堀江圭子

金のインディアン19。 Xしてます。 インスタしてません。 趣味は読書とギターと…

堀江圭子

金のインディアン19。 Xしてます。 インスタしてません。 趣味は読書とギターとジムと、、ライブ行ったり、BAR巡りしたり、小説書いたり、最近はカクテル作り始めました。好きなの多めです。 よろしくお願いします。

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固定された記事

性的マイノリティ

「朝井リョウさんの正欲って本があるじゃないですか。あれほんとすごいですよね。マイノリティをすごくよく描いてて」 あの本を、普通の人が読むのと、マイノリティ側にい…

堀江圭子
7日前
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推し活とはなにか

「またチャラ男作ってんのか」 「ちょっと! 見ないでくれる?」 「コーラかけて良い?」 「やめてくれる?」 わたしが写真を整理していると、いつも主人はちょっかい…

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5時間前
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残酷な映画【悪の教典】

 残酷な映画とか小説の話になるといつも人間性を疑われるのよね。ほんと困っちゃう。  「悪の教典」って映画知ってる? 貴志祐介さんの小説が原作なんだけどね。今から1…

堀江圭子
1日前
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小さくても横浜アリーナ

「誰目当てですか? 私はゆりなさんで」 ライブが始まるのをフロアで待っていると、同じか、ちょっと年上かなと思われる女性が声をかけてくれました。 「あー……わたし…

堀江圭子
3日前
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動員100人

「大丈夫か?」 「いや、ほんとお腹痛くて途中で帰ってきた。冷えたみたい。4、5時間が限界だった」 「エイジア、空気も悪いからなぁ」 18組も出るライブに行った。 目…

堀江圭子
4日前
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環境が人を変える

某コンビニで売ってる新発売の明太クリームうどんを食べていたら 「それおいしいですか?」 と聞かれたので、 「美味しいか分からないけど、明太子の味がします」 と言…

堀江圭子
4日前
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ライブハウスが怖くて行かない人がいる

ドルオタの主人の部屋をノックする。 「あのさ、ちょっといい?」 「なに?」 壁にはアイドルの写真や、サインを書いてもらったポスターやTシャツが飾られている。 「5…

堀江圭子
6日前
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集客につながるSNSの使い方

推しのポストを見ながら 「ねぇ、見て見てこれ」 「なんだ、チャラ男か」 「最近やっっっとまともなポストするようになった」 「所詮SNSだろ。見てないやつは見てない…

堀江圭子
8日前
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noteのネタ

推しの勤めるホストクラブに電話した。 「はい! お電話ありがとうございます! ホストクラブ、ホスートーでございます!」 「あの、初回無料っていうのやめてもらって…

堀江圭子
9日前
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売れないアーティストが好きなファンもいる

「武道館を目指してます!」 そう宣言するアーティストがいて、 「よし! 応援するぞ!」 と頑張るファンがいるけど、 いざ本当に武道館に行くくらい有名になると、そ…

堀江圭子
10日前
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自信がない人ほど

純白のドレスがくすんで見えるほど、肌の白さが際立っている。 顎のラインで短く切り揃えたツヤッツヤの黒髪を、内側に綺麗にカールしてふんわりと。 首や顔、肩や腕、足…

堀江圭子
11日前
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マッチングアプリで出会っても

3、4ヶ月前に、仕事で関わりのあった30歳くらいの男性から、主人にLINEがあった。 「近くにいるのであとで寄ってもいいですか? 彼女も一緒なんですけど」 と。 「なん…

堀江圭子
12日前
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表現

「マッチングアプリって、いい噂全然聞かないですけど、大丈夫なんですか?」 「いや、でもマッチングアプリやってない人なんて今時いないじゃないですか。それに、マッチ…

堀江圭子
13日前
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ヤキモチ

Xを開いて、我が推しのギタリストと自撮りツーショット写真ばかり上げる女性アーティストをブロックした。はい、さようなら。 無意味な抵抗。ディフェンスという名のオフェ…

堀江圭子
2週間前
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ちょっと変わってる人

もう3年くらい指名している整体師さんは、40代くらいの男性で、ちょっと変わってます。 まず、とっても早口。 普通の人の1.5倍くらいのスピードで話す。 着替えて案内さ…

堀江圭子
2週間前
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好きじゃないライブ

そのライブハウスは縦に長い形をしていて、キャパ50くらいの小箱。 私が行ったときには10人程度のお客さんが椅子に座って、フロアの後ろの方で見てました。 フロアの前の…

堀江圭子
2週間前
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性的マイノリティ

性的マイノリティ

「朝井リョウさんの正欲って本があるじゃないですか。あれほんとすごいですよね。マイノリティをすごくよく描いてて」

あの本を、普通の人が読むのと、マイノリティ側にいる人が読むのとでは、感想が結構分かれる。

「めちゃめちゃ好きな本です。あの本に、「水」に性的興奮を抱く夫婦が出てくるじゃないですか。セックスなんてしたことないのに、この世の中を生きていくために2人で協力して、結婚して、なんとか「普通」に

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推し活とはなにか

推し活とはなにか

「またチャラ男作ってんのか」

「ちょっと! 見ないでくれる?」

「コーラかけて良い?」

「やめてくれる?」

わたしが写真を整理していると、いつも主人はちょっかいをかけてくる。

「チャラ男以外もいるんだな」

「あたりまえ。チャラはパーツにすぎないからね。この人たちがいないとチャラは無価値。大事なのはこっちだから」

「良い写真だな」

「でしょー! 私が撮ったんじゃないんだけどね。このツ

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残酷な映画【悪の教典】

残酷な映画【悪の教典】

 残酷な映画とか小説の話になるといつも人間性を疑われるのよね。ほんと困っちゃう。
 「悪の教典」って映画知ってる? 貴志祐介さんの小説が原作なんだけどね。今から10年前かな……あ、ちょっと待って。
 うん。2012年公開の映画みたい。だからわたし20歳ぐらいだった頃かな。ええ、ぐらいだった頃ね。年齢は言いたくないもの。細かいことはいいのよ。
 朝のニュースでね、AKBの子たちをその映画の試写会に招

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小さくても横浜アリーナ

小さくても横浜アリーナ

「誰目当てですか? 私はゆりなさんで」

ライブが始まるのをフロアで待っていると、同じか、ちょっと年上かなと思われる女性が声をかけてくれました。

「あー……わたしはサポートで出てるギタリストの方を見に来てて」

そう言うと、受付でもらったフライヤーの束から探そうとする女性。

「あ、いや、たぶんそこにはないと思います。サポートなので。ほとんどのステージに出ると思いますけど」

「そうなんですね。

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動員100人

動員100人

「大丈夫か?」

「いや、ほんとお腹痛くて途中で帰ってきた。冷えたみたい。4、5時間が限界だった」

「エイジア、空気も悪いからなぁ」

18組も出るライブに行った。
目当ての人は後半に出るので、遅れて行こうと思っていたけど、推しのギタリストは最初からずっと出てるので、いてもたってもいられず、
チャリでも行ける距離の渋谷に、チャリに乗れない私は電車で行った。

本当はエイジアの空気が悪くてお腹が痛

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環境が人を変える

環境が人を変える

某コンビニで売ってる新発売の明太クリームうどんを食べていたら

「それおいしいですか?」

と聞かれたので、

「美味しいか分からないけど、明太子の味がします」

と言ったら、

「堀江さんって食レポ下手くそですよね」

と言われ笑われた。
笑わそうとしてるわけではなく、いたって真面目に答えてます。

どうして美味しいとか不味いとか決められるのか。

なにがそうさせているのか。
明太子が好きなら美

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ライブハウスが怖くて行かない人がいる

ライブハウスが怖くて行かない人がいる

ドルオタの主人の部屋をノックする。

「あのさ、ちょっといい?」

「なに?」

壁にはアイドルの写真や、サインを書いてもらったポスターやTシャツが飾られている。

「5月4日に行く渋谷のクラブエイジアでのライブさ、来場目標300で、もう300超えてるんだよね。まだまだ増えそうな感じで。エイジアってクアトロより大きいっけ?」

「いや、クアトロよりは小さかったはず。エイジアで300入ったら結構パン

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集客につながるSNSの使い方

集客につながるSNSの使い方

推しのポストを見ながら

「ねぇ、見て見てこれ」

「なんだ、チャラ男か」

「最近やっっっとまともなポストするようになった」

「所詮SNSだろ。見てないやつは見てないから」

「でも見てるやつは見てるよ。現代の営業ツールだもん」

占いができるわたしは、命数が分かる人は調べて、その人のSNSの使い方パターンを研究しています。

5月4日の渋谷クラブエイジアでのライブを前に、アーティストさんたち

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noteのネタ

noteのネタ

推しの勤めるホストクラブに電話した。

「はい! お電話ありがとうございます! ホストクラブ、ホスートーでございます!」

「あの、初回無料っていうのやめてもらってもいいですか?」

「はい? 今日は締め日ですが」

「あー、締め日は初回入れないんでしたっけ? いやいや、そうじゃなくて、いつも初回無料ってほぼ毎日Xでポストしてて、ホストの人たちにリポストさせてるじゃないですか。あれやめてください」

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売れないアーティストが好きなファンもいる

売れないアーティストが好きなファンもいる

「武道館を目指してます!」

そう宣言するアーティストがいて、

「よし! 応援するぞ!」

と頑張るファンがいるけど、

いざ本当に武道館に行くくらい有名になると、そのファンは離れていたりする。

売れないアーティストが好きなファンがいる。

売れたら、近くでは見れなくなるし、チェキも撮ってくれなくなるし、自分のことを認知もしてくれなくなる。
だから、売れないように、自分に執着してくれるように、

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自信がない人ほど

自信がない人ほど

純白のドレスがくすんで見えるほど、肌の白さが際立っている。

顎のラインで短く切り揃えたツヤッツヤの黒髪を、内側に綺麗にカールしてふんわりと。

首や顔、肩や腕、足先までシュッとした引き締まった体。膨張色の白いドレスが膨張して見えない。

瞼の二重ラインにゴールドのアイシャドウを使ってるのか、まばたきするたびにキラキラと輝いている。

食生活を管理しない限り手に入らないような、吹き出物一つない、透

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マッチングアプリで出会っても

マッチングアプリで出会っても

3、4ヶ月前に、仕事で関わりのあった30歳くらいの男性から、主人にLINEがあった。

「近くにいるのであとで寄ってもいいですか? 彼女も一緒なんですけど」

と。

「なんか木村くん、あとで寄りたいみたいだけど大丈夫? 彼女も一緒みたい」
とわたしに聞く主人。

「別にいいけど、どうしたんだろうね」

数時間後に、彼女と一緒に職場を訪ねてきた木村くん。

「あ、こちらは今お付き合いしてる彼女です

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表現

表現

「マッチングアプリって、いい噂全然聞かないですけど、大丈夫なんですか?」

「いや、でもマッチングアプリやってない人なんて今時いないじゃないですか。それに、マッチングアプリをやってたから今の彼女と出会えたんです。そう考えるようにしてます」

なるほど。なかなかプラスの発想ができる人だなぁと思いながら聞く。

「詐欺とか多そうで怖いイメージですね。最近はホストもマッチングアプリやってるんですよ」

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ヤキモチ

ヤキモチ

Xを開いて、我が推しのギタリストと自撮りツーショット写真ばかり上げる女性アーティストをブロックした。はい、さようなら。
無意味な抵抗。ディフェンスという名のオフェンス。深く関わる前にブロック。

「リハーサル、過去一楽しかったし元気もらった!」

スタジオという密室で、我が推しと2人きりになったであろうその女アーティストが、我が推しに向けた私信ポストである。

悶々と怒りが込み上げるわたしにも、ヤ

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ちょっと変わってる人

ちょっと変わってる人

もう3年くらい指名している整体師さんは、40代くらいの男性で、ちょっと変わってます。

まず、とっても早口。
普通の人の1.5倍くらいのスピードで話す。

着替えて案内されるなり、

「今日は右肩ですか、首ですか、腰ですか。あ、腰ですか今日は。どうしました?」

毎回毎回「右肩が痛くて」と言っていたので、「右肩ですか?」と1番に聞かれる。
そして、たまたま腰に手を当ててただけで、「腰ですか今日は」

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好きじゃないライブ

好きじゃないライブ

そのライブハウスは縦に長い形をしていて、キャパ50くらいの小箱。

私が行ったときには10人程度のお客さんが椅子に座って、フロアの後ろの方で見てました。
フロアの前の方、ステージ近くが空いている状態。

客が少ないライブでは、最前に行くのは少し恥ずかしい。
好きでも嫌いでもないシンガーさんで、ただなんとなく歌を聴きに来た感じだとなおさら。
そんなに熱狂的なファンだと思われるのも嫌なので、2列目以降

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