マガジンのカバー画像

アニメ100選

17
運営しているクリエイター

記事一覧

【ANIME】ラブライブ!『君は白い羽根をつかむ勇気はあるか?――勇気を唄うミュージカルに加わるRPG――』

【ANIME】ラブライブ!『君は白い羽根をつかむ勇気はあるか?――勇気を唄うミュージカルに加わるRPG――』

以前に何度かアナウンスしたように、アニメ関係のレビューをいくつか書いていこうと思う。とはいっても、アニメ映画作品などのレビューを書いていたし、とある評論系本に寄稿したこともあり、まったくの不得手というわけではないと思っている。

今回は、その評論系本に寄稿した原稿を、ここに掲載したいと思う。アニバタvol.15、アニメ・マンガ評論刊行会が制作している雑誌だ。主宰者のたつざわさんには許可を得ての掲載

もっとみる
【雑】『Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Paladin; Agateram』つまり劇場版FGO後編見てきたんだ【談】

【雑】『Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Paladin; Agateram』つまり劇場版FGO後編見てきたんだ【談】

タイトル通り、FGOの神聖円卓領域キャメロット後編を見てきた。

90分ちょっとの映画だったので、FGOゲーム本編を端折った部分もあったし、アニメオリジナル展開とかあった。

やはりとても重要だったのはオリジナルとして追加されていた部分。ゲーム内では基本的に「主人公・市丸立香」と「敵・円卓の騎士」との闘いになるのだけども、この劇場版ではそれぞれの戦いで主人公とは別のキャラがあてがわれていたり、原作

もっとみる
【ネタバレ有】劇場版アニメ『ジョゼと虎と魚たち』誰が虎で、誰が魚なのか?【Column】

【ネタバレ有】劇場版アニメ『ジョゼと虎と魚たち』誰が虎で、誰が魚なのか?【Column】

先日、劇場版『ジョゼと虎と魚たち』を見に行った。本当は2020年中に見終わっておきたかったが、仕事の都合などで見るのを延ばしていた。

今回は完璧にネタバレありで、どういう作品かを書いてみようと思う。

2020年12月25日公開。鈴川恒夫役の中川大志、ジョゼこと山村クミ子役の清原果耶の2人が主演を務めており、アニメーション制作にはボンズが務めた。

監督には「おおかみこどもの雨と雪」で助監督とし

もっとみる
【Column】劇場版『天気の子』についての話【幾星霜】

【Column】劇場版『天気の子』についての話【幾星霜】

まずはじめに

この文章を書いたのは2年前だ。

『天気の子』を見た直後の熱量で書いていたもので、とある方に読んでもらった後に、「じゃあこれ、noteで載せてみますーー!」と言って幾星霜。

なんとフォルダのなかにずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと置かれっぱなしだったものです。

信じられないっすね。

そもそも『天気の子』レビューをあげたいなと

もっとみる
【REVIEW】水樹奈々、この3枚【ディスクレビュー】

【REVIEW】水樹奈々、この3枚【ディスクレビュー】

水樹奈々という存在は、もはやアニソンシーンだけで留まるような存在ではなくなっている。

1997年に声優としてデビューし、2000年12月に歌手デビューしたのち、2009年の『第60回NHK紅白歌合戦』から6年連続出場で同番組に出演。

これまでアニソン歌手に注がれてきたイメージを一新に書き換え、J-POPシーンひいては日本のポップミュージックシーンのなかで、アニソンシーンを一気にオルタナティブな

もっとみる
【ANIME】2017年、アニメ作品における新たな興隆・・・・セカイ系・赤松健・日常系・まどマギ・ゆゆゆから振り返る【ディストピア・ポストアポカリプス編】

【ANIME】2017年、アニメ作品における新たな興隆・・・・セカイ系・赤松健・日常系・まどマギ・ゆゆゆから振り返る【ディストピア・ポストアポカリプス編】

2016年から2017年にかけての2年間で、日本のアニメ作品における一つの転機を迎えた。2017年のアニメシーンでみえた作風、新日常系・ディストピア系・終末系・ポストアポカリプス系の作品が、はっきりとした爪痕を残したといっていいだろう。

しかして、明確な支持層はどんな人か?といわれると、言葉にしづらい面がある。ここでは翻って、そういった世界観・作品世界が支持されるようになった理由や背景を捉えてみ

もっとみる
【ANIME】2017年、アニメ作品における新たな興隆・・・・セカイ系・赤松健・日常系・まどマギ・ゆゆゆから振り返る【新日常系・魔法少女まどか☆マギカ・結城友奈は勇者である編】

【ANIME】2017年、アニメ作品における新たな興隆・・・・セカイ系・赤松健・日常系・まどマギ・ゆゆゆから振り返る【新日常系・魔法少女まどか☆マギカ・結城友奈は勇者である編】

2016年から2017年にかけての2年間で、日本のアニメ作品における一つの転機を迎えた。2017年のアニメシーンでみえた作風、新日常系・ディストピア系・終末系・ポストアポカリプス系の作品が、はっきりとした爪痕を残したといっていいだろう。

しかして、明確な支持層はどんな人か?といわれると、言葉にしづらい面がある。ここでは翻って、そういった世界観・作品世界が支持されるようになった理由や背景を捉えてみ

もっとみる
【ANIME】2017年、アニメ作品における新たな興隆・・・・セカイ系・赤松健・日常系・まどマギ・ゆゆゆから振り返る。【日常系作品編】

【ANIME】2017年、アニメ作品における新たな興隆・・・・セカイ系・赤松健・日常系・まどマギ・ゆゆゆから振り返る。【日常系作品編】

2016年から2017年にかけての2年間で、日本のアニメ作品における一つの転機を迎えた。2017年のアニメシーンでみえた作風、新日常系・ディストピア系・終末系・ポストアポカリプス系の作品が、はっきりとした爪痕を残したといっていいだろう。

しかして、明確な支持層はどんな人か?といわれると、言葉にしづらい面がある。ここでは翻って、そういった世界観・作品世界が支持されるようになった理由や背景を捉えてみ

もっとみる
【ANIME】2017年、アニメ作品における新たな興隆・・・・セカイ系・赤松健・日常系・まどマギ・ゆゆゆから振り返る。【赤松健・ハーレム系編】

【ANIME】2017年、アニメ作品における新たな興隆・・・・セカイ系・赤松健・日常系・まどマギ・ゆゆゆから振り返る。【赤松健・ハーレム系編】

2016年から2017年にかけての2年間で、日本のアニメ作品における一つの転機を迎えた。2017年のアニメシーンでみえた作風、新日常系・ディストピア系・終末系・ポストアポカリプス系の作品が、はっきりとした爪痕を残したといっていいだろう。

しかして、明確な支持層はどんな人か?といわれると、言葉にしづらい面がある。ここでは翻って、そういった世界観・作品世界が支持されるようになった理由や背景を捉えてみ

もっとみる
【ANIME】2017年、アニメ作品における新たな興隆・・・・セカイ系・赤松健・日常系・まどマギ・ゆゆゆから振り返る【セカイ系他編】

【ANIME】2017年、アニメ作品における新たな興隆・・・・セカイ系・赤松健・日常系・まどマギ・ゆゆゆから振り返る【セカイ系他編】

2016年から2017年にかけての2年間で、日本のアニメ作品における一つの転機を迎えた。3DCG作画で丁寧に作劇されたアニメが素晴らしい出来を収め、2016年においては日本中を巻き込んだアニメ映画が2作生み出された。テレビアニメに関しても、BD/DVD売上ベースでいえば確かにヒット作品といえるものは無くなったかのように見えるが、ハッキリとしたトレンド・作風が見えた1年であった。

2017年のアニ

もっとみる
【ANIME】2017年のアニメTOP10を選んだんだけどもさ

【ANIME】2017年のアニメTOP10を選んだんだけどもさ

これまではずーっとツイッターでツイートして、togeterでまとめる方向でしたけど、今年1年で見てきた作品をともに、何がおもしろかったの?っていうのをこっちにまとめてみたいと思います。考察とか論考とは別個、こっちでまた違った形であげたいなと。

ちゅーことで、一気にトップ10とみた作品をあげてみる。

<ベスト10>

1位 劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナルスケール-(A-1 Pi

もっとみる

#ぼくがかんがえたさいきょうのアニソンTOP10_2017

去年やったものとほぼおなじ内容です。

トップ10とか言ってますが、15曲くらい選んでます。あしからず。
デレマスとかナナシスなどなどのゲームで使われている曲や、劇場映画関係のアニメも抜きました。

つまり、純粋にTVアニメから選びました、オープニングテーマ、エンディングテーマ、挿入歌のみです。
いくぞ

田所あずさ 「Dearest Drop」

TRUE 「フロム」

YURiKA 「鏡面の波

もっとみる
【REVIEW】スフィア・Trysail・田所あずさ……2017年女性声優アルバムを読み解く (下半期というか後半戦)

【REVIEW】スフィア・Trysail・田所あずさ……2017年女性声優アルバムを読み解く (下半期というか後半戦)

以前、「花澤香菜・沼倉愛美・小松未可子・水瀬いのり……彼女らの音楽の魅力とは? ? 2017年上半期の女性声優アルバムを読み解く」を書いた、ならば下半期分、後半戦についても書かなければ嘘になるだろう。

当該記事でも書いたが、素朴な歌詞や見慣れたテーマが、彼女らの声色や歌いまわしという名の”演技”にかかると、スッと心に入り込んでくる。微細な変化によって彩りが変わっていく、強い魅力をもった彼女たちの

もっとみる
【Column】2017年は転換点だったんじゃないの?アニソンシーンとライブシーンについて思うところを考えていた

【Column】2017年は転換点だったんじゃないの?アニソンシーンとライブシーンについて思うところを考えていた

2017年は転換点だったんじゃないの?アニソンシーンとライブシーンについて思うところを考えていた。

10年間を総括させたり、ファンも満足させるようなコラボ/カバーを取り入れたセットリストや、そしてアニソン歌手が所属する各レーベルでフェスができる・・・それほどにアニソンシーンは盛り上がりを見せ、アニソン歌手の層は厚くなったのか?。

音楽的な中身の話ではなく、外側にいるリスナーと実情について、ざっ

もっとみる