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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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2024年6月の記事一覧

[詩]「鼓動を感じて」

[詩]「鼓動を感じて」

鼓動に

欲求を

変わらない

部屋の中

飾られた

祈りの

肖像画

グロスを

塗って

燦然と

真紅

この日が

全て

特別な

本質が潜む

決意と

呼吸が響く

至福な

永遠を見たのに

終幕にレトロ

仕事用の

Eメール

取り乱した

心配事は

セピア色に

染まっていく

そして

やがて

全てが

終わっても

変わらない

熱情と

希望は

宝物

あの

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[詩]「救いの手」

[詩]「救いの手」

救いの手

それはきっと

自分の手

足掻くために

備わった

息を殺して

進む手足

誰かに

助けを求める

こともなく

この両腕は

道を切り開く

そんな瞳で

生きないで

そんな腕で

人を抱かないで

恋は

私を救わない

もう

しってるもの

救いの手

それはきっと

私の手

生きるために

そこにある

救うために

そこにある

誰を救うかは

お好きにどうぞ

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[詩]「私を乱して」

[詩]「私を乱して」

取り乱した

ドキドキ

休日の

ロマンス

気まぐれに

すねる

曇り空

きらめきに

眩しさ

愛らしい

運命に

エントロピー

抑えられない

夢の話

ひそひそと

白昼夢

なんだか

ホントの話みたい

[詩]「徒然なる」

[詩]「徒然なる」

日が照りつける
カフェテラス

徒然なる
休日にふと

思い出した

過去の記憶

あの日のこと

ドーナツみたいに

空いた風穴

瞬間

呼吸が

途切れてく

あの日のこと

傷つくことを

ただ恐れ

ロッカーに

しまった

自分の中に

浮かぶ感情

既に終わった

ことなれど

それでも

思うことがある

時は過ぎる

それに伴い

傷も癒える

けれど

いずれ過去を

忘れても

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[詩]「指針」

[詩]「指針」

インプット

蓄えて

アウトプット

命のままに

ありきたりは

あきあきの

サイン

進めば二つ

積み重ね

逃げれば一つ

臨機応変に

私達は

時を運ぶ

レールなんて

最初からない

踏み外した

旅の末路

先人達も向かう

前人未到

最後を担うのは

私ではない

繋がれていく

文献と物語

ただ一つの

行動指針

血の滲むバトンを

離さないで

何処に行っても

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[詩]「空虚と嘘に」

[詩]「空虚と嘘に」

吐いた言葉

飲み込めない

他者の言葉で

揺らぐ心

吐いた言葉は

真実か

社会に満ちた

この気持ち

倫理を研いでも

分からない

貴方のことも

知らないよ

心の中の

静かな空虚

埋める手段は

どこにある

満たされなくて

分からなくなって

ただ

真空の中で

息をした

嘘と空虚

吐いた言葉は

飲み込めない

他者の言葉で

揺らいでく

込めたはずの

感情の

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[詩]「エンドフィルム」

[詩]「エンドフィルム」

旅の終わり

録画を終え

映写機に

かざすフィルム

録り溜めた

思い出の数々

振り返れば

終わりを

思い出せる

揺れる感性

終点駅から

乗り継いで

繋ぎ合わせた

トランジション

別れの挨拶をしよう

心に

雨が降ったなら

扉が

閉まったなら

再起の合図だ

旅の終わり

動きを止めて

辿り着いた

最果ての駅

何もない荒野に

青空一つ

背中を押すように

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[詩]「ハイヒール」#シロクマ文芸部

[詩]「ハイヒール」#シロクマ文芸部

赤色に輝く

ハイヒール

社交場に出向く

黒の革靴

現実で

見ることはなくて

ゆめうつつ

そこにはきっと

美しい

所有者がいる

私とは

相容れないだろう

艶やかな足元が

目に映る

踏みつける

音すら

タップダンス

空想の中の

ワルツに

ひとつ

合図をして

美しい貴方は

何故か

私の手を

取っている

据え膳食わぬは

男の恥

手を取った

そんな

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