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コロナ禍が始まってからの活動記録

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活動の仕方や考え方が大きく変わったコロナ以降のことをまとめています。初めての方はこちらからぜひ。
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#弾き語り

SAKAE SP-RINGと今の音楽活動の目標

SAKAE SP-RINGと今の音楽活動の目標

「目標みたいなのってあるんですか?」って、久しぶりに観に来てくれた古い友人の奥さんが、ステージを終えた僕に何の気なしに尋ねてきた。

それがなんだかおもしろくて、「それはあるけど、それよりもみんながいいなって思えるような曲を書いて歌っていくこと自体が楽しいよ」って伝えた。

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SAKAE SP-RINGは、僕の1つの憧れでした。言い換えるなら目標だったのかもしれない。

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僕の歌が、僕以外の誰かの歌になりますように

僕の歌が、僕以外の誰かの歌になりますように

それでも、知らない景色に踏み込んでいたいと思った。少しの傷を作りながら、予定外と予想外をからげとりながら、だけれど、心はずっと楽しんでいるのが分かるのでした。

京都PUB VOXhall、3マン。ひるんでしまえば挑戦になるような、突き出してしまえば舞い上がれそうな日。ずっと共演したいと思っていた2人のミュージシャンと、同じ日の同じステージに、同じお客さんを前にして演奏できたことが、僕のこれからの

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ステージの音の最後の最後の最後の感触を作っているのはもう僕じゃなかったよ

ステージの音の最後の最後の最後の感触を作っているのはもう僕じゃなかったよ

誰かは見ていてくれるって本当なんだって思った。

2022.5.15(日)、大瀧ヌーさんに誘われた名古屋 鶴舞K.Dハポンでのツーマンライブ。

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僕は今年の7月の終わりに、同じ会場でワンマンライブをすることが決まっています。それを見越して、そして、コロナ禍でもどうにかして音楽をやり続けてきた僕のことを見てきて、誘いたいって思ったんだよって、ヌーさんに言われた。

そん

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10年やっても、コロナ禍を経ても、家庭と仕事をもちながらでも、音楽を続けていくことについて

10年やっても、コロナ禍を経ても、家庭と仕事をもちながらでも、音楽を続けていくことについて

どうやっても振り切れない悲しみを、それならばいっそ抱いて歩いていかなければならないのが人生だとしたら、音楽はそこに寄り添って共に歩いていこうとしてくれる。

2021年までを抜けてきた2022年の今、とてもはっきりと思うのは、そんな音楽を作って人に聴かせようとすることに幸せがあるということです。

こう思うようになったのは、コロナ禍で窮地に追い込まれた人たちの苦悩を目の当たりにしたり、自分の家族や

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未来は今の連続の先でしかないことを忘れずにいたい

未来は今の連続の先でしかないことを忘れずにいたい

新年あけまして おめでとうございます!

昨年はいろいろな形で応援してくださった皆さんに支えられて、生かされていることを実感し尽くした年でした。ここを通して改めてありがとうと伝えさせてください。

今年は蓄えた力を放つ年。焦らずじっくり頑張ります!これからも応援よろしくお願いします!

ライブをした日が、人生で一番思考を巡らさずにはいられない日

ライブをした日が、人生で一番思考を巡らさずにはいられない日

体験と対話に勝る学びはないと確信した。ライブはとっくに娯楽を超えていて、ライブをした日が人生で一番思考を巡らさずにはいられない日になっている。

一度走り出したら最後の曲に辿り着くまで操縦機を離せない。やり直しの効かない今目の前で作っていく音楽を奏でるライブステージでの体験は確実に自分を傷つけながら魂を磨いてくれる。とても貴重な舞台です。

何を求めてライブ会場まで足を運ぶのかは人それぞれ違うんだ

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今のライブ会場と、そこに集まる人たち(美談したいわけではない)

今のライブ会場と、そこに集まる人たち(美談したいわけではない)

名古屋 吹上 ライブスペース鑪ら場。どうしたらインターネットの向こうの人に、生のライブ体験のよさや自分の曲の良さが伝わるのか考えてる。

いい曲を書いて歌っていれば、お客さんが自然と寄ってきてくれる。そんな夢みたいな憧れを、僕はもうもっていないよ。

いい曲を書いて、歌って、なんやかんやいろいろやることが大事。100個くらいあるんだけど、その中で1番ちゃんとそのもののあり様が伝わるのがライブ。

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2021年春のライブハウスと音楽フェスを踏み抜けて

2021年春のライブハウスと音楽フェスを踏み抜けて

誰しも自分の行いを否定されたくないし、肯定していたいのかもしれない。そう思うと、自分のそれを否定することにこそ真実があるのかも知れないと思った。

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4/17 新栄sunset BLUE と 5/5 今池"遊覧"音楽祭 open houseでのライブを踏み抜けた。

つくづくライブは難しいなって思う。それでもその日のステージの上がその日の真実になっていく。

僕は何

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今、音楽に必要だったもの

今、音楽に必要だったもの

ライブを全部観てくれた人に向けて書きます。最初から最後まで観てくれて本当にありがとうございました。そういう人がいてくれることが、僕は主催者として一番嬉しいです。

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僕が考えていたことは3つで、1つは観てくれる人にこの音楽配信ライブを楽しんでもらえるものにするということ。2つ目に、出演者にこの日を楽しんでもらえるものにする。3つ目に、音のことはMr

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さよなら2020年

さよなら2020年

辿り着いてしまった感じがしてわくわくした。2020年の年始にその年にやる予定にしていたことのほとんどを傍に置いて、2020年3月以降、今やるべきだと思ったことをやってきたら、随分と予定していなかった場所にいた。

もともと追い込まれるほど燃える性格なんだろうけど、こんなに鍛えられながらアウトプットを続けた年はなかった。何より人の力になりたいと心から思った。音楽活動を自分以外の人のためにやりたいと思

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ありがたい安定と楽しい不安定

ありがたい安定と楽しい不安定

そこら中を走り回ってる言葉なんてほとんどはそんな刹那的なものなのかもしれないね。その日のうちに湧き上がる気持ちと今回のような時間がある程度経過してから見つめる気持ちは、同じものを対象にしているはずなのに違う言葉を並べ出している。

僕が書きたいのは11/28(土)の夜に行われた名古屋の吹上という街にあるライブスペース「鑪ら場」という場所でのこと。いつからか自分が演奏した日のことは文章にして残してお

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いまライブが僕にくれるもの

いまライブが僕にくれるもの

意識をぼんやりその30分に向けて集中していくのが楽しくて好き。初めて乗るジェットコースターがゆっくりと頂上へ登っていくときのどきどき感に似てて、時間は止まらないし、いろいろな景色や近くの人との会話をするけれどずっとそのコースターが頂上をまたぐ瞬間から先のことを頭で考えずにはいられない感じ。それがとってもスリリングで、たぶんすっごくアドレナリンが出てて、だからどんな音楽活動よりライブはやめられないの

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僕らがライブハウスでしか得られなかったもの

僕らがライブハウスでしか得られなかったもの

それは、爆音のことじゃないし、臨場感のことじゃない。そうじゃなくてそれは、家族でも友だちでも職場の人でもないただライブが好きな人たちと過ごす居場所のことなんだって思った。

人生は波に乗って歩けばいつもありふれてしまうけれど、本当に好きなものを好きな人たちで集まって楽しむだけで、ちゃんと元いる平日の明日へ還って行ける気がした。

人生は波に乗れずに溺れては苦しいけれど、限られた好きな場所に身をもた

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ライブハウスから遠のいてしまいそうになる皆さんへ

ライブハウスから遠のいてしまいそうになる皆さんへ

皆さん、お元気でしょうか?
僕はすっごく元気です。

今回は、コロナ禍でもお客さんが少しでも安心してライブ会場に足を運んで楽しんでもらえるようになるには何ができるかと考え、僕自身がいま気をつけて取り組んでいることやインターネットでは見えてこない僕の見たライブハウスの様子を紹介させていただくのがまずその一歩かと思い、こちらに記させていただこうと思います。

少し長いですが、ぜひ読んでいただけると嬉し

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