つぼみ

生真面目で不器用なアラフォー女子。人生折り返しに差しかかり、これまでの人生のEPをなん…

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生真面目で不器用なアラフォー女子。人生折り返しに差しかかり、これまでの人生のEPをなんとなく振り返ってみて、何かに残したくなったのでnoteはじめました。

記事一覧

流れのままに ⑨

   なんの役職についているわけでもないが、社会人になってからこれまで誇りと責任を持って仕事をしてきた。これからもっとキャリアを積んでいけると思っていた。  パ…

つぼみ
2週間前

流れのままに ⑧

 春にわたしがパートになるのを待って、主治医の先生の外来診療の日に合わせて休みをもらう勤務体制にしていくことになった。本格的に体外受精にむけての治療が開始された…

つぼみ
2週間前
1

流れのままに ⑦

 通院の日程調整は難しかった。福祉職で直接支援する立場のため、わたしが休むということは、利用者される方の予定をキャンセルしてもらうか、他のスタッフのシフトを調整…

つぼみ
4週間前

流れのままに ⑥

 自分の生理周期から、いつごろに排卵予定で、次の生理はいつで、いつ頃通院したらいいかを見越して、翌月の休み希望を出すことはとてつもなく大変な作業だった。そして、…

つぼみ
1か月前

流れのままに ⑤

 妊活は思うようにいかず、着々とステップアップしていった。タイミングを数回試してうまくいかず、人工授精に移った。主治医からは年齢的なことを考えて、3回という回数…

つぼみ
1か月前

流れのままに ④

 夫は夜勤のある仕事だったし、わたし自身、フルタイムの仕事➕残業を終えて帰ってきて、家事を済ませて寝る頃には体はクタクタだった。夫は朝が早いから23時には就寝し、…

つぼみ
1か月前

流れのままに ③

 周囲に不妊治療を受けていることを言わないことは、わたしにとって「保険」だった。だって、今後どうなるかわからないから。このまま妊娠しないかもしれないし、妊娠した…

つぼみ
1か月前

流れのままに ②

 夫とは8年交際して結婚した。穏やかで懐が深く夫といると楽しかったし、安心感があった。そんな夫と子どもがいたらもっと楽しいだろうなと思い、家族を築きたいと思うの…

つぼみ
1か月前
4

流れのままに ①

プロローグ  タイトルだけを読むと何のこと?と思われると思います。  こちらのタイトルでは現在進行形で続けている妊活記録を書こうと思っています。妊活の経過と主に…

つぼみ
1か月前

父とわたし ④

 仕事人間だった父も、今年、自営業を廃業し、自由気ままな年金暮らしとなった。コロナ禍で蜜を避け、馬券を買いに行くことはなくなったけれど、日曜日の競馬中継は今も観…

つぼみ
1か月前
2

父とわたし ③

 そして、日曜日の午後になると決まって競馬の中継を見る父。他に見ているテレビ番組があっても、時間になると必ずチャンネルを変える。車で移動中の時はたとえCDを聴いて…

つぼみ
1か月前
3

父とわたし ②

 子どもの頃、父とは親子だけど、2人きりになると何を話したらいいかわからなかった。お互いに気を遣っていたのだろうと思う。父はいつも気難しそうな顔をしていたし、冗…

つぼみ
1か月前
1

父とわたし ①

父との思い出を4回にわたって綴ります。  つい先日、ショッピングモールで女の子とそのお父さんがフードコートで昼食をとっている場面に居合わせた。お子様ランチをお父…

つぼみ
1か月前
3

母の愛情

タイトルを書いてみたが、非常に照れくさい。でも、愛情以外の何ものでもないエピソードがあり、まとめてみました。 母との忘れられない思い出がある。 学生の頃、1ヶ月間…

つぼみ
1か月前

初投稿なもので

自己紹介します。 はじめまして。つぼみと申します。 アラフォー女子(まだ女子と言ってもいいのかはさておき)で、夫と2人暮らしの会社員。 ネコ、美容、おしゃれが好き…

つぼみ
1か月前
17
流れのままに ⑨

流れのままに ⑨

 
 なんの役職についているわけでもないが、社会人になってからこれまで誇りと責任を持って仕事をしてきた。これからもっとキャリアを積んでいけると思っていた。

 パートになり、勤務日数が減ったことで、当然のことながら給料が減った。楽しみだった賞与もなくなった。給料が減ったことで、自分はここで必要とされていない気持ちになった。今までやっていた仕事から外され、任される仕事も減った。

 給料と自分の存在

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流れのままに ⑧

流れのままに ⑧

 春にわたしがパートになるのを待って、主治医の先生の外来診療の日に合わせて休みをもらう勤務体制にしていくことになった。本格的に体外受精にむけての治療が開始された。そして、体外受精にむけて、まずは採卵のため自己注射が始まった。注射の手技は思っていたよりも平気だったが、やはり痛い(痛くない時もある)。

 治療が進んでいくなかで、子どもを持ちたいという思いは同じなのに、その過程で微妙に夫と思いのずれが

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流れのままに ⑦

流れのままに ⑦

 通院の日程調整は難しかった。福祉職で直接支援する立場のため、わたしが休むということは、利用者される方の予定をキャンセルしてもらうか、他のスタッフのシフトを調整してもらう必要があるため、急遽休みをもらうことは避けたかった。自分の体のサイクル(生理開始日から排卵日)を見越して、翌月の休み希望を出すことはなかなか難しい作業だった。1カ月に何日も休み希望を出すこともできなかったから、昼から勤務を希望した

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流れのままに ⑥

流れのままに ⑥

 自分の生理周期から、いつごろに排卵予定で、次の生理はいつで、いつ頃通院したらいいかを見越して、翌月の休み希望を出すことはとてつもなく大変な作業だった。そして、朝イチで通院してから仕事に行っていたのだが、総合病院のため、混雑していれば血液検査の結果がなかなかでないこともあり、仕事に遅れるのではないかとヒヤヒヤしたこともあった。時間内に血液検査の結果が出ず、仕事の合間で電話で問い合わせすることもあっ

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流れのままに ⑤

流れのままに ⑤

 妊活は思うようにいかず、着々とステップアップしていった。タイミングを数回試してうまくいかず、人工授精に移った。主治医からは年齢的なことを考えて、3回という回数を提案され、それでやっていくことにした。それでもうまくいかなければ次のステップは体外受精という話があった。

 人工授精が2回ともうまくいかず、次は3回目の人工授精を行うというタイミングで、インフルエンザでダウン。その後も体調回復せず、生理

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流れのままに ④

流れのままに ④

 夫は夜勤のある仕事だったし、わたし自身、フルタイムの仕事➕残業を終えて帰ってきて、家事を済ませて寝る頃には体はクタクタだった。夫は朝が早いから23時には就寝し、わたしはなんだかんだ家のことをしてソファで一息着く頃には24時を超えており、生活がすれ違っていた。排卵期にタイミングを取れない時は、夫に対して苛立った。夫だけが悪いわけではないのに。

 生理が来るたびにため息が出たし、まともにタイミング

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流れのままに ③

 周囲に不妊治療を受けていることを言わないことは、わたしにとって「保険」だった。だって、今後どうなるかわからないから。このまま妊娠しないかもしれないし、妊娠したとして流産の可能性だってある。

 そして何より、自分の身近な人が妊娠して、その報告を聞いた時に、心の底からおめでとうが言えない気がしていた。そんな自分の姿を見たくなかった。だから妊活をしているとは言わず、涼しい顔をして何事もなかったように

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流れのままに ②

 夫とは8年交際して結婚した。穏やかで懐が深く夫といると楽しかったし、安心感があった。そんな夫と子どもがいたらもっと楽しいだろうなと思い、家族を築きたいと思うのはわたしにとって自然の流れだった。

 30代半ばになると、子どもを持ちたい理由の一つに、【命のバトンをつなぐ】が加わった。平凡ながらも恵まれた人生を送ってきて、親からの愛情を惜しげもなく受けて育ってきた。その愛情を、次の代につないでいきた

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流れのままに ①

プロローグ

 タイトルだけを読むと何のこと?と思われると思います。

 こちらのタイトルでは現在進行形で続けている妊活記録を書こうと思っています。妊活の経過と主にわたしの思いを書いてみたいと思います。不妊治療を通してのわたし個人の思いなので、不妊治療全般や医療的なことを知りたいの思われる方はには参考にならないかと思います。
 いつまで妊活を続けるのか、そもそも妊娠するのか、妊娠したとして、妊娠が

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父とわたし ④

 仕事人間だった父も、今年、自営業を廃業し、自由気ままな年金暮らしとなった。コロナ禍で蜜を避け、馬券を買いに行くことはなくなったけれど、日曜日の競馬中継は今も観ている。その他にもスポーツ観戦や楽器演奏など、趣味に勤しむ姿をあたたかい気持ちで見守っている。

 そしてわたしはというと、結婚して実家を離れた。夫は競馬をたしなむ人。そういうと聞こえはいいけれど、たまに馬券を買うが当たったところを見たこと

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父とわたし ③

 そして、日曜日の午後になると決まって競馬の中継を見る父。他に見ているテレビ番組があっても、時間になると必ずチャンネルを変える。車で移動中の時はたとえCDを聴いていたとしても、時間になるとラジオに切り替え、競馬中継を聞いていた。また、スポーツ新聞を買って競馬のページを熟読しているのに、父は馬券は決まって家族の誕生日の数字を買う。だから、毎回同じ数字の組み合わせを選んでいた。当然ながら、あまり当たっ

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父とわたし ②

 子どもの頃、父とは親子だけど、2人きりになると何を話したらいいかわからなかった。お互いに気を遣っていたのだろうと思う。父はいつも気難しそうな顔をしていたし、冗談を言ったところなんてみたことがなかった。何を話したらいいのかわからないと思っていたのは、父も同じだったのだろうと思う。

 休日、家族で出かけるところといえば、スーパー銭湯や外食がほとんどの我が家。あとは、日帰りのつもりが帰りが夜遅くにな

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父とわたし ①

父との思い出を4回にわたって綴ります。

 つい先日、ショッピングモールで女の子とそのお父さんがフードコートで昼食をとっている場面に居合わせた。お子様ランチをお父さんが取り分けて食べさせている姿をわたしは微笑ましくみていた。そんなわたしの感想とは裏腹に、終始、女の子に振り回されっぱなしのお父さん。少しお疲れの様子だった。2人にとっては日常の光景なのだろうが、わたしにはこの光景が特別なことのように感

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母の愛情

タイトルを書いてみたが、非常に照れくさい。でも、愛情以外の何ものでもないエピソードがあり、まとめてみました。

母との忘れられない思い出がある。
学生の頃、1ヶ月間実習で家を離れた時のことである。そんなに長い間、家を離れたのは人生で初めての経験で、若かったわたしはもちろんホームシックになった。実習期間中、慣れない環境から全身蕁麻疹ができて、母を心配させた。

人見知りで、学生時代はなかなか友人関係

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初投稿なもので

自己紹介します。

はじめまして。つぼみと申します。
アラフォー女子(まだ女子と言ってもいいのかはさておき)で、夫と2人暮らしの会社員。
ネコ、美容、おしゃれが好き。食べることはもっと好き。そのため、日々のダイエットはマスト。でもあまり効果が出ていないのはここだけの話。早起きは世界で1番苦手。

ごくごく平凡な人間で、とりたてて人に自慢できるものは何も持っていない。フツウに生きてきたけれど、フツウ

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