れおろん

ふと思ったことをだらだらと

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最近の記事

あの感覚を取り戻す

ここ一年くらいずっと気になってることがある。それはオカルトネタでよく出てくる「パラレルワールド」だったり「並行世界」みたいなやつ。 相対性理論がどうだとか、量子もつれがどうのとか。 運命論やらゲーム理論がなんやらとか。 それらの情報を見つけては読み漁って、パズルのピースのように部分的な知識が脳内に散らばっていた。 そんなまとまりのない状態が、今まさに少しだけ繋がった気がする。 これ。 数ある中からこのサイトも定期的に見てたけど、なんとなく覗いてみたら軽く衝撃を受けるような記

    • センターマンと呼ばれた男

       ここ何年も経験はないが、以前はよく絡まれていた。 目つきが悪い、なぜかヤバイ人と目が合う、自然と溢れる出る威圧感などが標準装備されていると周りから言われ(昔の話ネ)、全く相手を意識していないのにダル絡みからのワンパンくらいはカジュアルにもらっていた。これは単純にその時の治安の悪さも加味されるが。 私の地元はよくある田舎町で、そこそこ不良はいたが80'sのような、いにしえのビーバップ的なバチバチのヤンキーなどはほぼ絶滅しており、池袋ウエストゲートパーク的なヤカラは少数いたが

      • 新宿駅東南口の喫煙所にて

         変な人に遭遇することはあるだろうか。私はよくある。  あれはドカタを始めて2年目の夏の日。珍しく昼過ぎに現場が終わり、夜勤まで時間が空いてしまった。どうしたもんかと新宿で遅めの昼食を取っていると、仲の良い同僚から連絡が来た。今から一緒にかき氷屋に行かないか、とのことだった。まだ流行る前(?)の台湾かき氷のお店で、マンゴー味が悪魔的に美味いと弊社のドカタゴリラたちの間で話題だった。ハイソでお洒落なその店に一人で行くのは気が引けると思っていた矢先のことだったので、二つ返事で承

        • ありがとう、スリーエフのチーズハンバーグ弁当

           スリーエフのチーズハンバーグ弁当が美味かったという思い出。近年はコンビニ弁当をまったくと言っていいほど食べなくなったが、それでも今まで数々の商品を食べてきた。セブンイレブンの回鍋肉丼が暫定トップなのは譲れないが、次点は間違いなく今はなきスリーエフのチーズハンバーグ弁当。現在ではローソン・スリーエフの"5種のチーズインハンバーグ弁当"というのがあるらしいが、それじゃないんだよ。4種のチーズだったと思うし。 あれは商社の営業マンを辞めた頃。辞めた理由は色々あったが、ぶっちゃけ

        あの感覚を取り戻す

          インターバル・ベアー

           高校時代の友人Dくんと久々に会った時のこと。当時の放課後によく行っていたデニーズにて、お互いの近況報告をしていた。 30歳も過ぎていい歳になった為、仕事の話もわりかしヘビーな内容になっていくのは自然なこと。彼曰く、新人教育で悩んでいるとか。3交替勤務の職場で若手主任に抜擢されたDくんのもとに付いた新人"Kくん"は、その話題の中心だった。 Dくんの勤める会社は某企業の大きな工場であり、作業員のそのほとんどが地元の高卒者で占めていた。大企業ゆえ就けば安泰。仕事はキツいらし

          インターバル・ベアー

          東北の海沿いのボロボロの建物の前の道

           営業マン時代、稀にだったが東北から関西までの範囲で出張に行くことがあった。会社がある都内から片道3時間ほどだったら大概はレンタカーを借りて行っていた。運転が得意ではない私にとっては都内の下道も首都高も生きた心地のしない地獄の旅路だったが。  その日は一人で常磐道をひた走っていた。東北地方の海沿いにある取引先の工場へと向かう。その頃はまだまだ震災の爪痕も残っていて、真新しい道路の脇には倒壊した建物もそのままに、特に海側は荒涼としていた。全てが崩壊した街と不釣り合いな真新しい

          東北の海沿いのボロボロの建物の前の道

          『カンフーは忘れない』

           『マトリックス レザレクションズ』が公開された。マトリックスシリーズの最新作である。すっかり完結したと思っていたから続編に驚いた。去年から触手が伸びっぱなしのままで、まだ観れていない。特にやることもなかったので1~3(注:マトリックス、リローデッド、レボリューションズ)のストーリーをおさらいするために新年早々Netflixで鑑賞してみた。シリーズでいうと最初の作品であるマトリックスが個人的に一番好きである。2、3はアクションシーンがかったるく感じてしまうところや、登場人物の

          『カンフーは忘れない』

          闇の取引に忘れ物、その時あなたは

           変な人に遭遇することはあるだろうか。私はよくある。 大学時代、私は最寄駅近くのスーパーでバイトをしていた。そこでの常連客もヤバい人が何人かいたが、あの頃はヤバい人を惹きつけるなにかがあったのかもしれない。  バイトの帰り道、とぼとぼ一人で歩いていると突然後ろから強めに肩を叩かれた。振り返るとそこにはダボダボのジャージを着た人相の悪い男が鼻息荒く立っている。「兄ちゃん兄ちゃん、ちょっと待ってよ」とガシッとこれまた強めに肩を掴まれた。 いきなりの出来事にビビり倒す私。相手を

          闇の取引に忘れ物、その時あなたは

          爆散寸前GIG

           緊張と緩和。笑いが生まれる理論としてよく言われているやつである。誰しもが経験していることだと思われるが、この理論を意識しながら笑っている人は少ないと思う。皆、無意識に笑いが出てしまっている。 小さな商社で営業マンをしていた頃、取引先のメーカーでの新製品勉強会というのが行われていた。新製品の特徴や性能、使い所などを、メーカーの研究チームが懇切丁寧に説明をしてくれる。その説明を元に、我々商社の人間がエンドユーザーである客に売り込むといった寸法だ。 その日は大手メーカーAの新

          爆散寸前GIG

          室外機式スープレックス

           人生で1番笑った出来事はなんだろうか。思い返してみると色々あるが、上位は僅差の戦いになるのでぶっちぎりの1番を決めるのはなかなか難しい。が、その中でも瞬間最大オモシロを叩き出したのは"アレだ"というのがある。だけどこういうものは得てして他人には中々伝わらないんですよね。  アレは中学時代。私は親友Tくんといつも行動を共にしていた。Tくんは体を張って積極的に笑いを取りにいくタイプで、くだらないとわかっていても笑ってしまう愛嬌も兼ね備えた人物であった。 そんなTくんであるが

          室外機式スープレックス

          それは南国の木のように

           意外な場所やタイミングで、不思議な出逢いというものは珍しいことではない。そもそも、出逢いというものは突然やってくるので。私の場合は地元であるド田舎の、田んぼに囲まれるローソンで、あの人物と出逢った衝撃が忘れられない。  大学時代の夏、地元へ帰省した私は幼馴染たち数人と近所のローソンでダベっていた。周りは360度田んぼに囲まれているため、カエルと蝉と、よくわからない鳥か獣の鳴き声がサラウンドで聴こえてくる。 ウイニングイレブン(プレステ2のサッカーゲーム)とKOF2002(

          それは南国の木のように

          イントゥ・ザ・ワイルド 〜Oくんの場合〜

           中学時代の先輩にOくんという変わり者がいた。Oくんは学年に一人はいたであろう、性の知識だけは豊富な男だった。私とは同じ部活で1つ違いの先輩後輩の関係、彼はずっとベンチの控え選手だった。今で言う"イケてない"中学生ではあったが、先輩たちの中では頭一つ抜きん出たオモシロの逸材だったのは間違いない。  部活の練習試合の帰り道、隣町の相手校から駅まで歩いていると、道端でエロ本を発見した。ネット環境が満足に普及していなかったあの当時、エロ本はまだまだお宝としての価値は十分にあった。

          イントゥ・ザ・ワイルド 〜Oくんの場合〜

          モブメガネ美人局

           窓の外では雪が舞っていた。おでんが旨いんだよ、と誘われついて行った先は神田の小料理屋。そこでは取引先のMくんがとある国の担当に抜擢されたお祝いをする会が行われていた。  ドカタを辞めて転職した先は商社の営業マンだった。私が担当していた取引先の中で、国内営業のほか様々な国とも取引をしている割とグローバルなメーカーがあった。そのメーカーでは、とある国担当は相当タフなうえ求められるものも大きいが出世コースでもあった。若手チームの中でも1、2番の成績を誇るMくんが選ばれるのは当然

          モブメガネ美人局

          A ドカタwork Orange

           私(30代前半)は今までいくつかの職業を転々としてきた。 ドカタ、商社営業マン、Webディレクター、外資系事務etc…と意図しない根無し草となっている。流石にもういい歳なので腰を据えたいところだ。 思い返せばさまざまなジャンルの仕事をしてきたが、その中でも自分のためになったと感じるのはドカタである。これはぶっちぎりの断トツで断言できるほどに。人生のヒントはドカタにあったのだ。  ドカタで学ぶものは多かったが、今でも世渡りに大変役立っているものがある。それは人間関係の構築

          A ドカタwork Orange

          ノーモア財布泥棒

           ドカタ沼に肩までどっぷりと浸かっていた20代前半、日々の平均睡眠時間は3時間程度。日勤、夜勤、深夜勤。隙間時間にするのはスキルアップの資格勉強やジムで筋トレでもなく、現場to現場への移動とコインランドリーで洗濯、マクドナルドや漫画喫茶での仮眠であった。寝ていても店員さんに注意されないマックやファミレス、安くて居心地の良い漫画喫茶の情報は自然と集まり脳内でデータベース化されていた。 疲労のあまり絶対に寝坊すると確信したときには、現場近くの駅前や公園のベンチで仮眠を取り、集合時

          ノーモア財布泥棒

          ゴースト/伊豆の幻

          ※このnoteは実話を元に少しだけ脚色したものです。実在の人物や団体などとは関係ありません。  20代前半の頃、歯を食いしばりながら1日16時間の肉体労働をしていた。借金があったわけでも、欲しいものがあったわけでもない。ただなんとなく"がむしゃらに働いてみたらどうなるんだろう"という人体実験をしていただけだった。結果、腰と手首を壊した。月の休みは2、3日程度で無茶してたと思うが、むしろこれだけで済んでラッキーくらいに思っている。今でもたまに、痛みのスイッチが入るとお茶碗が持

          ゴースト/伊豆の幻