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流れのままに ⑥

 自分の生理周期から、いつごろに排卵予定で、次の生理はいつで、いつ頃通院したらいいかを見越して、翌月の休み希望を出すことはとてつもなく大変な作業だった。そして、朝イチで通院してから仕事に行っていたのだが、総合病院のため、混雑していれば血液検査の結果がなかなかでないこともあり、仕事に遅れるのではないかとヒヤヒヤしたこともあった。時間内に血液検査の結果が出ず、仕事の合間で電話で問い合わせすることもあった。

 職場に妊活していることを話したら、融通をきかせてもらい、気持ち的に楽になっていたか?はわたし個人としては、NO。周囲や職場に言えなかった理由は、周りに気を遣われたくなかったし、腫れ物に触るように扱われたくなかった。また、他の人が妊娠したことをわたしに気を遣って言えない空気を作ってしまうのではないかと勝手に思っていた。そんな空気が嫌だったし、他の人の妊娠を素直に喜べる自信もなかった。


 インフルエンザでダウンして体調を崩したことと、妊活のステップアップで体外受精になった場合、通院回数が増えることが予想されたため、新年度からパート勤務に変更することにした。今まで仕事優先してきた人生から、これからは少し自分の体に向き合う時がきたのだ言い聞かせた。そう決めたはずなのに、どこか納得していない自分がいた。体外受精は費用もかかることはわかっていたから、お金の不安もあった。


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