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いまライブが僕にくれるもの

意識をぼんやりその30分に向けて集中していくのが楽しくて好き。初めて乗るジェットコースターがゆっくりと頂上へ登っていくときのどきどき感に似てて、時間は止まらないし、いろいろな景色や近くの人との会話をするけれどずっとそのコースターが頂上をまたぐ瞬間から先のことを頭で考えずにはいられない感じ。それがとってもスリリングで、たぶんすっごくアドレナリンが出てて、だからどんな音楽活動よりライブはやめられないのかもしれないなあ。

名古屋 鶴舞K.Dハポンでのライブは、僕にとってちょっと他の人と違った意味をもってしまっていた。それは今年の3月頭に予定していた前作アルバムのリリースツアーファイナル ワンマンライブを開催するはずだった場所だからでした。あの時散々悩んで無期限の延期を自分で決めて関係者やお客さんに伝えるのはとても辛くて、なんとなく心の中にずっと何かが引っかかっていたんだけれど、今日全く違うイベントとしてこの場所でライブをして、なんだかやっと吹っ切れたような気がしました。

とにかくずっとハポンの室内に反響する音を聴きながら演奏をしていたような気がします。それがとても心地良くて、幸せでした。あぁ、やっぱりこの感触が音楽だなあって思うと鳴らせていることが嬉しくて、あとはあんまり覚えていません。

それがとても健全なことのように思えて、いまでも少しぼんやりしています。とにかくそれでやっと地に足を着いて、次に進めそうな気がする。どれだけやっても今なりたい自分はいつも少し先の方にあって、それは変わらずずっと希望の光。

次のライブは11/28(土)名古屋 吹上 鑪ら場にてということで、どかんと空くけれどやることはみっちりあるので僕は大丈夫。これからの活動も楽しみに待っていてもらえたら嬉しいです。

お元気でいてくださいね。またこれを読んでくれている皆さんにも、自分の音楽を鮮度高く届けられるように励んでいきます。






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