hanahanayurie

またの名を、○っぴんしゃんと申します。

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またの名を、○っぴんしゃんと申します。

記事一覧

電車で90人に席を譲ってもらった時のこと

私には今、4歳の息子がひとりいる。 つまり、子がお腹の中にいたのは、5年前。 一般的に私は高齢出産の部類に入る年頃らしかったが、当時は会社の屋上で側転でき(て引か…

hanahanayurie
6日前
21

だいじょうぶ

灰色の空、熱を帯びた薄い膜が肌に貼り付くような空気。 ここ最近はずっと息が苦しく、体が重い。 何だっけ、この感じ。 窓の外を見て思い出した。 ああ、子どもの頃って…

hanahanayurie
2週間前
18

ことばに責任を持ちたいのに、一度放ったものを書いたりなおしたり消したりしてしまう自分にうんざり。初夏はずっと息が苦しい。

hanahanayurie
3週間前
4

マウント天国

アンメット最終回をまだ観ていない。 前回の投稿では、『記憶』について書きたかった。でも最終回を観てしまうと、そんなことよりも物語の世界が大切すぎて、書こうとして…

hanahanayurie
3週間前
9

真っ白の呪い

アンメットに、まんまとハマっている。“まんまと”と言ってしまうのは、すでにあちこちで絶賛されているドラマだからというのもあるし、そこに登場するアメリカ帰りの脳外…

hanahanayurie
1か月前
9

名前の由来と、ごめんねの数

書きたいことがたくさんあるような、寝かせてみると書くほどでもないような。スマホのメモ帳に思いついたことを入れたり、数時間後見返して「何だっけこれ?」となったり、…

hanahanayurie
1か月前
14

なぜ書けないかを書いていたら人生規模の話になってしまった

5月はひとつもnoteを書かなかった。みんなの書いたものを見ていると書きたいことがたくさん出てくるのに、いろいろ考えると書けなくなる。 誰かに命じられて絶対書かないと…

hanahanayurie
1か月前
27

あらためて藤井風の曲を聴いて「この人ほんと、人生何周目?ってかんじ」とうらやましそうにこぼした夫に
「(あなたは)自分のこと何周目だと思う?」と尋ねると「1周目でしかないよね...」と答えたので「だよね!!だがそれがいい!!!」と、心から伝えた。

hanahanayurie
1か月前
4

身バレ(家族バレ)を恐れて微妙に紹介文やこれまでの投稿変えました。(ほんとに微妙)これまで○っぴんしゃんと呼んでくれた方たちは、うれしいのでコメントなどは変わらず伏せずに呼んでくださいね。

hanahanayurie
1か月前
3

ひさびさに表参道歩いたら猫背がすこし伸びて、脳内に色彩がもどった。

hanahanayurie
3か月前
5

積み木が1.5ミリずれて泣き叫ぶ、いつもと違う時間帯に私が着替えると癇癪、毎日しんどかった1歳頃のHSC子育て。最近は「ハンドソープつめかえてくれた?ありがとう」「足のつめ塗るのやめたの?かわいかったのに」とか、小さな変化の気付きに救われまくってる。息子4歳。敏感さはギフト。

hanahanayurie
4か月前
4

乳児の壮絶子育て期は、夫に求めるものが「体力」とか「行動力」とか、より動物的なものになってて何かしんどかったけど、少し手が離れた今は、「あ...この会話でこんな面白い切り返ししてくるんだ、、好き」と付き合いたての気持ちを思い出させてもらってる。よかった...

hanahanayurie
4か月前
3

蛙の子は蛙

“蛙の子は蛙、そんな風には言わせない。あなたを生涯愛します” そんな恋文を書き、母と結婚した父が、数十年後、他の女性とままならぬ関係になっていたことを知ったのは…

hanahanayurie
5か月前
10

打ちのめされ、書き始める

あまたの者もすなるnote投稿といふものを、我もしてみむとてするなり。 と、いきなりカッコつけている場合ではない。 というかカッコついてないし、ダサい。なんかもう、…

hanahanayurie
5か月前
26
電車で90人に席を譲ってもらった時のこと

電車で90人に席を譲ってもらった時のこと

私には今、4歳の息子がひとりいる。
つまり、子がお腹の中にいたのは、5年前。
一般的に私は高齢出産の部類に入る年頃らしかったが、当時は会社の屋上で側転でき(て引かれ)るくらいには元気だったし、周りもさすが東京、独身だったり子を持たずに働いたりしている女性も多かったので、自分の中ではそこまで大変なこととも思っていなかった。

ただ、つわりはずっと続く船酔いのようで、終わりの見えないそれは、私にとって

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だいじょうぶ

だいじょうぶ

灰色の空、熱を帯びた薄い膜が肌に貼り付くような空気。
ここ最近はずっと息が苦しく、体が重い。

何だっけ、この感じ。

窓の外を見て思い出した。
ああ、子どもの頃って、なんかずっとこんな感じだったな、と。

窓の外の雨を眺めながら、母がアイロンを掛けているそばで、絵を描いたり、本を広げたりするのが好きだった。
人生でいちばん、守られていた頃の記憶。
「好き」という気持ちはいつも「不安」とともにあっ

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ことばに責任を持ちたいのに、一度放ったものを書いたりなおしたり消したりしてしまう自分にうんざり。初夏はずっと息が苦しい。

マウント天国

マウント天国

アンメット最終回をまだ観ていない。
前回の投稿では、『記憶』について書きたかった。でも最終回を観てしまうと、そんなことよりも物語の世界が大切すぎて、書こうとしていたことがどうでも良くなってもう書けない気がした。それならば観る前に!と慌てて投稿してしまったのだ。
慌てて投稿したものは、後で読み返すと、大概ひどい。ちょこちょこ編集してしまってる自分も恥ずかしいし、消したら消したで、消した自分も恥ずかし

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真っ白の呪い

真っ白の呪い

アンメットに、まんまとハマっている。“まんまと”と言ってしまうのは、すでにあちこちで絶賛されているドラマだからというのもあるし、そこに登場するアメリカ帰りの脳外科医が、絶対私が大好きなタイプ(全方位ではなく角度によって印象を変える雰囲気イケメン、もしゃもしゃの髪に無精髭、奇人風なのにたまにまっすぐ目を見てドキッとすることを言ってくる感じ)だから、というのもある。最初は「はいはいはいはい、来ましたこ

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名前の由来と、ごめんねの数

名前の由来と、ごめんねの数

書きたいことがたくさんあるような、寝かせてみると書くほどでもないような。スマホのメモ帳に思いついたことを入れたり、数時間後見返して「何だっけこれ?」となったり、心の中でずっと文章っぽいことをぶつぶつ言ったりしているんだけど、いざ書こうと思うとまとまらない。そもそも、まとめてそれっぽい答えを出そうとしちゃうのが、今は違うんだろうな。
テーマが壮大になればなるほど、結局いろいろ無理で「やーめた!」とな

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なぜ書けないかを書いていたら人生規模の話になってしまった

なぜ書けないかを書いていたら人生規模の話になってしまった

5月はひとつもnoteを書かなかった。みんなの書いたものを見ていると書きたいことがたくさん出てくるのに、いろいろ考えると書けなくなる。
誰かに命じられて絶対書かないとダメなものではないから、まあ別に書かなくてもいいか、と思う日もあれば、謎に落ち込むこともあって。
なぜ私は書けなくなってしまったのか、を考えてみる。

実は私はもともと“書く仕事”をしていた。今もライターの仕事はフリーランスとして継続

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あらためて藤井風の曲を聴いて「この人ほんと、人生何周目?ってかんじ」とうらやましそうにこぼした夫に
「(あなたは)自分のこと何周目だと思う?」と尋ねると「1周目でしかないよね...」と答えたので「だよね!!だがそれがいい!!!」と、心から伝えた。

身バレ(家族バレ)を恐れて微妙に紹介文やこれまでの投稿変えました。(ほんとに微妙)これまで○っぴんしゃんと呼んでくれた方たちは、うれしいのでコメントなどは変わらず伏せずに呼んでくださいね。

ひさびさに表参道歩いたら猫背がすこし伸びて、脳内に色彩がもどった。

積み木が1.5ミリずれて泣き叫ぶ、いつもと違う時間帯に私が着替えると癇癪、毎日しんどかった1歳頃のHSC子育て。最近は「ハンドソープつめかえてくれた?ありがとう」「足のつめ塗るのやめたの?かわいかったのに」とか、小さな変化の気付きに救われまくってる。息子4歳。敏感さはギフト。

乳児の壮絶子育て期は、夫に求めるものが「体力」とか「行動力」とか、より動物的なものになってて何かしんどかったけど、少し手が離れた今は、「あ...この会話でこんな面白い切り返ししてくるんだ、、好き」と付き合いたての気持ちを思い出させてもらってる。よかった...

蛙の子は蛙

蛙の子は蛙

“蛙の子は蛙、そんな風には言わせない。あなたを生涯愛します”

そんな恋文を書き、母と結婚した父が、数十年後、他の女性とままならぬ関係になっていたことを知ったのは、いつだったか。
当時の私は、深く傷つくとか、そういうのはなく、「えーーーー」くらいの感情だったと思う。

まずは一匹目の蛙のお話。
父の父、つまり私の祖父は、この世にいないことになっていた。
小学5年生くらいのある日、兄と一緒に父の車に

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打ちのめされ、書き始める

打ちのめされ、書き始める

あまたの者もすなるnote投稿といふものを、我もしてみむとてするなり。

と、いきなりカッコつけている場合ではない。
というかカッコついてないし、ダサい。なんかもう、ダサい。

しかし、このダサい自分を認めざるを得ない日がやってきた。
noteに登録し、ここまで、およそ8年半。
これは、小さな小さな私の、大いなる一歩なのだ。

きっかけは、先日行われた、類稀なるエッセイスト・スイスイさんのイベント

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