見出し画像

れいさんと天女の約束

夜が明けて
山の頂から陽が昇る

山岳に移住して、早くも
一年が過ぎようとしていた
れいさんは毎朝の日課
ワンちゃんのお散歩に近くの山へ向かった
天女伝説の山
昔々、山に天女が舞い降りたという
伝説があった

れいさんは、その伝説を
後から知ることとなった。
あの出来事をきっかけに

そう、あれは、
ここに移住してから約一週間が経とうと
していた時のこと
れいさんは、学校の宿題として自然観察記録のため近くの山へ出掛けた。
目当ての植物は高山植物
自然の息吹を感じる高山植物には
命が宿っていた。
れいさんは、高山植物を見つけては、
写真撮影の記録を残していった。
その間に、大きな雨雲が迫っていた

山の天候は変わりやすい
山での生活には慣れていたが、急な雨雲の変化には気付けなかった。
突然の雷雨
れいさんは、慌てるも、雨宿りをする場所もなく、無我夢中で山を下った。

その姿は、山岳を吹き抜ける風のようだった
れいさんは、山の動物たちも目を丸くするほどの俊足で山をかけ降りた。
しばらくかけ降りたところで、大きな大樹を見つけた。
幹の周囲は10メートルもある大きな大樹
れいさんは、しばらくの間、ここで雨宿りをすることにした。
実は、
この大樹はあの伝説の場所
ほら、
雨宿りをする、れいさんを上から見つめている
「約束どおりね」
そう、天女が微笑んだ
「あなたとは、昔々、500年前に約束したものね。よく来てくれたわ。」

さて、この物語はまだまだ続きます。
れいさんと天女さんの約束とは、いったい

ストーリー2でお会いしましょう。

つづく




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?