ほっし校長
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【絵本】夢のからくり時計
あるところに、夢の不思議なからくり時計がありました。
この時計は、どんな夢でも叶えてくれる特別な時計。
さあ、このお話をしましょう。
時計には、小さな住人が住んでいました。
住人は、あおちゃんという優しい子に言いました。
「あおちゃん、この時計の力を信じてね。ただ、それだけでいいんだよ。」
「信じたら、あおちゃんの願いは叶うよ。」
あおちゃんは、「ほんとうに?」と思いながら、夢を考え
赤いカバンのお兄ちゃん
アルツハイマーの母の息子
【第三話 許可】
今回も、入院中の母ちゃんを訪ねた
父ちゃんとおばちゃんと三人で
母ちゃんはいつも通り
何も変わらない様子だった
普段通りの母ちゃん
しかし
私たちは違っていた
入院中の母ちゃんに、
みんな許可を求めるのだ
「手を触っていい?」
「背中をさすってあげようか?」
などと、みんな許可を得ようとする
それは
なぜだろう
みなさんは、
赤いカバンのお兄ちゃん
アルツハイマーの母の息子
【第三話 一喜一憂】
「母ちゃん、母ちゃん」
「僕のこと、覚えてる?」
「わかりません」
「たえちゃん、たえちゃん」
「私のことは?」
「お姉ちゃん」
「あっ、」
「そう!」
「あなたのお姉ちゃんよ」
母ちゃんは、僕のことは覚えておらず、
おばさん(母の姉)のことは、
覚えていた
母ちゃん、
次回は僕のこともよろしくね
赤いカバンのお兄ちゃん
アルツハイマーの母の息子
【第二話 喧嘩の相手】
ある日、母ちゃんのいる病院に
面会に行った
母ちゃんはいつもと
少し違う雰囲気だった
いつもの面会の室内には
少し重い空気が漂った
その日の母ちゃんは、
とても機嫌が悪かった
僕は産まれたときから、
母ちゃんのことを知ってるので
それでも、
いつもの母ちゃんにしか感じなかった。
母ちゃんは、食事の出るのが遅いと
怒っていたようだ
僕は
赤いカバンのお兄ちゃん
アルツハイマーの母の息子
「第一話 面会室の出会い」
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僕の母ちゃんは、
もう、僕のことを覚えていない。
僕の母ちゃんは、
アルツハイマーと言って
記憶がなくなる病と闘っているのだ。
「こんにちは、元気してますか」
と、いつもの挨拶をした
でも、本当は
「母ちゃん、久しぶり」
と言いたいのだ。
でも、母ちゃんは、
もう、僕のことを覚えていないんだ。
ある標語からの引用です
「小さく変えればいい」
「がんばらない」がちょうどいい
みんな、自分を大事にしてね。