つながりをデザインするハイブリッド型イベント《後編》
人は何を求めて交流し、交流の中から
どのような「モノ」「コト」を生み出していくのか
2022年7月26日(火)、総合プロデュース企業 八芳園は、株式会社オータパブリケイションズ主催のもと、これからの交流のあり方を問うハイブリッド型交流イベント『第2回 交流の未来』を開催。
業界を超えて集った多彩な登壇者たちにより、多角的方面から交流のあり方について考える5つのトークセッションを実施いたしました。
《後編》では5つのトークセッションの内容をご紹介いたします。
▼つながりをデザインするハイブリッド型イベント《前編》はこちら
リアルとオンラインによるハイブリッド、観光や地域連携、DXやテクノロジー、空間デザインや自然環境、ホテルビジネスやサステナブルなど、あらゆる視点と発想によりトークを繰り広げる登壇者、ひとつに囚われない自由なスタイル・場所・方法で参加するオーディエンスとともに、新たな知識・発見と出会い、インスピレーションを持ち帰っていただける、これからの交流の未来について考えを深める時間となりました。
SESSION.1
地域の課題を解決する観光と交流の未来
SESSION.1では、地元である茨城県古河市を中心に、富裕層をターゲットとしたツーリズム・コンテンツづくりに取り組む株式会社Musubi 代表取締役 増田氏と、福島県鏡石町の地域資源の利活用を目的として、今年7月に八芳園とともに鏡石町の「田んぼアート」を背景としたウエディングフォト撮影に取り組んだ、鏡石町地域おこし協力隊の小柳拓未氏、比呂氏ご夫妻にオンラインで登壇いただき、地域と強く繋がりながら様々な交流を生み出す事例についてトークセッションを交わしました。
比呂氏は、より良い地域づくり・さらなる地域活性化を目指す上で、地域おこし協力隊について感じる今後の課題について、「採用の段階で地域に根差す志が強い人を採用していく必要性があると感じている。3年後の定住に向けた取り組みを協力隊だけではなく、自治体と連携して取り組んでいく必要がある」と語り、それに対し、幅広く地域と活動をされている増田氏は「まさしくそうだと思う。志が高い人たちは、地域をもっとより良くしたいという気持ちが強い。志として熱意が継続していくことが、今後地域にとっても、日本にとっても魅力を発信していくことに繋がっていくのではないか」と、経験や実績をふまえ、より良い地域を目指すための考えを述べられました。
SESSION.2
これからの空間デザインとは
SESSION.2は、空間音楽を手掛けるSOUND CoUTURE inc. 代表取締役社長 大河内氏と、八芳園にて空間デザイナーを務める片平氏によるトークセッション。空間におけるリアル・オンラインについてのメリットやデメリットをはじめ、これからの空間デザインについて様々な視点からトークを繰り広げました。
最後、ファシリテーターである八芳園 執行役員 統括支配人 関本より「ふたりが考えるこれからのオフィス空間」について問われると、「フレキシブルにその日の気分に合わせて座ったり、移動をしたりできる空間であると、個人それぞれの才能やキャラクターを活かし、企業と一緒に成長していくことができるのではないか」と答えた大河内氏。片平氏は、「オフィスのあるべき姿とは、それをどう効果的に利用するかということ。テーブルひとつ、椅子ひとつ、照明ひとつ、音響ひとつでオフィス環境は変わってくるので、オンラインとリアルもどれが効果的なのかを選ぶ時代になってきている」と考えを述べました。
SESSION.3
MuSuBuからはじまった交流のその先
今年で開業2周年を迎える、八芳園が運営するポップアップ型ショールーム「MuSuBu」。これまで約80を超える自治体、企業の皆様とともに、地域へ人とモノを動かすユニークなコンテンツ開発とイベントを企画・運営してきた「MuSuBu」が、この2年間で見えてきたその先について語りました。
最初は、八芳園と岩瀬農業高等学校との取り組みから始まったプロジェクトが、様々な繋がりやご縁から、東京の港区立麻布子ども中高生プラザの皆様との新たな取り組みへと繋がり、さらに今後は徳島県松茂町にある交流拠点「マツシゲート」とも結ぶことを予定しているとご紹介。ひとつの"むすぶ"から大きく広がっていく、MuSuBuからはじまり、広がる取り組みの事例について、オンライン登壇者の皆様とともにご紹介いたしました。
セッションの最後に、八芳園との取り組みにおいて今後の期待について問われると、松茂町役場 袴田氏は「なかなか東側(東日本側)の都道府県と交流することがないので、どんどん様々なことを行っていきたい」と述べ、港区立麻布子ども中高生プラザ 佐野氏、佐藤氏は「企業や法人からいろいろな情報や刺激を与えていただきたいと思っている。色々なことを教えていただいて、提案いただければ嬉しいと思います」とコメント。岩瀬農業高等学校の教師を勤める赤崎氏は「高校生という立場からするとやれることは限られてくるが、八芳園との取り組みでいろいろな体験を通し、子供たちの将来が広がっていくのが楽しみです。今後もこういう活動をどんどん一緒に取り組んでいきたい」と、高校生の将来を想うお言葉をいただきました。
SESSION.4
デジタルと交流のシナジー
このセッションでは、八芳園がDX化を推進するにあたりともに伴走いただいた2社、Sansan株式会社・株式会社ジョイゾーとともに、現在進めているDX推進の取り組みから、未来の交流へむけたデジタルの在り方まで、DXやテクノロジーの視点から幅広くトークセッションを繰り広げました。
未来への展望について、一方井氏は「未来のコミュニケーションが効率化すればするほど、相対する時間が短くなっていく。その短い時間の中でいかに多くの情報を引き出し、目的を達成するかと考えると、いま足元で起きているDXが未来の取り組みへと繋がっていくと考えている」と、いまの着実な取り組みが未来へ繋がる考えを述べました。
四宮氏は、昨今注目されるメタバースでのコミュニケーションについて「(デジタルやテクノロジーにより)最適化されすぎることにより、感情や感覚がなくなっている。それがメタバースの空間によって、感情や感覚を体験できるようになるのでは。」と未来への可能性を語りました。
SESSON.5
自然環境とDXが生み出す交流の未来
八芳園 取締役社長 井上がファシリテーターを務め、株式会社SQUEEZEが取り組むホテルビジネスにおけるDX推進や、株式会社グリーンディスプレイが担う人が集う場所における自然素材を用いた環境演出の視点から、未来への可能性や想像を膨らませるテーマでトークセッションを展開しました。
井上は、「従来のスペースやコンテンツ・サービスと組み合わせながら、どんな新しい体験価値を与えるかというのが時代の流れ」と語り、業界を超えて集うおふたりとともに、現在の事業や時代をふまえて見る未来の交流の場・環境の在り方についてセッション。「2050年のホテルビジネスや空間ディスプレイ、スペースにおける未来」について問われると、館林氏はホテルビジネスにおけるDXを駆使したパーソナライズの可能性について、望月氏は同じパーソナライズの視点において香り・音などに着目した環境演出について、それぞれ未来への希望や展望を見据えたあらゆる視点からの知見・見解を交わしました。
交流の未来 ― 今後の展望について
「第2回 交流の未来」におけるすべてのセッションを終え、八芳園 取締役社長 井上義則は、全体を通して感じたこととして、3つの観点からコメント。
「一つ目は、オンラインやリアルを使いながら、コミュニティの領域を広げることが出来る、そして気付きが生まれるということ。二つ目は、デジタル・テクノロジーのツールの力を使うことで、さらに交流の範囲が拡がり、深めていけるのではないかということ。そして三つ目は、空間を創っていくプロダクトをすべて繋げていくこと。その中で、新たな発見や気付きを持ち帰っていけるような交流の場を今後も皆様と一緒に作っていきたい」と述べました。
さらに、ハイブリッド型交流イベントとしての『交流の未来』という場を今後も続けていくことにおいて、「海外にこの空間を持っていきたいと考えている」と今後の展望を語り、今後もさらに交流の可能性を広げていく、交流の在り方について述べました。
総合プロデュース企業 八芳園は、多岐に渡る様々な事業を展開する中において、"人と人を繋げること"を大切に取り組んでいます。今後も、オンラインやリアル、デジタルやテクノロジー、空間を構成する様々なプロダクトやコンテンツを通しながら、"人"を結びつけて生まれる交流の場や繋がりの可能性を生み出してまいります。
八芳園が取り組む「共創プロジェクト」
八芳園は、多彩な企業活動を通して、企業、自治体、個人の皆様など、業界や地域の枠を超えた多様なパートナーの皆様と連携・協働し、既存価値の提供から、まだ見ぬ新たな価値の共創に向けて取り組んでいます。
業界や地域の枠を超え、皆様とともに、長期的視点、長期的思考を持って、お互いの経営資源(リソース)を組み合わせた新たな共創価値を生み出すことを目指しています。
この度の『第2回 交流の未来』において、八芳園の取り組みにご興味をお持ちの企業、自治体、個人の皆様は、ぜひ一度お問い合わせくださいませ。
同じ志を持ち、それぞれが持つ知識やノウハウ、ネットワークを最大限に活かしたソリューションをともに生み出していくことができる、共創プロジェクトパートナーとして、誰もが喜びの世界で生きる未来をともに実現していきましょう。
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