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【香水メモ】Cacharel NOA


 財政難である。

 今年は引っ越しがあり、人生で最も支出が増えた1年であった。それにも関わらず、私は仕事を辞めた。さらに、あろうことか香水沼という底なしの沼にはまってしまった。財政難にならない方が不思議である。

 ということで、財政的にいよいよ追い詰められた私は、とても楽しみにしていたサロパ参戦を最後に年内の香水購入を控えることにした。そして、これを良い機会と捉え、買ったはいいものの今まで碌にレビューもしてこなかった香水たちと向き合おうと決めたのである。

 レビューを書くにあたって、【購入時期】【購入した場所】【購入に至った経緯】をテンプレとして盛り込もうと思う。いつどこで購入したか書いてあると、特に私のような初心者だと安心できる。「このサイトって安全なのかな?」「国内だけど怪しい?疑いすぎ?」等と、意外と購入先に対する疑問はつきない。私もそこまで色々手出しできてないけど、ここに一人買った人がいるからいけるか、と見た人に思ってもらえたらって。
 あと、【購入に至った経緯】は、自分でも話したいし他の人のも気になる。どうやって出会ったの?お相手のどこを気に入ったの?ねえ?ねえ???(怖い)

 では早速。

【香水】Cacharel NOA
【香調】フローラル/ソーピー/パウダリー
【購入時期】2020/3
【購入した場所】香水物語楽天市場
【購入に至った経緯】以前メルカリで入手したミニボトルセットのうちの一つで、その清潔な香りが心を打ち抜きフルボトル購入

 一言で表すのはとても難しい香りだと思う。骨格は優しいフローラル+石鹸だ。ユリの透明感ある瑞々しさと、イランイランっぽいしっかり厚塗りの甘さの両方が感じられる。ホワイトムスクの石鹸調のノートもベースにあり、全体のイメージはまさに「白」なのだ。しかしその骨格の周りには様々な要素がくっついている。ほんの少し苦いハーバルな一面があり、スパイシーさも加わり(それをコリアンダーという人もカーネーションのスパイシーさという人もいる)、ある人は「玉木宏だ」と優男的メンズ感を検知する。ちなみに私は高橋一生だと思った。

 どれもが正しいように思える。日や時間によって、ノアは表情がいつも違うのだ。添付した写真はいまいち映りが悪いが、ボトルの笠とパール部分は控えめな偏光パールの色味だ。角度によって違う煌めきを持つボトルは、ノアの香りを上手く表していると思う。プラスチックの素材自体は安っぽいけれど、このボトルが大好きな理由だ。

 ノアに初めて出会った頃は、孤独に香水趣味をしていた。ルカ・トゥリンだけが友達だった(切ない)。フルボトル購入もルカさんに背中を押してもらったようなものだ。きっとこのレビューも彼に多分に影響されている。そしてこのボトルを買ったあたりからTwitterを始め、ぐっと世界が開けた。NOAは、いつ出会っても大好きな香りになったと思うけど、世界の始まりという意味でも感謝してもしきれない香水なのである。

 今回は前段部分が長くなってしまったけど、次回からはもう少しサクッと色々と触れていきたいぞ!おわり。

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