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【第92期棋聖戦第一局】藤井棋聖、最年少九段昇段&最年少タイトル防衛へ一歩前進!

渡辺名人、棋聖奪取で最多の四冠へ

今回の棋聖戦は両者とも記録がかかったタイトル戦だ。渡辺名人が棋聖を奪取すると自身最多の四冠を保持する。が、下掲記事の「将棋は仕事」と割り切っていることを考えると、余りこのことは意識していないかもしれない。

【1日違いの妙】藤井棋聖、18歳九段昇段の大記録へ

藤井棋聖が防衛するとタイトル3期獲得の規定により九段昇段が決まる。史上最年少の九段昇段は渡辺名人が21歳7ヶ月という記録を持っているが、もし藤井棋聖が第4局までに棋聖を防衛すると18歳九段昇段を達成する(同時に屋敷九段の持つ最年少タイトル防衛記録も更新する)。

九段昇段記録を2年半以上も更新するだけでも凄いことなのに、これを18歳のうちにやってのけたとすれば、個人的には「この大記録を抜く人は21世紀中には出てこないんじゃないか?」と本気で思っている。

何よりも棋聖戦が五番勝負(3勝先勝制)であったことが幸いした。棋聖戦中継サイトを見ると第4局は7月18日に行われるが、19日は言わずと知れた藤井棋聖の19歳の誕生日なのだ。これを見れば、もはや運が藤井棋聖に味方しているようにしか思えない。1日違いによって、3連勝でなく4戦3勝でも許されることになっているのだから……。

第一局の結果は動画の通り、藤井棋聖が初戦を中盤の入口からリードを広げて勝利したことで18歳での九段昇段&最年少タイトル防衛へ一歩前進した。残り3戦で2勝すれば同時に達成されるわけだが、時の名人相手では相変わらず厳しい条件だろう。

そもそも、藤井棋聖が防衛を果たすとは限らないから、これはまだ夢の話だ。だが、こんなチャンスは生きているうちにもう二度と見られるかどうか分からない。素人は「18歳のうちに九段昇段」という空前絶後の記録となるであろう夢を見る。もっとも、"九段"を名乗るのは羽生九段のように遠い未来になるに違いないが。

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