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成果について

事業を運営する上で、会社の内部体制自体には成果というものは存在しません。

成果は全てお客様によって得られます。

このコラムでも何度も触れてきましたが、介護というこの仕事においての成果とは、健康に問題のある人の「状態を回復すること」「今ある機能を維持すること」「最期までひとりの尊厳のある人間として向き合い続けること」であり、その目的を周囲のご家族や関係機関の皆様と共有することで得られる結果です。

会社の内部に成果はないとすると、それでは内部体制の組織とは何のためにあるのか。

それは、お客様の要求を満たすために存在しています。

もっと言うならば、サービスを提供するスタッフたちがお客様の要求を満たすことができるような体制を構築し、更にその体制をより良く変えていくために内部体制組織というのは存在しています。

ですから当社においては、お客様から得られる成果のためにならないようなマイナスの言動や指示があったとしたら、誰もが声を大にして「それはおかしい」と申し出ていいという方針があります。

社内の役職者の肩書というのは、目的に対してその機能と役割を明確にするためにあります。

目的のために機能と役割が果たせていないのであれば、現場からの声に基づいて、改めていかなければ成果に結びつけることは難しくなります。

「長」とつく肩書を持つ人は偉いわけでも何でもなく、責任を果たすためにその立場にあります。

そして、「長」を選ぶ実際の人事権は、成果を上げるために日々使命感をもってお客様に向き合ってくださっている現場の人たちが持っています。

この原則を理解していない企業の重役たちが、理不尽な要求を部下に強いたり、お客様やスタッフそっちのけで個人の利益を優先するような判断や行動をして、日々ニュースを賑やかせて自社の社員や世間から顰蹙(ひんしゅく)を買うのだと思います。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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