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[詩]「ハイヒール」#シロクマ文芸部

赤色に輝く

ハイヒール


社交場に出向く

黒の革靴


現実で

見ることはなくて


ゆめうつつ


そこにはきっと


美しい

所有者がいる


私とは

相容れないだろう


艶やかな足元が

目に映る


踏みつける

音すら


タップダンス


空想の中の

ワルツに


ひとつ

合図をして


美しい貴方は


何故か


私の手を

取っている


据え膳食わぬは

男の恥


手を取った


そんな


革靴とハイヒール


この場に忘れて

踊りましょう


貴方の目を

覗けば


自信に

満ち溢れていて


気付けば


自信を持って

私も踊る


赤色に輝く

ハイヒール


薔薇のような

その色は


グロスのような

その色は


きっと


誰よりも

輝いていた


シロクマ文芸部参加作です。内容訂正前の「赤い靴」をテーマに作品を書いちゃったので、やむなくそのままの投稿と相成りました。

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