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【香水メモ】Serge Lutens Cèdre

【香水】SERGE LUTENS Cèdre
【香調】オリエンタルウッディ
【購入時期】2020/7
【購入した場所】ibeautystore
【購入に至った経緯】ルタンスに狂っていたので廃盤品も手に入れたくなりブラインドバイした。

 ルタンスが大好きである。

 初めてニッチ系フレグランスを買ったのがルタンスで、それ以来ずっとお気に入りのブランドだ。媚びず、唯一無二で、ちょっと暗く、でもちゃんと纏える面白い香りが多い。通常ラインのコレクションノワールは、他と比べるとお財布に優しいのも大切なポイントである。

 ルタンスを全コンプしたいという欲望に取りつかれていた時期があり(今も少し思うけど高級ラインがあることを知ったあの日から夢は潰えた)、香りも知らない廃盤品にまで手を出していた。そのうちの1つがシダーであるちなみにフランス公式サイトでは釣り鐘ボトルで売っていたので、国内廃盤品ということのようである。

 爽やかさの全くないフルーツと蜜の香り。煮詰めたような、ドライフルーツのような香りから始まる。あえて何のフルーツというなら、リンゴだろうか…?同じラインのフェミニテドゥボワで感じられるようなプラムもいる気がする。でも、大量の蜜がかけられて覆われている感じがして判別が難しい。蜂蜜と言われるとちょっと違う気がする。何かわからないけどべったりとした甘い蜜が、全てのノートをコーティングしている。
 そしてこの飽和した甘さの下に、ルタンスと言えばのお香感と、痺れるようなクローヴ、そして申し訳程度にシダーがいる。何故この香水の名前をシダーにしたのだろう?全く主役ではない。面白い。

 買ったときは、正直に言って「いまいちかな・・・」と思った。子供用の風邪薬シロップを思い出させる妙な甘さだと思った。
 しかし、秋になって再チャレンジしてみると印象は一変した。確かにべったりと甘いのは変わらないけど、纏いたくなる。寒空の下、コートの下からこの香りが漂っていたら格好いい。もし試す機会があれば、断然寒い季節がおすすめ。

 おわり。

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