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香水オタク

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記事一覧

【香水メモ】Agonist/SOLARIS

鼻屋さんで初めてお買い物をしたときにサンプル購入した、思い出深い香り。 トップノートは明るいピンクグレープフルーツが弾ける。ボトルには「GREEN MANDARIN」の記載も…

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3年前
5

【香水メモ】DUSITA Le Pavillon d'Or

 Le Pvillion d'Orは、タイ出身のピサラさんが立ち上げたブランドDUSITAの香水だ。2019年のFIFI賞では"Niche Customer Choice"部門を受賞したそうで、ブランドの中でも知…

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3年前
8

【香水メモ】Cacharel EDEN

 「エデン」という言葉は、それだけで多くの人の興味を惹きつけ、想像を掻き立てる。その証拠に、創作のタイトルやモチーフとして古今東西数えきれないほど登場してきた。…

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3年前
8

【香水メモ】BYREDO LA TULIPE

【香水】BYREDO LA TULIPE 【香調】フローラル 【購入時期】2020/10 【購入した場所】SARA STYLE   チューリップという花の品種は現在3500種以上あり、その中でも芳香を…

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3年前
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【香水メモ】GUERLAIN HABIT ROUGE(アビルージュ)

【香水】GUERLAIN HABIT ROUGE 【香調】オリエンタル 【購入時期】2020/7 【購入した場所】ゲランカウンター 【購入に至った経緯】夫を香水沼に引き入れるためのオススメ…

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3年前
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【香水メモ】Serge Lutens Cèdre

【香水】SERGE LUTENS Cèdre 【香調】オリエンタルウッディ 【購入時期】2020/7 【購入した場所】ibeautystore 【購入に至った経緯】ルタンスに狂っていたので廃盤品も手…

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3年前
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【香水メモ】DIESEL LOVERDOSE TATTOO(ラヴァードゥースタトゥー)

【香水】DIESEL LOVERDOSE TATTOO 【香調】グルマン 【購入時期】2020/2 【購入した場所】香水フレグランスPERFUM de EARTH楽天市場 【購入に至った経緯】ミルク系の香水が…

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3年前
7

【香水メモ】Cacharel NOA

 財政難である。  今年は引っ越しがあり、人生で最も支出が増えた1年であった。それにも関わらず、私は仕事を辞めた。さらに、あろうことか香水沼という底なしの沼には…

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3年前
13

『わかりやすさの罪』読了

武田砂鉄著『わかりやすさの罪』を読んだ。 著者は、本書を軽々しく要約したり論点をまとめ上げることを拒んでいるので、つらつらと感じたことを書き連ねていこうと思う(…

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4年前
6

Cacharel Eden-Noa-Nemoの物語性についての考察

みなさまは、香水の名前の由来について深く考えたことがあるでしょうか? 私は本日、日がな一日考えてました(暇)。というのも、私の大好きな香水、CacharelのNoaはけっ…

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4年前
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『ババヤガの夜』登場人物の名前に隠されたトリックとその考察

文藝2020秋号掲載の『ババヤガの夜』。 むさぼるように一気読みし、おずおずと2周目へ。1周目で抱いた違和感や仕掛けの正体がわかり、肌が粟立つ。とりわけ、登場人物の名…

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4年前
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「女に5000万以上の仕事はできない」と言われた話

想像してみてほしい。 あなたは、地元の企業で働く営業スタッフだとしよう。もうすぐ入社6年目を迎える。時には失敗もあったが、勤務態度に問題はなく、意欲的に仕事に取…

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4年前
15

ほんのちょっと置き去り事件

1つのことに夢中になると、他のことが目に入らなくなる性格だ。 仕事でも勉強でもそうなのだが、夢中になるとそれ1点にのみ全てのリソースを投入してしまう。プライベート…

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4年前
5
【香水メモ】Agonist/SOLARIS

【香水メモ】Agonist/SOLARIS

鼻屋さんで初めてお買い物をしたときにサンプル購入した、思い出深い香り。

トップノートは明るいピンクグレープフルーツが弾ける。ボトルには「GREEN MANDARIN」の記載もあり、確かにそう言われれば青さや苦みさえ感じられるなぁ、という糖度低めのシトラス。汗滲む夏の日、チェーンのコーヒーショップに立ち寄ったら期間限定のピンクグレープフルーツジュースがメニューにあってつい飲みたくなる、そんな爽やか

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【香水メモ】DUSITA Le Pavillon d'Or

【香水メモ】DUSITA Le Pavillon d'Or

 Le Pvillion d'Orは、タイ出身のピサラさんが立ち上げたブランドDUSITAの香水だ。2019年のFIFI賞では"Niche Customer Choice"部門を受賞したそうで、ブランドの中でも知名度の高い香水と言える。

 DUSITAというブランド自体は香水沼界隈ではきっと多くの人が知っていると思う。私も「名前は知ってる、でもどれから試せばいいのやら…」と非常に気になりつつも

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【香水メモ】Cacharel EDEN

【香水メモ】Cacharel EDEN

 「エデン」という言葉は、それだけで多くの人の興味を惹きつけ、想像を掻き立てる。その証拠に、創作のタイトルやモチーフとして古今東西数えきれないほど登場してきた。CacharelのEDENもその内の1つだろう。エデン、つまり楽園の香り…気にならないわけがない。

 EDENをプッシュしたならば、文字通り1日中その香りと付き合うことになる。それほど強く拡散する、濃厚な香りだと思う。

トップ:ピーチ、

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【香水メモ】BYREDO LA TULIPE

【香水メモ】BYREDO LA TULIPE

【香水】BYREDO LA TULIPE
【香調】フローラル
【購入時期】2020/10
【購入した場所】SARA STYLE

  チューリップという花の品種は現在3500種以上あり、その中でも芳香を持つものは「カンキツ様の香り、ハチミツ様の香り、青臭い香りなど、バラエティに富んでいる」らしい。しかし、ローズ等の花と比べて香り立ちが弱く、今まで香料として使われたことがないため、チューリップそのも

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【香水メモ】GUERLAIN HABIT ROUGE(アビルージュ)

【香水メモ】GUERLAIN HABIT ROUGE(アビルージュ)

【香水】GUERLAIN HABIT ROUGE
【香調】オリエンタル
【購入時期】2020/7
【購入した場所】ゲランカウンター
【購入に至った経緯】夫を香水沼に引き入れるためのオススメメンズフレグランスをTwitter上で募ったところ、こちらが挙がった。

 ある日、夫が私の香水に興味を示した。マスクに少し香りづけをするために、突然使い始めたのだ。私は、夫を香水沼に引き入れる大チャンスだと思い

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【香水メモ】Serge Lutens Cèdre

【香水メモ】Serge Lutens Cèdre

【香水】SERGE LUTENS Cèdre
【香調】オリエンタルウッディ
【購入時期】2020/7
【購入した場所】ibeautystore
【購入に至った経緯】ルタンスに狂っていたので廃盤品も手に入れたくなりブラインドバイした。

 ルタンスが大好きである。

 初めてニッチ系フレグランスを買ったのがルタンスで、それ以来ずっとお気に入りのブランドだ。媚びず、唯一無二で、ちょっと暗く、でもちゃん

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【香水メモ】DIESEL LOVERDOSE TATTOO(ラヴァードゥースタトゥー)

【香水メモ】DIESEL LOVERDOSE TATTOO(ラヴァードゥースタトゥー)

【香水】DIESEL LOVERDOSE TATTOO
【香調】グルマン
【購入時期】2020/2
【購入した場所】香水フレグランスPERFUM de EARTH楽天市場
【購入に至った経緯】ミルク系の香水が欲しくて色んなブログを読みまくっていたら、「The 香水ミュージアム」というサイトの記事が素敵でブラインドバイした。

 トップはやや人工的なオレンジの香り。ムエットに鼻を近づけて深く嗅ぐと、

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【香水メモ】Cacharel NOA

【香水メモ】Cacharel NOA

 財政難である。

 今年は引っ越しがあり、人生で最も支出が増えた1年であった。それにも関わらず、私は仕事を辞めた。さらに、あろうことか香水沼という底なしの沼にはまってしまった。財政難にならない方が不思議である。

 ということで、財政的にいよいよ追い詰められた私は、とても楽しみにしていたサロパ参戦を最後に年内の香水購入を控えることにした。そして、これを良い機会と捉え、買ったはいいものの今まで碌に

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『わかりやすさの罪』読了

『わかりやすさの罪』読了

武田砂鉄著『わかりやすさの罪』を読んだ。

著者は、本書を軽々しく要約したり論点をまとめ上げることを拒んでいるので、つらつらと感じたことを書き連ねていこうと思う(簡単には整理できそうにないので、有難い)。引用とかはしないのでただの自分語りになると思います。もともと自分がモヤモヤしていた部分を、本書を通じてなんとなく整理できた部分を書いていきます

就職活動が嫌いだった。周囲は概ね大企業への内定が決

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Cacharel Eden-Noa-Nemoの物語性についての考察

Cacharel Eden-Noa-Nemoの物語性についての考察

みなさまは、香水の名前の由来について深く考えたことがあるでしょうか?

私は本日、日がな一日考えてました(暇)。というのも、私の大好きな香水、CacharelのNoaはけっこう謎が深いネーミングなのです。私はずっと、「Noa」はノアの方舟のノアだと思っていました。Cacharelには「Eden」という香水もあり、聖書由来のネーミングなのだろうと勝手に思い込んでいたんでしょうね。でも、実はノアの方舟

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『ババヤガの夜』登場人物の名前に隠されたトリックとその考察

文藝2020秋号掲載の『ババヤガの夜』。

むさぼるように一気読みし、おずおずと2周目へ。1周目で抱いた違和感や仕掛けの正体がわかり、肌が粟立つ。とりわけ、登場人物の名前に隠されたトリックと示唆は秀逸だ。以下盛大なネタバレになるので、未読の方はご注意ください。

ヤクザの娘「内樹尚子」主人公新道依子が護衛を任される、ヤクザの娘「内樹尚子」。彼女の名前の読みが「ナイキショウコ」だと判明するのは物語の

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「女に5000万以上の仕事はできない」と言われた話

想像してみてほしい。

あなたは、地元の企業で働く営業スタッフだとしよう。もうすぐ入社6年目を迎える。時には失敗もあったが、勤務態度に問題はなく、意欲的に仕事に取り組んできた。今日も1日頑張ろう、そんな風に思いながらパソコンを開くと、遠くで嫌な笑いを含みながら喋る上司の声が耳に入ってきた。

「〇〇に5000万円以上の仕事はできねぇよ」

〇〇には、ご自身に当てはまる属性をなんでも入れてみてほしい

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ほんのちょっと置き去り事件

ほんのちょっと置き去り事件

1つのことに夢中になると、他のことが目に入らなくなる性格だ。

仕事でも勉強でもそうなのだが、夢中になるとそれ1点にのみ全てのリソースを投入してしまう。プライベートも、肌の調子なんかも、喜んで捨て去る。「絶対に成功したい」というモチベーションと、「絶対に失敗したくない」という恐怖のどちらもが、自分を突き動かすのだ。

それだけならば見ようによっては格好良いが、それに加えて怠惰で連絡不精である。

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