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タクシ
2019年4月21日 11:24
Day35 「行ってきます」 ようやくこの道にも慣れた。 ゴミゴミしていた満員電車とはお別れして、今は自転車通勤だ。 仕事場は相変わらず無音でパソコンを打ち込む場所だが、同僚は恵まれているみたいだ。 可愛い子もいて、眼福だ。 新しい職場に来てから他の社員にランチに誘われることが圧倒的に多い。 ゆえに昼のお弁当は休憩中だ。 仕事を終えてまだティッ
2019年4月20日 15:20
Day17「スタート!」次の日から空き時間を使った荷造りが始まった。汗と彼女の機嫌との勝負だ。引越しというのは、やけにめんどくさい。僕はギリギリにバタバタするのは嫌なので、かなり早い段階で進めておく。彼女も同じ性格だが、家でバタバタするのが苦手なタイプだ。”家はくつろぐ場所”らしい。こんなの業者に任せたいという人間だが、今回はなんとか説得した。近くのケーキ屋さんの期
2019年4月14日 01:12
Day16メンタルがしっかりと消耗したあの日から1週間が経過していた。今日は2人で彼の地の引越し先の内見に行く。お互いの論争の結果、引越し先に上がった条件は「キッチンは大きめ」「お風呂もできれば広め」「それぞれの部屋は確保すること」の3つだ。2人で集めてきた経験と英知を出し合った結果、この環境がお互いストレスなく過ごすことができると確信した。ここ数週間かなり緊張した
2019年4月11日 23:44
憂鬱だ。もう仕事なんてやめてしまいたい。昨日の夜、彼女の顔見ると心臓がぞうきんのように絞られる。思った通りの顔だった。いや、思った以上の顔だった。あまり感情を出さない彼女の顔が一気に不安全開になった。「ちょっと考えさせて」の一言だった。食卓も珍しく冷め切っていた。そもそも「異動」って自分で選択できないのか。というか優秀なら選択権を得られないのだろうか。会社では周りにたくさん
2019年4月4日 21:32
Day7柄にもなくテンションが上がった次の日。同居人は友達と遊びに行くらしいので、掃除をしながらお留守番だ。家でゆっくりと洋画を観た。ちょっと前話題になったラブストーリーだ。観たかったわけではないけど、なんとなく目に止まったので借りてみた。だいたいストーリーは読んでいた通りだ。男と女が出会って良い感じになって、間男が現れて最初の男に戻ってきて「はい、ハッピーエンド。
2019年3月31日 18:22
Day5「シリコンバレーに行きたい。」行きの電車でそんなことを考えていた。何がきっかけだったかは忘れてしまったが、後にも先にもこんなことを考えるのは最後だろう。今日は”華金”と呼ばれる定期イベントで社内も活気付いてる。同期に誘われたので、今日は焼き鳥で決まりになった。華金という魔法のせいなのか1日にがとても早く感じてしまった。時間がモッタイナイ。何をしていたんだろう。た
2019年3月29日 22:57
Day4珍しく朝に満足していた。毎朝の機械音で起こされなくて良いなんて。オフィスを往復する人にとっては朝の余分な睡眠が最高の幸せだ。隣の同居人はすでに出かけていたようだが、どのタイミングで出て行ったのかは定かではない。布団から半身だけを出してスマートフォンで今日の待ち合わせ時間を確認する昼前に起きた自分にあまり時間が残されていないことを確認して、ゆっくり準備を始めた。