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起きてしまったことを責めない

むすめが何か"やってほしくないこと"をした時
つい「もうー!なんでXXするの」とか、言ってしまう。

1つ1つは大したことじゃないし、大人の都合だったりすることが大半。部屋の中をふざけて走って騒ぐとか。
(マンション住まいじゃなかったら、存分に走って派手に転んだりしてもいいのに。)

3歳過ぎてからもう、ほぼ毎日何かしら。
起きてしまったことに、なんでと責めても、仕方ないのに、ついつい言ってしまう。

その時のむすめの顔。
あんまりよろしくないことをしたって、
本当はもうわかっているのだ。

毎度、未熟なわたしを思い知る。

仕事で一緒の相手にも、パートナーにも、時々こういうコミュニケーションをとってしまう、それと同じだ。
自分と違う人だとわかっているのに、
相手にわたしと同じ思考を求めてしまう癖。

ましてや相手は3歳で。

2歳までは、そんなことなかった。
何をやってもあははと笑い飛ばせていた。

いまは。
彼女が一丁前に会話ができるのもあるし、弟がうまれて、物理的に対峙する時間の総量が減ったのもあるし。
やっちまう側言っちまう側、
それぞれ理由はあるけれど、相手は3歳だ。

0歳息子のヤケド事件

右手の親指と薬指。
保育園からお昼前に連絡があって知った。

「**くん、ヤケドしましたか?」

送られてきた画像は、小さな手指に水ぶくれ3つ。。

こんな水ぶくれできるほど熱いものを触っていたら大泣きするよね?この数日そんなシーンはなかった。連休だったから夫もいたし、、

昨晩お風呂に入った時も、今朝保湿剤を塗った時も、見当たらなかった。

思い当たる節が全くなくて、

「火傷ではなく何か他の理由では?」
「保育園でなんかあったのでは?」

なんて、うっすら思ったりしたが、、そんなことはどっちでもいいし、(大事に至らず良かったけれど)
実際痛い思いをしているのは息子だ。

またも未熟な、わたしの浅はかな思考よ。。

皮膚科の先生はこう言った。

「症状的には多分、火傷でしょう。お母さんも思い当たるところがないわけだから、特定出来ないし推測に過ぎないけどね」
「この状態になるまでに、2日くらいかかることもあるし、すぐのこともある」

急いでお迎えに行って、見た小さな手の水ぶくれは、どう見ても火傷で、こんなになるまで時間があったのに、私たち親が気づかなかっただけで。

わたしが悪かったのだ。
言い訳なんてする余地ゼロで。
もうそんなことはわかっている。

「お母さんが見てなかったから可哀想に」

なんて責められたら、追い討ちをかけられて倒れそうだった。

先生は、一言も責めなかった。

保育園の先生も、皮膚科の先生も。
起きてしまったことを、責めない。

その力強さと暖かさを、
人にしてもらうまでわからないなんて。

痛い思いをした息子はニコニコしている。
今日は何でもガハハと笑い飛ばして
問い詰めない夜を過ごして眠りにつこう。

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