りの状態
②怒涛期
意見対立・緊張。さまざまな問題にぶち当たり、険悪な雰囲気になる状態。喧嘩もする。
③規範期
リーダーが生まれる。リーダーを中心に物事に取り組めるようになる。グループが効率よく動けるようになってくる。
④遂行期
役割関係の構築。明確な目標をシェアし、活動が活発になる。
(Tuckman & Jensen, 1977)
このような流れで多くのグループは形成されています。
注目してほしいのは、グループの成熟には「怒涛期」が必要であること。
グループの初期段階においては、雰囲気が険悪になったり喧嘩をしたりすることは当たり前なのです。むしろグループが形成期を抜けて成長している証拠でもあります。
逆に喧嘩などの衝突がないグループは、実はずっと形成期で未熟な状態のままなのかもしれません。
――✂――
雰囲気が悪くなるのは避けたいものです。
しかし、実は人との衝突はグループが成熟するために必要不可欠なこと。
だからこそ、グループ内での衝突は「あぁ、このグループも『怒涛期』に入ったんだな」とポジティブに受け止めましょう。
そして、逃げずに正面から向き合っていきたいですね。
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