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桜街スピカ
2024年10月30日 21:25
人は文章から滲むらしいいつか聞いたその言葉手紙のように書かれた文章麗らかな春みたいにその暖かい言葉の羅列を光の当たる窓際で読んだ私とは違う本の香り積み重ねた景色の造詣伝わってくる陰鬱な空気と湿気のない冬枯れるような明るげな孤独誰かに向けて託すように人は文章から滲むらしいいつか聞いたその言葉今
2024年10月28日 19:51
棄ててしまおう不法投棄のゴミ箱の中壊してしまったから愛していた思い出のこと「囚われないで」声が囁く「間違いじゃない」ただあの間違いを肯定するように今までを棄てて色の抜けた裏路地を歩く「忘れはしないよ」紫の頸飾を輝かせて喪った全てを丁寧に棄てたあの日のこと貴方を諦めて自分の心は粉々になって今までが
2024年10月25日 18:23
そうありたい理想の自分もしも私が爽やかならばしつこくないなら空気がきっと和むだろう蒼生い茂る草原の空秋風誘う理想の景色もしも私がそこにいるならきっと心は穏やかだろうあああの空を見よ青々しく輝く画布絵画のように描いていた私の心はそこにいる絶望と希望幸福と不幸心情の形見えなくても確かにある立
2024年10月23日 22:26
雨が降る風が荒れる青にまみれて私は天に嫌われた理由はきっと私の態度にあるだろう分かっているつもりになったそのうち人心を解さぬ怪物になった何を聞いても何を食べても驚くほどに何も響かなくて己も相手も憐れに見えたきっとあの日のこと許されることはないだろう真剣にやったつもりだったのだ人心を解さぬ
2024年10月18日 22:09
白い息を吐き黒く陰る月ビルの屋上星空の下夢想したのは理想の世界ああその名を呼べば全てを壊す核の冬が来る「好きだった」ああ喪失感に怯えながら伝えた言葉きっとそれこそが愛の形だった夜空の星屑雪原の塵いずれ人は死んでいく逢う臘は切に朧声学校の屋上声を絞った赤色の空
2024年10月7日 18:28
青い景色踏み出す一歩は大人のつもり理想への前進は己を信じてそれでも生きることは難しいこと分かっていたつもりだった一人は無力だ知っていたけど「力を合わせて」きっと誰もが耳にするそんな演説が響かなかった頭で分かっても諦められなかった「正しさを求めて」そんなの知るかよ正解なんてないはずのにだって
2024年9月30日 18:14
夜の公園月は見えず街頭なんて何処にもない全てが終わった田舎の跡地絶えず通る車の群れ掻き消されるいつかの声思い出すようにあの音が聞こえた過去への焦燥は今も消えない五月蝿いくらい心臓が鳴り響く秋は外風が吹く鈴の音も鳴いていて落ち着ける涼しいはずそれなのに記憶が重くのしかかり嫌な汗が肌につく
2024年9月26日 15:58
青空の下息を吸えばまだ浅いことを実感する呼吸と目眩生きていると希望と失意で目まぐるしい選択肢だけは無限にある理由があって選べないだけ恐れがあって踏み出せないだけ私のこと正しいとは思わないけど少し辛いけど失うことに慣れている船に憧れるように空に憧れるように強く自由を望んでいる他人と私の明確