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自分のトリセツを持とう
自分の機嫌をとるのが上手だね、とよく言われる。
いつもゴキゲンお花畑、ってわけではない。
他者の機嫌配置は体感できないので、自覚はなかったが、改めて考えてみた。
「機嫌」てなんだろう
仏教用語に由来し、もとは【譏嫌】と書くのだそう。
譏(そし)り嫌う、って!
修行中の仏弟子は、経済活動を行わず、衣食など生きるのに必要なものは市井の人々の布施に依っている。だから、誰かひとりでも尊敬されず譏りを受ければ、修行はできないし、僧伽の存続も危ぶまれる。そのために譏嫌戒として酒や五辛などが禁じられた。
酒は百薬の長とも言われ、飲むことそのものが罪悪ではないはずだが、痛飲して健康を害したり、公衆の面前で醜態を曝せば、譏りを受け非難されるのは当然。
「世の譏嫌を息(や)めさせる戒」という意味で
「息世譏嫌戒(そくせきげんかい)」と呼ぶ。
(大乗『涅槃経』より)
仏教は「智慧を具足し、予め譏嫌を見る」
だから、戒を定めて世間の譏りを避ける、の前に、世の動向を見極め、何を行うにも時機や機会を誤らないこと。それが【譏嫌】から【機嫌】へと表記が移り変わったひとつの機かもしれない。
世に従はん人は、先づ機嫌を知るべし。
ついで悪しきことは、人の耳にも逆ひ、心にも違ひて、そのことならず。
さやうの折節を心得べきなり。
(『徒然草』より)
この【機嫌】が、やがて人の気持ちや気分の良し悪しを意味するように。現代では、冒頭に書いた「ゴキゲン」などそれ一語で既に【譏嫌】の逆サイドを行っている!
字が変わったはいいかわ、自覚して他者の【譏嫌】を護るというより、【機嫌】を取りに行っちゃったりするのって、なんなんだろう。
改めて自覚してみると、自分の機嫌をとる、というより保つ、に近い感覚である。ちなみに、自分の機嫌はとれるが、他人の機嫌はとれない。というか、他人に機嫌をとってもらいたい構えの人が苦手、ということかも。
「機嫌を保つ」4つの要素
1.基本的にフィジカルが頑丈
2.未然にアラート察知して回避してる
3.リカバリー方法を知っている
4.大抵のことは自分で決める
この4つで成り立っているように思う。
1.基本的にフィジカルが頑丈
これはもう親からもらった丈夫な体質にまず感謝。
インフルエンザにかかったこともなければ、体調不良でグッタリ、とかもオリンピックくらいの頻度でしか発生しない。
平日毎晩ワンオペを成り立たせるための前提条件は
何よりもまず健康であること。
※ワンオペなんとかしよう、の話ではない。パートナーの仕事上、わかっていて家族になったので不満はない。
が、不安はある。
幼児2人と私、何か起きたらどうしよう?ってやつだ。
天災や事故など、24時間365日全方位的に神経を研ぎ澄ませている。
防災や救命の知識は身につけた。
身体をつくるための食や身体機能についても学んだ。
備えあれば憂いなし。
とっさの非常時に、物理的に頼り手がない可能性がある前提で、神経を研ぎ澄ませ、「いつでも備えがある」状態でいるには、メンタルの安定が絶対。もっと手前で、フィジカルの安定が絶対求められる。
だから、ご機嫌の大前提は健康。
もらった健康体を維持するため最低限のメンテナンスはしている。
2.未然にアラート察知して回避
といっても、40前後で出産&既にアラフィフが近づいているので、フィジカルはそれなりにガタがきている。
わたしの場合は、小学生の頃から
低血圧、貧血、そして三半規管がゲキ弱である。
座って立ち上がると星がチラつくのは人類のデフォルトだと思っていたら違ったとか、歩いていて世界が回ったり足もとが揺れたりするのも、よくあることじゃないらしいとか、まぁ、思い返せば色々あるのだけど、
今まで致命的に健康を害したことがなかったのでウィークポイントとして把握していなかった!
2人目出産時に死にかけたこともあり、自分の身体について真面目に考えるようになった。
予兆としてのアラートで何らかの症状が発生することがわかったので、未然に対策を打つ。(まぁ、鉄分とタンパク質と水分を摂るとか、早く寝るとか、そのくらいのことではあるけど)アラートから察知する、というのが重要だなと。
メンタルは、いつどんなサーベイを受けても高値安定と出るのだが、実は、微かに「ヤバい」と感じている時の兆候がある。まだこれは言語化できていないのだけど…「逃げろ!」というアラートが出る時があるのだ。
どうするか?
もちろん、逃げます。
3.リカバリー方法を知っている
フィジカルのリカバリは、上に書いたように未然に防いでいるためほぼ要らないのですが、フィジカル安定を維持していても、メンタルがやられかけることは、稀にあり。上に書いた「逃げろ!」が出る時。
ここでは逃げる一択です。
と言っても、逃げかたのバリエーションはある。場からドロンする、とか社会的迷惑なことはしませんが、結果として、「わたしのメンタルの安定を脅かす何か」を回避する、という答えを選ぶ、ということ。同じ場所に居続けても、関わり方を変えるとか、やり方は色々あります。
これは、過去の様々な経験から決めていること。最近NLPやコーチングを学んで、よりその方法論を追求しているところ。
4.大抵のことは自分で決める
あまり、人に相談をしない、大抵のことは自分で決めます。AかBかを決めなくてはならないとき、判断材料としてプロに意見を求めることはあるけど、結果として「この人が言ったからこれにした」はない。ゼロです。
どうしたいか自分で決める。
決められない選択肢が複数あるとしたら、多分それは「どっちでも良い」のだと思っている。
即断即決して、朝令暮改を厭わない。
だから手元に保留中の案件があまりない。
(仕事はそうもいかないこともあるけど)
これが結構メンタルの安定=機嫌を保つことに繋がっている。
トリセツのすすめ
自分の身体と心と頭?の使い勝手を理解しておく、つまり、自分のトリセツを持つことをおすすめしたい!
メンテナンスがいるのだと知っておく
どんなときに嬉しいか悲しいかに向き合う
気持ちの上がり下がりは身体に影響する。
落ちたときにどうするか方針をもって「決める」
▶︎にげる
▶︎たたかう
そんな小さな積み重ねで、機嫌は保てる。
今日もいちにち、ごきげんに。
皆さんからのサポートは、子どもたちと新しい体験をしたり、新たな学びのために使わせていただきます。