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【見える化編1:「見える」ことは企業の根源的な競争力であり、生命線である。】

今回から新マガジンです。マガジンのタイトルは「見える化」です。私も12年ほど工場管理行っていますが、何度も何度も聞くキーワードが見える化です。ただ、これは工場の管理だけでなくすべての仕事、ビジネスにとって重要な、考え方であり、活動であると思います。経験がある方が多いと思いますが問題や状況が正しく見えるということができれば解決策や必要なアクションは自然と出てくるものです。そんな見える化について、体系的にかつ実例も入れて解説している名著「見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み 遠藤功氏著」について解説していきます。

今回も、正輝と流星が登場します。自工程完結を学んで実践していく中で、見える化がすべての改善活動につながってくることに気づき始めます。そして、再度正輝と会話している中で、見える化とはなんなのか、どう使っていくべきなのかということについて、本を使って学んでいきます。

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👨‍;おはよう。自工程完結の勉強をしてから数か月経つけど、どうだい?

👱;もちろん完璧ではないですが、気がかり作業の洗い出しを現場で行ったり、自分の作業・仕事の洗い出し、また仕事を依頼されたときのアウトプットイメージの共有など自分なりに概念を取り込みながら仕事を進めることができるようになりました。

👨‍;そうか、それは良かったな。

👱;その活動の中でも思ったんですけど、これって見える化に通じるものがありますよね。工場でも何度も何度も見える化っていっていますけど。

👨‍;そう。その通りだよ。まさに作業の洗い出しや、アウトプットイメージ共有というのは見える化の一つだ。ただ、見える化の概念は、現場から経営の見える化まで広く使えるものなんだよ。

👱;経営までですか、確かにそうなりますね。私見える化というとITを駆使して各種データを見えるようするイメージがありました。

👨‍;もちろん、そういうたぐいのものもある。でも、見える化の本質がわかっていないでITで見える化なんていうと逆にシステムばっかり複雑になってうまくいかない例も多くあるんだ。概念、目的、使い方をきちんと学んでおいた方がいいね。

👱;私、見える化に興味を持ったのですが・・。何か良い参考書ありませんでしょうか?

👨‍;それであれば、遠藤功氏の「見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み」が参考になると思うよ。遠藤さんは現在もローランドベルガーの日本法人の会長であり、早稲田大学のビジネススクールの教授だ。経営戦略論、オペレーション戦略論を教えている。「現場力を鍛える」という本でも有名で、戦略論を語るだけでなく、現場力の実践研究も行っている方だ。(その他、著書多数)

👱;なるほどです。その「見える化」の本にはどんなことが書かれているのでしょうか?

👨‍;下記の内容だ。

序章 「見えない現場」と「見える現場」
1,[見えない現場」
2,[見える現場]

第1章 「見える化」とは何か
1,現場力と「見える化」
2,「見える」メカニズム

第2章 「見える化」の体系と事例紹介
1,「見える化」の体系
2,「問題の見える化」の事例紹介
3 ,状況の見える化」の事例紹介
4 「顧客の見える化」の事例紹介
5 「知恵の見える化」の事例紹介
6 「経営の見える化」の事例紹介

第3章 「よい見える化」を実現するために
1 「よい見える化」とは何か
2 自律的問題解決型組織をめざして

👱;おお、興味りあります。勉強したいです。見える化を体系的に学び、かつ事例も多く学べるということですね。その事例を自分の部署にも活かしたいですね。

👨‍;ああ、見えない現場と見える現場では雲泥の差が生まれる。著者の遠藤さんは、企業経営はシンプルであり、見えることは企業活動の根源的な競争力であり、生命線だと言っている。学んでいこう。

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 土日月とお休みいただきました。次回から早速、現場力と見える化について解説していきたいと思います。ものづくりに関わる人であれば、この著書の内容は知っておいて損はないと思います。ぜひフォロー、スキお願い足します。

*下記の固定記事に、このnoteのコンセプト、これまでのマガジンについて解説しています。

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