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…こんなの、ただの酒のつまみじゃねえか。最高だぜ<枝豆のぬか漬け>

皆さん、お酒は好きですか?
僕は大好きです、はい。
そして宵の口から、お酒飲むのは、もっと大好きです。

宵の口から酒を飲む幸せ

実は、所要で有休を取ったのですが、思いのほか早く済んでしまったので、時間を持て余してしまいました。

で、酒でも飲もうかと思ったんです。まだ宵の口です。
そして、酔っ払いながらnoteを書いております。

実は以前、noteでフォローしている日野笙さんが、 #呑みながら書きました をやっているのを見て、一度やってみたかったんです。
日野笙さんは、毎日質の高い記事を更新されている、めっさ文章の上手い人です。是非一読を。


さて、「宵の口から、酒を飲む。」
世間では、白い目でみられそうな行為ですが、実際どうなんでしょうか?

江戸時代の大工は、長屋に住み、決して裕福な生活ではありませんでしたが、仕事をしている時間は、現代より短かったようです。

当時の生活の基本は、日の出とともに起き出して働き、日の入りとともに仕事を終えること。だから、大工や左官、鳶といった職人たちは、夏の間なら午前7時には現場へ行き、午後5時には引き揚げた。
その間には、昼休みに加えて午前10時と午後3時の休みもあったので、実質的な労働時間は8時間ぐらい。
昼の短い冬になると、実労働時間は5空時間程度のものだったという。

1日5時間労働。
そして下手すれば、宵の口には仕事がはけて「帰る前に、ちょっと一杯」なんてやっていたんですねー。うん、スローライフ最高。

ちなみに、当時の江戸の話は、作家随一の江戸好きであった杉浦日向子さんの著作がおススメです。
江戸の大工が、宵の口から早々にソバ屋に浸り、まずはソバを肴に、日本酒をチビチビやる描写から始まり、現代人も「ちょいちょい憩いましょう。ぼちぼち、うまくサボリながらやりましょう。だって、私たちは、もう十分におとななのですから。」と誘ってくれるこの本書は、間違いなく、アロマオイルと同等のリラクゼーション効果が得られるる本であります。


さらに、海の向こうには、こんな素敵なセリフがあります。

ぼくは、店をあけたばかりのバーが好きなんだ。
店の中の空気がまだきれいで、冷たくて、何もかもぴかぴかに光っていて、バーテンが鏡に向かって、ネクタイがまがっていないか、髪が乱れていないかを確かめている。
酒のびんがきれいにならび、グラスが美しく光って、客を待っているバーテンがその晩の最初の一杯をふって、きれいなマットの上におき、折りたたんだ小さなナプキンをそえる。

それをゆっくり味わう。
静かなバーでの最初の静かな一杯ーこんなすばらしいものはないぜ。

これはハードボイルド小説の巨匠、レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」の一説です。
こんなのを読んでしまったら、日が暮れる前のバーで、お酒を飲みたくなってしまうではないですか!


というわけで、平日の明るいうちから、お酒を飲む幸せ。
さて、そんなお酒のお供に選んだのは、コレです。

枝豆のぬか漬け

お酒のお供には枝豆。とくに、ビールとお相性は抜群!
そんな枝豆のぬか漬けが、お酒のつまみに合わないわけがない!

でも、そんなイメージだけではなく、お酒を飲むときに、枝豆を食べるのは、栄養面としても、とても理にかなっていることが分かったんです。
しかも、その理由が一つばかりじゃない!沢山あると言ったら、どうします?
ビールと唐揚げを、美味しそうに食べている場合じゃないんですよ!(それも美味しいんですけれども!)

枝豆は、いつからお酒のお供になったのか?

その理由を説明する前に、ちょっと枝豆のおさらいをしましょう。

枝豆は、大豆の若いヤツ。つまり、大豆と枝豆は同じのもの。

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実は、大豆が熟していない、若い状態で収穫されたものが枝豆です。
だから、鮮やかな緑色で、みずみずしい状態なんです。
一方、大豆は、実が完全に熟しており、茶色く乾燥した状態です。
そのため、食品成分表は、枝豆は「野菜類」大豆は「豆類」として分類されるんです。面白いですね。

枝豆は、江戸時代から食べはじめられた。

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(https://edo-g.com/blog/2017/08/womens_work.html/womens_work9_m)

枝豆は、江戸時代に刊行された食用・医用の植物図鑑『本朝食鑑』に、「夏大豆」や「秋大豆」として記載されていたようです。
それには、豆を若いとき摘んで蔬菜にすることや、その味は甘美であることなども記されていました。
「枝豆」という呼び方も江戸時代に名付けられ、「豆ヤー、枝まァめェ」と言いながら、茹でた枝豆を売り歩く「枝豆売り」という職業も現れました。
枝豆は、江戸時代では、茹でたものを買ってすぐに食べられる、言わばファーストフードだったんですね。
もし今でも売りに来たら、買ってしまいそうです、「茹で枝豆」。

枝豆とビールは、昭和という時代に出会った。

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昭和30年代の高度成長期に、冷蔵庫が普及したことで、庶民の間でビールが飲まれるようになりました。
そこに、もともと食べられていた枝豆が組み合わさったのです。なぜか?
それは「減反政策」が原因でした。作り過ぎた米の代わりに、枝豆を作るようになったのです。
つまり国政の都合によって、ビールと枝豆が出会ったわけですね。

しかし実は、ビールと枝豆が出会は、それ以上の意味があったんです。

枝豆は、アルコールの飲むあなたを、3つ栄養でサポートします。

国策の気まぐれで、偶然出会った二人。
それは、運命だったのです。

アルコールを摂取することは、体に対して沢山の負担がかかります。
枝豆は、その負担を助けてくれることがわかったんです。
これを読んだら、効能も怪しいウコンを高いお金払ってん飲んでる場合じゃないということがわかりますよ。

アルコールの分解で大変な肝臓をお助けします。

お酒を飲むと、大変になるのは肝臓。
「なんでコイツは毒なんかを好き好んで飲んやがるんだ。
俺が解毒しないと、どうなるとおもってるんだ?!」
と毒づきなながら、解毒している姿が目に浮かびます。

その肝臓が、アルコールを分解する時に必要とするのが「タンパク質」
枝豆にはその「タンパク質」がしっかり入っています。
さらに、枝豆の「タンパク質」には、「メチオニン」という物質が含まれており、この「メチオニン」が、さらに肝機能の働きを助け、アルコールの分解を促進する効果を発揮するんです。

つまり、「メチオニン」入りの「タンパク質」が、アルコール分解を助けてくれるんですね。

二日酔いよ、もうおさらばだ。

お酒で楽しんだあとに、やってくるアイツ。
「楽しんだ分のツケは、きちんと返してもらわないとな。」とニヒルに笑いながら、人を苦しめるアイツ。
そう、二日酔いです。

もし二日酔いがなけば、24時間365日、ずっとお酒を飲み続けれるのに(オイ)

二日酔いは、何故おきるのか?
それは、飲み過ぎないように、神様が与えてくれた罰です。…かもしれません。
もしくは、科学的にいうと、こうなります。

アルコールは、肝臓が一生懸命に分解してくれるのですが、その結果「アセトアルデヒド」という物質ができます。
実は「アセトアルデヒド」という物質も、まだ毒でして、こいつが吐き気や動悸、頭痛などを引き起こします。

もちろん、「アセトアルデヒド」も肝臓が処理してくれるのですが、
アルコールは、「①アルコール」➝「②アセトアルデヒド」➝「③水、二酸化炭素」という3段階で分解されるので、どうしても処理が追い付かないと、②のまま止まってしまい、結果、不快な二日酔いになってしまうのです。

つまり、二日酔いの原因は、一言で言うと、「すいません、徹夜して仕事しましたが、間に合いませんでした。」by 肝臓

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仕事が間に合わなければ、どうすれば良いか?
人手を増やしたり、栄養ドリンクを差し入れたりすることです
実は、枝豆を食べることで、それを実現できます。
枝豆を食べると、オーバーワークでヒーヒー言っている肝臓を、助けてくれるヘルプが、たくさんやって来るんです。

「ビタミンC」「ビタミンB1」
先に説明した「メチオニン」の働きを良くし、さらに肝機能の働きを助けます。
「レシチン」
肝臓にある脂肪を分解し、肝臓の疲れをとってくれます。
「オルニチン」
肝機能を高めます。二日酔い対策で有名な、シジミに入っているやつです。枝豆は、あのシジミと同じくらいの「オルニチン」が含まれています。

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どうですか?
妙に安いウコンドリンクなんか飲んで「うん、これで二日酔いは、大丈夫!」なんて言っている場合ではないことが、お分かりになられたでしょうか?
肝臓をヘルプするための要素が、いっぱい詰まった枝豆。
まるで、「対アルコールカクテル治療」のような存在です。
あやしいウコン飲むよりは、枝豆をガッツリ食べましょう。


注意:といっても、飲み過ぎたら、二日酔いになりますよ。
あくまでも枝豆はヘルプ的な役割と考えてくださいね。

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アルコールによる食べ過ぎも防いじゃう?

実は枝豆、上記以外にも、アルコールによる食べ過ぎや太り過ぎなんかも、フォローしちゃうとか。神ですか?
「ダイズサポニン」:食欲を抑える。
「イソフラボン」」:脂肪がつきにくくする。

さて、ようやくぬか漬けの話に入るのだが。

枝豆が凄いのが分かったので、もう普通に枝豆食べればいいじゃん、という気にもなりますが、今回は「枝豆のぬか漬け」の話なので、予定通り進めさせて頂きたいと思います。
でも、具体的な作り方を説明する前に、

枝豆を漬ける前に、究極の選択をしなくてはいけない!

「枝豆をぬか漬けしよう」と思ったとき、はふと疑問に思いませんでしたか?
枝豆の「さや」はどうするんだろうと?

そうです!
「さや」を付いたまま漬けるのか?
「さや」を取って豆だけ漬けるのか?

どちらが正解か・・・それは、あなたが決めるんです!
とりあえず、決心がつくまで、三日三晩悩んでください。
一度漬けてしまったら、やり直すことはできないんです!

・・と無意味に熱く書きましたが、とりあえず、枝豆のぬか漬け方法は、2種類あると思ってください。
自分は、さやごと漬ける方法で作ってみましたので、その方法をご紹介します。

枝豆のぬか漬け方法(さやごと漬けるパターン)

1. 枝豆の産毛を取るように、塩揉みします。
2. 枝豆を茹でます。(約3~4分)
3. 枝豆を洗って、両端をはさみで切ります。(できれば)
4. 枝豆を冷やします。
 水で冷やさない。うちわか、冷蔵庫で冷ます。(できれば)
5. キッチンペーパーなどで水気を取り、枝豆を、漬けます。

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<漬ける期間>
1日という人もいるし、3日という人もいる。
自分は「さや」を浸透して豆まで漬けるには時間がかかるのでは?と思い、4日漬けてみました。

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枝豆のぬか漬けを食す

枝豆のぬか漬けを、さっそく食べるのですが、その前に必要なものが。
S・A・K・E。そう酒!

枝豆のぬか漬に、ふさわしい酒は何か?
この難しい問題に、素晴らしい回答をもたらしてくれた人がいました。
ぬか漬け部のカニさん。
この記事にでてきたお酒が、めっぼう美味しそうだったので、さっそく買ってきました。イオンで売っていましたよ。
770mlなら900円くらい。安い!

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「枝豆のぬか漬け」ちょい飲みセットの出来上がり

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枝豆のぬか漬けと、お酒をセットにしてました。
「ぬか漬けのほろ酔いセット」如何でしょうか?

あとは食べるだけ。
あとは味わうだけ。
あとは酔うだけ。
至福の時間の始まりです。

「枝豆のぬか漬け」は美味しかったのか?

正直、口に入れた瞬間、味がしませんでした。拍子抜けです。
「こりゃ、あと3ヶ月は漬けたろ・・・」と思った瞬間、
ブワッとぬか漬けの濃い味が広がります。
(´;ω;`)ブワッ

濃い、、濃い、、といっても伝わらないと思うので、近い味を考えたのですが、味噌ですかね? 濃い味噌を付けて食べた感じが近い。

代わりに、枝豆特有のフレッシュな甘い味はなくなります。

若造だった枝豆が、山あり谷あり、色々なことを経験し潜り抜け、ふと気がついたら、少し大人になっていた、、なんて感慨にふけながら食べました。

あと、長龍酒造の「樽酒」のお味は、
サッパリ!
それでいながら、ほのかにフルーティ!
というクセのない、良い日本酒でした。(語呂が少なくてスイマセン。)
この味で、この価格。コスパ的にポイント高しです。

もし「さや」を取って豆だけ漬けていたら、どうなっていたのか?

人生は一度きりです。「たら」「れば」を言っているヒマがあたったら、少しでも前に進みましょう。

え?知りたい?
仕方ないですね。少し調べると「さや」を取ってぬか漬けにすると、「さや」がない分、塩気が強くなるようです。
そして、今回のような「さや」のままぬか漬けにすると、塩気よりも、酸味の方が強くなり、まろやかな味になるそうです。

どうぞ「さや」ありも「さや」なしも、両方作ってみて、どちらが好みが試してください。
ちなみに、自分は「さや」なしを作らなかったのは、ちゃんと理由があるのですけどね。


豆しば、枝豆バージョンありましたが、いろいろキモかったです。


今回も最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
感謝しています!

東のテツ
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