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短歌

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川合真生の短歌についてのnote。
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#短歌

どんな日も明日へ繋がる今日だから

どんな日も明日へ繋がる今日だから

未来のことが考えられないくらい怒った日も悲しい日も絶望感でいっぱいの日も。それでも明日があるから。洗剤を詰め替えるという行為は、一見するとただの日常だったり生活でしかなかったりするけれど、

その先に続く明日や未来を意識した行動だよなぁ、ということを思うとすごく希望に満ちた、明日が来ることを疑いなく信じるような無意識の意識?があるような気がします。

まぁ普段そんなことぜんぜん考えずにただ生活を送

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勝ち負けをつけたくなくて

勝ち負けをつけたくなくて

鯉に餌をやると、必ず強めの子と弱めの子と差が出て、強い子ばかりが餌を食べるっていう場面ありますよね。そういうとき、弱い子の方に感情移入してしまいがち。

大人になった今でこそ走ったりすることはほとんどないんですが、子どもの頃はとにかく体育が苦手。短距離も長距離も最下位だったんですわたし。

今はともかく、子どもの頃はどちらかといえば痩せすぎな方で、肺とかが弱かったせいじゃないかとかいってますが。

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美しい夕焼けよりも「ねぎぼうず!」

美しい夕焼けよりも「ねぎぼうず!」

夕日が綺麗に見える場所に住んでいます。外まで見にいく日もあるけれど、この日は2階の窓から「ほら、夕日が綺麗だよ」と次男を抱っこしてやりました。

すると、次男はねぎぼうず!と窓から身を乗り出して叫んだんです。私は次男が窓から落ちないようにヒヤヒヤしながら、遠くの夕日じゃなくてねぎぼうずが気になるのか…というのと、なんでこの子は「ねぎぼうず」を知ってるんだ?というのといろんな気持ちが湧き上がりました

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獅子を舞う我が子は男

獅子を舞う我が子は男

地域の春祭りと秋祭りで長男が獅子を舞わせてもらっています。地域で代々続いてきた伝統あるお祭りの舞を舞わせてもらえる機会があるのは素敵なことですよね。

長男もお小遣いがもらえるので喜んで舞っているようなところもあるのですが、基本的には男の子と男性だけが舞えるもので、女の子は中学生くらいまでの子だけが舞えるものが1種類あるだけ。

舞い手不足も深刻なので、近くの地域から派遣されてきたり色々でやりくり

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生い立ちは語ればなぜか美化されて

生い立ちは語ればなぜか美化されて

お店を開店した頃は取材を受ける機会が多く、生い立ちを説明することがよくありました。その後、時々インタビューをする側になる仕事をいただくことがあり、その人の生い立ちを聞いて記事にすることがあるのですが

実際にはたまたまだったり、流されてだったり、特に理由なく起きた出来事であっても(引越し、転職など)記事にすると美化されてしまうなぁと感じることが多くて。

お話している時には、たまたまこうなって〜と

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キクラゲはペンギンの皮でできていて

キクラゲはペンギンの皮でできていて

そういうイメージを持っているのは私だけでしょうか。子供の頃そういうふうに思っていたせいか、正体がわかっている今でもそんな気がして、ちょっとだけキクラゲとメンマが苦手なんです。

反対に、ペンギンを見た時もキクラゲのことを思い出すし、割り箸を見た時もメンマのことを思い出します。(ペンギンの皮ってなに?鶏皮的なこと?笑)

しいたけ農家で夏場はキクラゲを作っている友人がいるのですが、水族館でキクラゲを

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顔面にかかと落としで目が覚めて

顔面にかかと落としで目が覚めて

顔面にかかと落としを喰らったことはありますか。私はあります。今は長男は自分の部屋で寝るようになり、多少広くなったのですが、次男はまだ同じ布団で寝ているのでいまだに顔面にかかと落としされることがあります。

こっちは寝ていて、しかも向こうも寝ぼけているから全力のかかと落としです。子供とはいえ全力のかかと落としを顔面に受けると、漫画みたいにピヨピヨ💫目の前に星が飛ぶとはこういうことかぁ〜となって魂が

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ほんとうは金網なんて乗り越えて

ほんとうは金網なんて乗り越えて

でも、いい子だから、女子だから乗り越えなかったし、綿毛を散らすこともできなかった。これは小学生くらいの私の思い出です。ふわふわの綿毛がまだ誰にも蹴散らされずにたくさん生えていたのは、入ってはいけない金網の向こうだったから。

そんなんお構いなしで男子たちはひょいひょい金網を乗り越えて、たくさん生えている綿毛を気持ちよく蹴散らして遊んでいました。それを、だめだよ〜!って止める女子の中の1人だったわけ

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指先に残った青のクレヨンで

指先に残った青のクレヨンで

家から保育園まで歩ける距離なので、天気が良い時は歩いて園まで行きます。こうやって手を繋いで歩くのですが、手を握るときに爪に砂が詰まっていたら、砂遊びしたの?と聞いたり、絵の具が服についていたらお絵描きしたの?と聞いたり。

短歌の内容にした青のクレヨンが詰まっていた時は、海を描いたんだ。と話してくれたような気がします。

そうやって、母親と離れていた時間に何をして過ごしたのか聞くのが帰り道のルーテ

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三歳のおまえが拾えば

三歳のおまえが拾えば

子どもってとにかく地面に近い。その辺に落ちている葉っぱや小石なんかは、本当にただの葉っぱや小石でしかないのだけど、我が子が拾ったらたちまちそれは宝物になるのです。

宝物は、いつどんな時に拾ったものなのかも含めて思い出になり、かけがえのないものに。このnoteを書くのにそうか、この短歌を作ったのは三歳のときだったかとなり、それに合う写真を探したらピンクの保育園帽子をかぶっていました。今は次男は年長

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もう淡い記憶となったぬいぐるみ

もう淡い記憶となったぬいぐるみ

以前もバブちゃんの話はnoteに書きました。ボロボロのバブちゃんは実家に今も残されています。(捨てられてなければ)いつかぬいぐるみのお医者さんとかに出して、綺麗にしてあげたいなぁ。

男の子でもぬいぐるみが好きな子もいて、長男は私と同じように動物のぬいぐるみを大切に抱えて眠っています。モモンガとシマエナガの。次男はいかつい系が好きで、固いイグアナの人形やソフビ系のもので遊ぶことが多いのですが、寝る

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ありふれた心は罪じゃない。

こちらの短歌が今の気持ちに一番近い感じ。

言葉や短歌は非常時に無力だと思いつつも、誰かの短歌が誰かに寄り添い共感を呼び、そして自分の気持ちを短歌に詠んだりすることで救われる。と思うのでした。

最低限の仕事や生活はしつつも、やはり元気が出なくて、そういう気持ちになっているのはどうやら私だけではないらしい、ということが身近なところでも感じれるようになってきました。

幸い、2人の息子たちは母である

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たにゆめ杯4

短歌連作の公募コンテスト「たにゆめ杯」2023年11〜12月にかけてX上で行われたたにゆめ杯4に参加させていただきました。連作で何かに応募するのは初めて。

応募作205作品の中から5人の選考者の方がそれぞれ10〜20作品を採用し、その後に最優秀賞、個人賞を選定。受賞された皆さまおめでとうございます!

私は最初の10〜20作品採用の部分で、他人が見た夢の話さんに選んでいただいていました○嬉しい。

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【アボカドの種】を読んで

夫が誕生日プレゼントに俵万智さんの【アボカドの種】を買ってくれました。書評的なことを書くほどまだ読み込めていないのと、書く力もまだ私にはないのでアボカドの種を読んで私が作った短歌を感想として書いておこうかな。

俵万智さんの短歌は、暮らしや生活をダイレクトに感じるし、その時の感情やどんなことを考えたかまでもがすごく、伝わってきます。難しい言葉は使われていないのに、心がしっかり言葉に入っているから、

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