れおろん

ふと思ったことをだらだらと

れおろん

ふと思ったことをだらだらと

記事一覧

あの感覚を取り戻す

ここ一年くらいずっと気になってることがある。それはオカルトネタでよく出てくる「パラレルワールド」だったり「並行世界」みたいなやつ。 相対性理論がどうだとか、量子…

れおろん
1年前
3

センターマンと呼ばれた男

 ここ何年も経験はないが、以前はよく絡まれていた。 目つきが悪い、なぜかヤバイ人と目が合う、自然と溢れる出る威圧感などが標準装備されていると周りから言われ(昔の…

れおろん
1年前
1

新宿駅東南口の喫煙所にて

 変な人に遭遇することはあるだろうか。私はよくある。  あれはドカタを始めて2年目の夏の日。珍しく昼過ぎに現場が終わり、夜勤まで時間が空いてしまった。どうしたも…

れおろん
2年前
1

ありがとう、スリーエフのチーズハンバーグ弁当

 スリーエフのチーズハンバーグ弁当が美味かったという思い出。近年はコンビニ弁当をまったくと言っていいほど食べなくなったが、それでも今まで数々の商品を食べてきた。…

れおろん
2年前
1

インターバル・ベアー

 高校時代の友人Dくんと久々に会った時のこと。当時の放課後によく行っていたデニーズにて、お互いの近況報告をしていた。 30歳も過ぎていい歳になった為、仕事の話もわ…

れおろん
2年前
1

東北の海沿いのボロボロの建物の前の道

 営業マン時代、稀にだったが東北から関西までの範囲で出張に行くことがあった。会社がある都内から片道3時間ほどだったら大概はレンタカーを借りて行っていた。運転が得…

れおろん
2年前
1

『カンフーは忘れない』

 『マトリックス レザレクションズ』が公開された。マトリックスシリーズの最新作である。すっかり完結したと思っていたから続編に驚いた。去年から触手が伸びっぱなしの…

れおろん
2年前
2

闇の取引に忘れ物、その時あなたは

 変な人に遭遇することはあるだろうか。私はよくある。 大学時代、私は最寄駅近くのスーパーでバイトをしていた。そこでの常連客もヤバい人が何人かいたが、あの頃はヤバ…

れおろん
2年前

爆散寸前GIG

 緊張と緩和。笑いが生まれる理論としてよく言われているやつである。誰しもが経験していることだと思われるが、この理論を意識しながら笑っている人は少ないと思う。皆、…

れおろん
2年前
1

室外機式スープレックス

 人生で1番笑った出来事はなんだろうか。思い返してみると色々あるが、上位は僅差の戦いになるのでぶっちぎりの1番を決めるのはなかなか難しい。が、その中でも瞬間最大オ…

れおろん
2年前

それは南国の木のように

 意外な場所やタイミングで、不思議な出逢いというものは珍しいことではない。そもそも、出逢いというものは突然やってくるので。私の場合は地元であるド田舎の、田んぼに…

れおろん
2年前

イントゥ・ザ・ワイルド 〜Oくんの場合〜

 中学時代の先輩にOくんという変わり者がいた。Oくんは学年に一人はいたであろう、性の知識だけは豊富な男だった。私とは同じ部活で1つ違いの先輩後輩の関係、彼はずっと…

れおろん
2年前
1

モブメガネ美人局

 窓の外では雪が舞っていた。おでんが旨いんだよ、と誘われついて行った先は神田の小料理屋。そこでは取引先のMくんがとある国の担当に抜擢されたお祝いをする会が行われ…

れおろん
2年前
1

A ドカタwork Orange

 私(30代前半)は今までいくつかの職業を転々としてきた。 ドカタ、商社営業マン、Webディレクター、外資系事務etc…と意図しない根無し草となっている。流石にもういい…

れおろん
2年前

ノーモア財布泥棒

 ドカタ沼に肩までどっぷりと浸かっていた20代前半、日々の平均睡眠時間は3時間程度。日勤、夜勤、深夜勤。隙間時間にするのはスキルアップの資格勉強やジムで筋トレでも…

れおろん
2年前

ゴースト/伊豆の幻

※このnoteは実話を元に少しだけ脚色したものです。実在の人物や団体などとは関係ありません。  20代前半の頃、歯を食いしばりながら1日16時間の肉体労働をしていた。借…

れおろん
2年前
あの感覚を取り戻す

あの感覚を取り戻す

ここ一年くらいずっと気になってることがある。それはオカルトネタでよく出てくる「パラレルワールド」だったり「並行世界」みたいなやつ。
相対性理論がどうだとか、量子もつれがどうのとか。
運命論やらゲーム理論がなんやらとか。
それらの情報を見つけては読み漁って、パズルのピースのように部分的な知識が脳内に散らばっていた。
そんなまとまりのない状態が、今まさに少しだけ繋がった気がする。

これ。
数ある中か

もっとみる
センターマンと呼ばれた男

センターマンと呼ばれた男

 ここ何年も経験はないが、以前はよく絡まれていた。
目つきが悪い、なぜかヤバイ人と目が合う、自然と溢れる出る威圧感などが標準装備されていると周りから言われ(昔の話ネ)、全く相手を意識していないのにダル絡みからのワンパンくらいはカジュアルにもらっていた。これは単純にその時の治安の悪さも加味されるが。

私の地元はよくある田舎町で、そこそこ不良はいたが80'sのような、いにしえのビーバップ的なバチバチ

もっとみる
新宿駅東南口の喫煙所にて

新宿駅東南口の喫煙所にて

 変な人に遭遇することはあるだろうか。私はよくある。

 あれはドカタを始めて2年目の夏の日。珍しく昼過ぎに現場が終わり、夜勤まで時間が空いてしまった。どうしたもんかと新宿で遅めの昼食を取っていると、仲の良い同僚から連絡が来た。今から一緒にかき氷屋に行かないか、とのことだった。まだ流行る前(?)の台湾かき氷のお店で、マンゴー味が悪魔的に美味いと弊社のドカタゴリラたちの間で話題だった。ハイソでお洒落

もっとみる
ありがとう、スリーエフのチーズハンバーグ弁当

ありがとう、スリーエフのチーズハンバーグ弁当

 スリーエフのチーズハンバーグ弁当が美味かったという思い出。近年はコンビニ弁当をまったくと言っていいほど食べなくなったが、それでも今まで数々の商品を食べてきた。セブンイレブンの回鍋肉丼が暫定トップなのは譲れないが、次点は間違いなく今はなきスリーエフのチーズハンバーグ弁当。現在ではローソン・スリーエフの"5種のチーズインハンバーグ弁当"というのがあるらしいが、それじゃないんだよ。4種のチーズだったと

もっとみる
インターバル・ベアー

インターバル・ベアー

 高校時代の友人Dくんと久々に会った時のこと。当時の放課後によく行っていたデニーズにて、お互いの近況報告をしていた。

30歳も過ぎていい歳になった為、仕事の話もわりかしヘビーな内容になっていくのは自然なこと。彼曰く、新人教育で悩んでいるとか。3交替勤務の職場で若手主任に抜擢されたDくんのもとに付いた新人"Kくん"は、その話題の中心だった。

Dくんの勤める会社は某企業の大きな工場であり、作業員

もっとみる
東北の海沿いのボロボロの建物の前の道

東北の海沿いのボロボロの建物の前の道

 営業マン時代、稀にだったが東北から関西までの範囲で出張に行くことがあった。会社がある都内から片道3時間ほどだったら大概はレンタカーを借りて行っていた。運転が得意ではない私にとっては都内の下道も首都高も生きた心地のしない地獄の旅路だったが。

 その日は一人で常磐道をひた走っていた。東北地方の海沿いにある取引先の工場へと向かう。その頃はまだまだ震災の爪痕も残っていて、真新しい道路の脇には倒壊した建

もっとみる
『カンフーは忘れない』

『カンフーは忘れない』

 『マトリックス レザレクションズ』が公開された。マトリックスシリーズの最新作である。すっかり完結したと思っていたから続編に驚いた。去年から触手が伸びっぱなしのままで、まだ観れていない。特にやることもなかったので1~3(注:マトリックス、リローデッド、レボリューションズ)のストーリーをおさらいするために新年早々Netflixで鑑賞してみた。シリーズでいうと最初の作品であるマトリックスが個人的に一番

もっとみる
闇の取引に忘れ物、その時あなたは

闇の取引に忘れ物、その時あなたは

 変な人に遭遇することはあるだろうか。私はよくある。

大学時代、私は最寄駅近くのスーパーでバイトをしていた。そこでの常連客もヤバい人が何人かいたが、あの頃はヤバい人を惹きつけるなにかがあったのかもしれない。

 バイトの帰り道、とぼとぼ一人で歩いていると突然後ろから強めに肩を叩かれた。振り返るとそこにはダボダボのジャージを着た人相の悪い男が鼻息荒く立っている。「兄ちゃん兄ちゃん、ちょっと待ってよ

もっとみる
爆散寸前GIG

爆散寸前GIG

 緊張と緩和。笑いが生まれる理論としてよく言われているやつである。誰しもが経験していることだと思われるが、この理論を意識しながら笑っている人は少ないと思う。皆、無意識に笑いが出てしまっている。

小さな商社で営業マンをしていた頃、取引先のメーカーでの新製品勉強会というのが行われていた。新製品の特徴や性能、使い所などを、メーカーの研究チームが懇切丁寧に説明をしてくれる。その説明を元に、我々商社の人間

もっとみる
室外機式スープレックス

室外機式スープレックス

 人生で1番笑った出来事はなんだろうか。思い返してみると色々あるが、上位は僅差の戦いになるのでぶっちぎりの1番を決めるのはなかなか難しい。が、その中でも瞬間最大オモシロを叩き出したのは"アレだ"というのがある。だけどこういうものは得てして他人には中々伝わらないんですよね。

 アレは中学時代。私は親友Tくんといつも行動を共にしていた。Tくんは体を張って積極的に笑いを取りにいくタイプで、くだらないと

もっとみる
それは南国の木のように

それは南国の木のように

 意外な場所やタイミングで、不思議な出逢いというものは珍しいことではない。そもそも、出逢いというものは突然やってくるので。私の場合は地元であるド田舎の、田んぼに囲まれるローソンで、あの人物と出逢った衝撃が忘れられない。

 大学時代の夏、地元へ帰省した私は幼馴染たち数人と近所のローソンでダベっていた。周りは360度田んぼに囲まれているため、カエルと蝉と、よくわからない鳥か獣の鳴き声がサラウンドで聴

もっとみる
イントゥ・ザ・ワイルド 〜Oくんの場合〜

イントゥ・ザ・ワイルド 〜Oくんの場合〜

 中学時代の先輩にOくんという変わり者がいた。Oくんは学年に一人はいたであろう、性の知識だけは豊富な男だった。私とは同じ部活で1つ違いの先輩後輩の関係、彼はずっとベンチの控え選手だった。今で言う"イケてない"中学生ではあったが、先輩たちの中では頭一つ抜きん出たオモシロの逸材だったのは間違いない。

 部活の練習試合の帰り道、隣町の相手校から駅まで歩いていると、道端でエロ本を発見した。ネット環境が満

もっとみる
モブメガネ美人局

モブメガネ美人局

 窓の外では雪が舞っていた。おでんが旨いんだよ、と誘われついて行った先は神田の小料理屋。そこでは取引先のMくんがとある国の担当に抜擢されたお祝いをする会が行われていた。

 ドカタを辞めて転職した先は商社の営業マンだった。私が担当していた取引先の中で、国内営業のほか様々な国とも取引をしている割とグローバルなメーカーがあった。そのメーカーでは、とある国担当は相当タフなうえ求められるものも大きいが出世

もっとみる
A ドカタwork Orange

A ドカタwork Orange

 私(30代前半)は今までいくつかの職業を転々としてきた。
ドカタ、商社営業マン、Webディレクター、外資系事務etc…と意図しない根無し草となっている。流石にもういい歳なので腰を据えたいところだ。

思い返せばさまざまなジャンルの仕事をしてきたが、その中でも自分のためになったと感じるのはドカタである。これはぶっちぎりの断トツで断言できるほどに。人生のヒントはドカタにあったのだ。

 ドカタで学ぶ

もっとみる
ノーモア財布泥棒

ノーモア財布泥棒

 ドカタ沼に肩までどっぷりと浸かっていた20代前半、日々の平均睡眠時間は3時間程度。日勤、夜勤、深夜勤。隙間時間にするのはスキルアップの資格勉強やジムで筋トレでもなく、現場to現場への移動とコインランドリーで洗濯、マクドナルドや漫画喫茶での仮眠であった。寝ていても店員さんに注意されないマックやファミレス、安くて居心地の良い漫画喫茶の情報は自然と集まり脳内でデータベース化されていた。
疲労のあまり絶

もっとみる
ゴースト/伊豆の幻

ゴースト/伊豆の幻

※このnoteは実話を元に少しだけ脚色したものです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

 20代前半の頃、歯を食いしばりながら1日16時間の肉体労働をしていた。借金があったわけでも、欲しいものがあったわけでもない。ただなんとなく"がむしゃらに働いてみたらどうなるんだろう"という人体実験をしていただけだった。結果、腰と手首を壊した。月の休みは2、3日程度で無茶してたと思うが、むしろこれだけで

もっとみる