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鬱になっていく様とそれからの日々

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私が鬱になっていった様と、それからをざっくりと綴ります 詳細等はまた私の心が許す時に、笑い話としてかけたらいいなぁと思っております
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極論【7】

極論【7】

自分らしく生きるとは

一体どういった状態を指すのか

おそらくそれを体現出来ている人は

自分の中心がよく分かっているのだろう

それが分からなくなった私は

常に笑顔になった

出来るだけ会話を避け

気配を消す様にして働く

何も考えず

ヘラヘラと

ただ時間が過ぎるのを待つ

聞かれた事には最低限で答え

的も得ぬ様な指示を出す

いつのまにか私は

私がかつて毛嫌いしていた

サボる人

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徐々にとらわれていく【6】

徐々にとらわれていく【6】

仕事は相変わらず捗らない

そんなはずはないと踠く私は

側から見れば滑稽だろう

特に私を知らない人からすれば

『本気を出せば私はすごいのだ』と

主張している人に相違無く見えるはずだ

空回り続ける私

実際私は皆にどう思われているのだろう

いちいち他人の目が気になる

私はどうすべきだったのか

きっと

私の言動が人を不快するのだ

私は他の人と何か違う

私がいなければ揉める事も無か

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目を背ける事【5】

目を背ける事【5】

今思えばイジメが始まって1年が経った頃から
少し変化が起き始めていたと思う

仕事に向かう道中の車内での事

ふと感じるのだ

『あれ?今信号青だったよな?』

思い返すも記憶が無い

会社でパソコンを開いた後や単独で作業に取り組んでいる時

『何しようとしてたっけ?』
『この作業どのぐらい続けてるかな』等

どうも感覚が鈍い

ちょっとしたことなのかもしれないが

気になってあたまから離れない

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眠りの無い日々【4】

眠りの無い日々【4】

夕食を済ませお風呂に入ると
子供達と戯れ合いながら寝支度をすませる

子供『おやすみなさい』

私 『おやすみ』

不規則に交代を繰り返す工場の社員にとって家族と過ごす時間はとても貴重でとても幸せな時間だ

寝かしつけないと思う反面、寂しくもある

数分も経たないうちにスースーと寝息を立てる我が子達の寝顔に後ろ髪を引かれながら
自分の寝床へと向かった

さあ寝なくては

布団を目深に被り灯りを消し

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職場異動の申し出【3】

職場異動の申し出【3】

先輩からしょうもないイジメに遭い
陰鬱とした毎日を送っていた私

上司も先輩の流言に取り込まれて助力も得られない中で、会社員の私が取れる唯一防衛策は

職場異動だった

入社当時からずっと同じ職場で働いていた私は
職場にそれなりの思入れがある

元来の真面目な性格も功を奏し、職場ではそれなりの立ち位置を得ていた
大変な事も多いがやりがいも感じるような
そんな職場だ

それでも異動を希望する程に私は

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おい、ちょっといいか【2】

仕事の時間も中程で、突然上司に声をかけられた

私『はい』

いつもと少し違った声色に少し緊張する

現場から少し離れた小さな会議室に案内され

こう切り出された

上司『今回の呼び出しに思い当たる事は無いか』

私 『ありません』

上司『後輩を恫喝するような事はやめろ』

この人は何を言ってるのだろう
混乱したままの頭で回想を巡らしていると、先日の後輩とのやりとりを思い出した
仕事の事で注意を

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自己紹介

自己紹介

私の戯言に付き合ってくださる方々へ

私の現状
私は30代の男性

妻子有り、住宅ローン有りのサラリーマンだ

以前仲良くしていた先輩が突然私の事を誹謗中傷

する様になり、上司にも理解が得られず2年弱の

時を過ごす中で鬱病を発症した

今は傷病手当と理解ある妻の働きでなんとか食い繋ぐ生活を送っている

週の半分以上はぐったりとしており

noteは可能な限りで投稿する為不定期になってし

まう

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うつパパの記録【1】

うつパパの記録【1】

もうお昼か

眠たげな目で窓の外を眺めると遠くで蝉の声が聞こえた
子供達の食べ残したであろうパンの耳を一口かじりながら子供達に声をかける

私 『ママは?』

娘 『買い物に言ったよ』

妹と戯れ合いながら無邪気に答える娘の姿に少し癒される
携帯で時間と日付を確認してまた横になる

もう何度繰り返したのだろうか

新卒で就職して十数年
おそらく世間一般とさほど変わらない人生を送って来たと思う
最愛

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