見出し画像

余計なひと言はなんのため

メールの文面の最後や話の終わりに、必ずといっていいほど相手の気持ちをザラつかせるというか傷つけるような攻撃的な言葉を投げてくる人がいます。

もちろん性格はそれほど優しくなく、何なら意地悪なのでしょうし、そしてこちらのことがあまり好きではないのだろうなということも分かります。

そして、相手をそういう気持ちにさせているという点においては、こちらにもそれだけの問題があるのだろうということも理解は出来ています。

人間関係とは鏡の如し。

そして、他人と過去は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ。

そんなことは頭ではよくよく理解しているのですが、齢50を過ぎるとすぐに自分の在り方を変えるというのもなかなか至難の業です。

というわけで、この二人の関係性や距離感はなかなか変わっていかないわけですが、あとはこの関係性を見守っている周囲の人たちの心理について。

いたちっ屁のように嫌味を言ってくる人の発言やメールの文面は、当然ながら会議の場にいる人たちやメールで同じ配信先にリストアップされている人たちは耳にしたり目にしたりすることになります。

そして、これも以前から触れていることですが、人間の脳というのは主語を介さずにダイレクトに自分へのメッセージとして全てを受け止めていきます。

つまり、特定の人に対して送っている攻撃的な文面でも、特定の人に対して発した気持ちをザラつかせるようなシニカルな発言も、言われた当人はもとよりその場に一緒にいた誰もが同じように自分に発されたメッセージとして受け止めているということです。

そうなると、余計なひと言を発信している人とその言葉を甘んじて受け止めながらも何も反論しない人がいるとすると、当然ながら周囲の人たちの心証は、それぞれに対して少しずつ変わっていくことになります。

発するのであれば、プラスのメッセージがいいに越したことはありませんし、ましてやマイナスのメッセージを発するくらいなら何も発さない方がまだマシです。

余計なひと言は、自分を含めてそのメッセージを受け取った全ての人を傷つけるのみならず、結果として自身のイメージをも引き下げていきます。

相手に嫌な思いをさせたくて発するのもそれが目的であれば仕方がありませんが、結果として自分にとってもよくない状況にしてしまうくらいであれば、嫌な相手でも「動いてみよう」と思えるような働きかけをしていった方が建設的ですよね。

まあ、嫌味を投げつけられる側にこんな御託を述べられたところで、「お前が言うな、お前だけは言うな」と更なる口撃を受ける恐れがありますので、今回はこのあたりでやめておこうと思います。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,955件

嬉しいです。 サポートしていただきまして、ありがとうございます。 こちらからもサポートをさせていただくことで返礼とさせていただきます。 どうぞ宜しくお願い致します。