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日々生きること感じること

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2020年12月の記事一覧

2020年は特別な年だったのか?

2020年は特別な年だったのか?

きわめて個人的な、2020年大晦日の記録です。

大晦日、5年ぶりのデート最近は私のまわりではこどもたちを預けてデート、がわりと市民権を得ていて、わりと聞くしオススメされる。

でも、上の子出産して4年9ヶ月。一度もデートしたことがなかった。(私のソロ遊び時間はいつももらってる)

今までなかったのは、こどもたちの年が2歳ちょっとしか離れていないので手が空かなかったのもあるし、夫の休みがあまりない

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ハンナ・アーレントを想う

ハンナ・アーレントを想う

変化が常態化したような1年だった。
急激な環境変化(メンタルケア用語でいう、ハイパー・チェンジなるもの)には慣れていて、わりと乗りこなせるタイプの私でも、今年は、思考停止したり深めたり、楽観したり悲観したり、まあまあ忙しい上下があった。

そんな1年を振り返りながら思い出したのは、アーレントだ。

ハンナ・アーレントとは『全体主義の起源』の著者。
第二次大戦中にナチスの強制収容所から脱出し、
アメ

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こどもへの言葉がけ

こどもへの言葉がけ

日曜日の公園で聴こえてくる会話「なんでちゃんと並べないの?」
「早くしなさい!」
「なんで妹が泣いてるのにほっといたのよ!」
「ほらあんたがグズグズしてるから場所取られちゃったじゃない」
「ちょっとそこさわんないの!!」

あー、わかるよ、と思いつつ…
いやはや、質問というより呪いやら命令やら、楽しいはずの公園で涙目だったりプンスカしてる子どものなんと多いこと。公園て怖いところです(違)

***

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普通ってなんだろう?

普通ってなんだろう?

「あなたがいちばん普通ね」とその人は言い、
「たしかにー!」場はどっと湧いた。

…え、いまのおもしろかった?

正体不明の違和感のようなもの普通ってなんだろう?普く広く通ずるもの。

何かにモヤモヤとしたまま、その日の食事を、わたしはまったく覚えていない。

自分(たち)の”普通じゃなさ”を
なんとなく誇らしげにしていることへの違和感?

”普通”に一番も二番もない、という
「ことば」への違和感

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歯医者さんの価値が変わった日

歯医者さんの価値が変わった日

歯医者が嫌いだった理由小学生の頃、歯医者嫌いでした。
歯が痛いって経験はないのですが、治療中に「その舌が邪魔!」と怒られてから。

無意識だと治療中の歯に行っちゃうけど、ふと我に返ったとき、どこに舌を持っていけばいいか正解がわからない。皆どうしてるのか?

キーンて音も、独特の匂いも、全部、嫌い。
でも何より

虫歯になった人が悪いんだから

て、空気感が何より嫌いだったなぁ。
そりゃ言われてみた

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25年目のカボチャドリアと、マインドフルネス

25年目のカボチャドリアと、マインドフルネス

「まざあ・ぐうす」という大好きなお店の大好きなカボチャドリアを、もう25年食べ続けてる。メニューはたくさんあるのにいつもこれ。

大学時代4年間通った街にある、地下の小さなお店。
久しぶりに食べながら、25年前を思い出す。

わたしは大学が大嫌いだった。子どもの頃から自分が心地良い世界の作り方を心得ていた。いつも大好きな人とばかりいられるわけではないけれど、適度に迷惑をかけたりかけられたりの距離感

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冬に来る怖いアレとどう付き合うか決めた

冬に来る怖いアレとどう付き合うか決めた

冬に来る怖いものといえば、サンタでもなく鬼でもなく
インフルエンザ。

とはいえ、生まれてから一度も罹ったことがないので
“実態のないもの“ 。
だから、正しい怖れ方をしているのかよくわからない。

予防接種は冬のマストアイテムか小学生の頃は学校で予防接種を受けていたが、それ以降、予防接種も未経験のままずっと来てしまった。

妊婦になった2015年、産婦人科の先生に言われて、初めて予防接種を。(妊

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100年歩ける足を育てる第一歩

100年歩ける足を育てる第一歩

“とびきりいい靴をはきなさい。
いい靴は素敵な場所に連れて行ってくれる。”

「花より男子」藤堂静の名言!?
ヨーロッパに昔から伝わることわざ、だそう。

こども靴のコストは勿体無いのかこどもたちの靴はヨーロッパ製。
オシャレのため、ではなく、健やかな身体作りのため。
あれこれ情報を探し、行き着いた先にたまたまあった。
足を大切にする文化圏の靴ということ。
まあ、日本は靴を履き始めてせいぜい80年

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ともに育つためにことばを選ぶ

ともに育つためにことばを選ぶ

こどもと親の関係性対等ではなくて、どうしても親が上になりがち。

物理的に歳が離れている(年長者を敬う文脈)
生まれた直後は庇護が必要(力関係)

というのは、あるのだけど、
日々、人との会話や、何かの情報に触れながら、ハッとしたり、口の中がざらつく感覚になることばがある。

生まれながらにしてひとつの個性だ、というのは、キレイゴトと片付けられてしまうだろうか。

親子のコミュニケーションをあらわ

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起きてしまったことを責めない

起きてしまったことを責めない

むすめが何か"やってほしくないこと"をした時
つい「もうー!なんでXXするの」とか、言ってしまう。

1つ1つは大したことじゃないし、大人の都合だったりすることが大半。部屋の中をふざけて走って騒ぐとか。
(マンション住まいじゃなかったら、存分に走って派手に転んだりしてもいいのに。)

3歳過ぎてからもう、ほぼ毎日何かしら。
起きてしまったことに、なんでと責めても、仕方ないのに、ついつい言ってしまう

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呪文をかけないで。

呪文をかけないで。

「貸してあげたら?」
「押すのはダメって約束してね」

ちょっとした腹痛で10分ほどトイレにこもっていたら、
聞こえてきた夫の声。
声こそ荒げていないけど、温和な彼には珍しく、イラついているのがわかる。

場面は容易く想像がつく。
3歳むすめが大事にしているものを、まもなく1歳ヤンチャむすこが、触りに行っている。

やめて!だめ!こないで!
○○くん抱っこしててよ!

涙ながらに訴えている。

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子どもの生きる力を伸ばす、哲学的思考

子どもの生きる力を伸ばす、哲学的思考

20年以上ぶりに、都の西北にて(母校ではない)
苫野 一徳先生の哲学講座。

子連れは私だけ、特に事前確認もしていなかったけど(お題的に勝手にオッケーかと!)快く入れていただく。200人の聴衆を震撼させるギャン泣きもなく、0歳GJ!

哲学に触れはじめたのは大学生の頃、でも何だかよくわからん、の域を脱せず。かなり読むようになったのは30過ぎてから。

冒頭からぶっ飛ばしてハイスピードの2時間!

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自分のトリセツを持とう

自分のトリセツを持とう

自分の機嫌をとるのが上手だね、とよく言われる。
いつもゴキゲンお花畑、ってわけではない。

他者の機嫌配置は体感できないので、自覚はなかったが、改めて考えてみた。

「機嫌」てなんだろう仏教用語に由来し、もとは【譏嫌】と書くのだそう。
譏(そし)り嫌う、って!

修行中の仏弟子は、経済活動を行わず、衣食など生きるのに必要なものは市井の人々の布施に依っている。だから、誰かひとりでも尊敬されず譏りを受

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