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現代美術の民俗学的転回 コンサベーション ピース ここからむこうへ PartA 青野文昭展
なんという迫力だろう。いや、迫力というより凄味と言うべきか。会場の中央に組み立てられたのは、無数のたんすに自転車や自動車、衣服や文庫本といった日用品を埋め込んだインスタレーション。秘密基地のように内側に立ち入ることができるが、そこにはす凄まじい気配が立ちこめている。見る者の視線と身体は、その異様な空気に屈服することを余儀なくされるのである。
とはいえ今回、青野文昭が発表した新作は、彼のこれまで
高田瞽女最後の親方 杉本キクイ
瞽女(ごぜ)とは、盲目の女性旅芸人。主として農村や漁村を巡り歩き、各地で三味線を奏でながら唄を歌う。瞽女唄はテレビもラジオもない時代の娯楽として庶民によって大いに楽しまれた。戦後の経済成長とともに瞽女の文化は衰退してしまったものの、とりわけ新潟県の長岡瞽女と高田瞽女はいまもその芸が辛うじて継承されている。
長岡瞽女といえば、美術家の木下晋が描いた小林ハルが知られているが、本展は高田瞽女の最後の親
[対談]青野文昭×福住廉 司会:関本欣也
関本:定刻になりましたので、はじめさせていただきたいと思います。「青野文昭個展」トークということで、美術評論家の福住廉さんをお招きして、1時間半から2時間トークイベントを開催したいと思います。よろしくお願いします。先週も青野さんとはトークをやって、思いのほか人がいっぱい来てしまって、先週はリラックス、今週は真面目にと思ったんですけど、先週も真面目、今週も真面目ということになってしまったんですけど…
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